記録ID: 672469
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ハイキング
中国
下山後が楽しかった滝山
2015年07月05日(日) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 4.9km
- 登り
- 410m
- 下り
- 414m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下山後が楽しかった滝山 日程:2015年7月5日(月) 天気:曇り コース:安佐北区小河内 黒瀬登山口〜矢が谷集落跡〜稜線鞍部〜滝山(692.4)往復 さらに稜線鞍部より送電塔(展望良好地)まで往復する メンバー:3人 20年近く前、市境を縦走した折、立ち寄った山。当時は未舗装の林道を使って登ったような気がするが今回は初めて訪れる小河内(おがうち)の黒瀬という集落から。 滝山は遠くから眺めるとどっしり構え、登山意欲をそそるような山だが実際登ってみるとそれほどでもない。なぜかと言えば杉や桧の人工林が多い上に展望が殆ど利かない暗い感じの山だからである。したがって人気の面では今一つと言うところであるが、逆に静けさを求めるなら格好の山ではないかと思う。 (登山口まで) 広島から加計方面に向かって太田川沿いの国道191号線を走る。旧JR可部線小河内駅手前で右(北)に折れる(山崎ショップあり)。中国道の高架手前で左に折れて(滝山の案内標識あり)橋を渡る。じき道幅の狭い中国道のガードをくぐると山が迫りカーブも多くなって来る。高度が上がるにつれ狭い谷間(たにあい)にぽつりぽつりと民家が現れて来る。広島市でもまだこんな所があるのかと思われる位、人里離れた山の中でまさに隠れ里のような感じだ。 ところが走るにつれ道幅は狭くなり車1台がやっと走れる位。しかも木々に閉ざされ暗くて見通しもきかない。もし対向車が来たらどうすれば良いのか心配しながら恐る恐る走る。するといきなり展望が開け明るい三差路に出た。そしてわずかばかり左にそれると草の生えた平坦地があたので、思わず車を駐めさせてもらった。 車道の舗装も変わり明るくなったものの上り坂でカーブしており先が見えず、不安はぬぐえない。やむなく登山口まで歩く事にした。登山支度を済ませ、車道を歩き始めようとするとたまたま軽トラが下りてきた。そこでこの先の道路状況を尋ねると「大丈夫」とのことだった。しかしすでに登山靴を履いており、また履き替えるのは面倒なのでそのまま歩く事にした。ところが歩き始めると何と道幅は離合が出来るほど広くなり少しばかり早合点したと思ったが登山口までは歩いても10分余りだった。 (水車の里) それよりも歩いて良かったのは、「水車の里」という看板が掲げられた家の前を通りかかると作業していた人から「帰りしなお茶をサービスするから立ち寄りんさい」と声を掛けられた事である。そう言えばここにくるまで車道脇に新しい水車を2台ほど見かけ、それぞれ「まつだ水車の里」という横断幕まで掛かっていた。「水車の里」って一体なんだろうか?茶店でもされているのだろうか。茶店ならお茶代も払わなくてはならないだろうし、さっぱり分からなかった。 そんな疑問を抱きながら下山後、「水車の里」の前を通りかかると声を掛けた老人が小型の重機に乗って何やら作業されておられた。しばらく立ち止まってその様子を伺っているとこちらに気付かれヘルメットを脱いで近づいて来られた。「まあ、お茶でも飲みんさいや」と声を掛けられたので庭に入らせてもらった。 すると庭の片隅にある自作の水車小屋(臼付き)や向かいの納屋風の建物に保管されている農具など(牛や馬などの鞍の他、千歯扱きや押し切りなど多数)を見せて頂いた。それに中庭に作っておられる建物は四阿(あづまや)かと思っていたら、六角堂とのこと。屋根の最上部には自分の干支にちなんで鶏(とり)を取り付けるとのことでビニールシートがかぶせてあった。その後は作業を手伝っていた奥さんも手を休めて、出されたコーヒーと茶菓子をよばれながら5人で1時間近く話にふけいった。 今度は泊まりに来なさいとも声を掛けられたが、初対面でこれほどまで話がはずんだのは最近では珍しい事だった。現在、住んでおられるのは別の所でここは生まれ育った場所とのこと。時々やってきては水車小屋を始めいろんな物を作っておられるとのこと。まさに「人生の楽園」ここにありと言った感じだった。 (登山案内) 登山口から滝山山頂までほぼ1時間。その半分近くが谷沿いの道。稜線に出ても山頂手前の小ピーク(西コブ)への上りがわずかにきつい位で全体的に緩い。ただ谷間の道は矢が谷集落跡を見下ろすように山の斜面をトラバース状に登り、道幅も狭く滑りやすいところもあるので注意を要する。また集落跡を通り過ぎると沢沿いの道も多少荒れてくるので踏み跡を見失わない事である。 沢沿いの道を終え稜線鞍部に達すると立派な道標があり、右手は滝山山頂まで0.5 左手は送電塔(展望良好)まで0.6劼箸△辰拭この道標で気を付けねばならないのは、左手の方向である。道標の指す方向をそのまま進むと左手の小高い山に登る事になる。わずかながらの踏み跡もあるので登りやすいがこれは間違い。 送電塔へは道標横の緩い斜面をわずかにトラバースする。するとじき枝尾根に出くわしこの尾根を下る。ゆるやかに10数分下ると送電塔(送電用鉄塔)に出くわす。周りの木々が刈り払われ右に滝山や牛頭山などが左に安芸太田の山並み(特定できず)が望めるが、見えるのはわずかな山だけで期待外れ。帰りは下って来た道を引き返すが、道はすぐ二分するが右手の人工林の中を下る道に入らぬ事。尾根伝いに10数分緩やかに上ると稜線鞍部(稜線分岐)に戻る(送電塔には滝山山頂まで1.1劼瞭刺犬△蝓法また送電塔の先にも踏み跡がついていたので恐らく下の林道へと繋がっているのではないか。 また道標のある稜線鞍部から東に向かって尾根伝いに進むと滝山の山頂に。小さな鞍部を二つばかり越すとわずか5分ばかりの急登が続く。すると小ピークに達する。滝山と間違いやすいが西コブと呼ばれるものでさらに笹の茂る小さな鞍部を二つ越すと滝山の山頂だった(稜線鞍部から15分)。山頂は人工林と自然林に囲まれ、なだらかではあるが展望は樹間より北方面がわずかに見える程度。この山頂からも尾根伝いに東に向かって下る踏み跡がついていたのでこれもおそらく下の林道へと繋がっているのだろう。帰途は往路をそのまま引き返した。 (参考タイム) 民家最奥の登山口(0.16)矢が谷集落跡の標識(0.30)稜線鞍部(0.15)滝山 滝山(0.12)稜線鞍部(0.25)矢が谷集落跡の標識(0.13)民家最奥の登山口 また 稜線鞍部(0.11)送電塔(展望良好地)(0.13)稜線鞍部 したがって 上り 登山口〜滝山 約60分 下り 滝山〜登山口 約50分 さらに稜線鞍部から送電塔(送電用鉄塔)への往復を加えると 約25分加算 |
写真
撮影機器:
感想
今日ばかりは山登りより元気な老夫婦と1時間近く話しあったことの方が楽しかった。水車を作ったり六角堂を作ったり人生そのものを楽しんでおられるようで元気を頂いた。
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