三ツ岳〜野口五郎岳(七倉からピストン)
- GPS
- 15:50
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 2,507m
- 下り
- 2,510m
コースタイム
- 山行
- 14:06
- 休憩
- 1:44
- 合計
- 15:50
天候 | 快晴!! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【七倉ゲート ↔ ブナ立尾根登山口】 初めのトンネルを抜けた少し先で岩盤崩落があり、現在タクシー運行が不可。約5kmロードを歩く必要があります。濁沢は丸太橋で渡りますが、両サイドからは丁寧なピンクテープで案内されています。 【ブナ立尾根登山口 ↔ 烏帽子小屋】 12分割された登山道(ブナ立尾根)の8を過ぎると残雪が現れ、7を過ぎると雪を踏むようになります。5を過ぎると完全に雪が繋がりますが、時に夏道を追い、時に逸れたりするので慎重にトレースを追う、または最近歩かれたログを取って行かれた方がよいと思います。 雪の状態は気温で大きく変化します。朝は締まってチェーンスパイクで登れましたが、昼の下山時はグサグサでアイゼンでも効きにくい感じでした。 【烏帽子小屋 ↔ 野口五郎岳】 区間の8割は夏道です。烏帽子小屋のテント場以外は比較的急斜面に雪が残っていた印象で、こちらも状況に応じて滑り止めが必要です。 三ツ岳から野口五郎岳に進むと(夏道では)「花畑コース」と「稜線コース」に分かれますが、「花畑コース」は片斜面の雪壁を歩くことになるので避けました(歩かれた形跡もありませんでした)。「稜線コース」はほぼ夏道が使えます。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
春先のこの時期になると「ゴローさん」に会いたくなる。
昨年は飛越新道から黒部五郎岳に向かった。前日に雪化粧した黒部源流の山々に感激しながら、真っ白い稜線を進んだ。今年は残雪の野口五郎岳に登ってみたいと思った。百高山2巡目「三ツ岳」「野口五郎岳」
【回想】
2022年9月に七倉から入って水晶小屋で1泊、赤牛岳まで足を延ばした。百高山を積み上げるのに夢中になっていた時期、2日間で49km歩いた。三ツ岳は初日に登頂、登山道を逸れてピークを踏むことを意識した。そこから進んだ野口五郎岳はあまり苦労した印象がなく、穏やかな山容そのままに辿り着いた印象が残っている。
ブナ立尾根の雪がどんな様子か読み切れず、悪銭苦闘も想定して0時スタート。毎度の真っ暗なトンネルを進みます(ちなみにこのトンネル、帰りの時間では蛍光灯が点いていました・今回知った)。
ブナ立尾根を登っていくと想像より随分早く、12分割の「8」を過ぎたあたりで道脇に残雪が現れます(標高はまだ1,700mくらい)。「7」を越えると雪を踏むようになり、チェンスパを履きました。朝の雪は締まっており&先行者さんのトレースがしっかり付いていてこれを追わせていただきました。
「5」から「4」あたりは夏ルートとの微妙なトラバースなどもあって歩きにくかったです(ここを含めこの先烏帽子小屋までが今日の核心でした)。その後斜面は明瞭になりますが、一方で斜度は一気に上がります。日本三大急登とされるブナ立尾根、2年前に夏道で登ったときは「そうかな〜?」の印象でしたが、今日はたしかに急登でした。
烏帽子小屋でひと休みすると、三ツ岳・野口五郎岳への稜線を進みます。烏帽子小屋テント場までは雪の上を歩きましたが、その後はずっと夏道が出ていました。振り返ると黒部湖を囲む山々、その残雪の姿が美しいです。朝陽を受けながら三ツ岳に向かいました。
三ツ岳から先「稜線コース」は雪の上を歩くかと見ていましたが、実際に進むとこちらも完全な夏道でした。大きな野口五郎に向かって、2年前の記憶を辿りながら歩いていきます。進む右手には読売新道のパノラマ、こちらも2年前に歩いた水晶〜赤牛の白い稜線に惹き込まれます。やがて2年ぶりの野口五郎岳に登頂しました。
来た道を戻って烏帽子小屋で換装・休憩していると3人組のパーティさんが登ってこられ、ここで今日初めて人に行き会いました。3泊しながら上高地へ抜ける予定だという皆さんと別れ、ブナ立尾根を今度は下っていきます。朝と異なりグズグズに緩んだ雪に苦労しながら、登りとほぼ同じ時間をかけて登山口へ。
「日中に復旧工事が完了してタクシーが来れるようになりました」などという妄想を描いてみたものの、現実には車1台も停まっていない静かな高瀬ダム。やはり5kmのロードをテクテクと歩いて、七倉ゲートに戻りました。
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