雪の至仏から朝の尾瀬（至仏山-尾瀬湿原）

2024年05月04日(土) ~ 2024年05月05日(日)

• GPS: 25:42
• 距離: 31.3km
• 登り: 922m
• 下り: 929m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:19
• 休憩: 5:15
• 合計: 12:34

5:51 スタート地点
5:53 5:57 鳩待峠
6:54 6:56 原見岩
7:19 7:19 悪沢岳
7:24 7:25 オヤマ沢田代
7:47 7:48 小至仏山
8:19 8:45 至仏山
8:59 8:59 高天ヶ原
10:23 10:26 山ノ鼻
10:28 10:32 至仏山荘
10:33 10:38 山の鼻小屋
10:40 10:41 至仏山荘
10:45 10:45 山ノ鼻
10:55 10:55 尾瀬植物研究見本園
11:06 11:07 山ノ鼻
11:37 11:37 上ノ大堀川橋
11:45 11:45 牛首分岐
11:55 11:55 下ノ大堀川橋
12:00 12:00 尾瀬ヶ原
12:15 12:15 竜宮十字路
12:19 12:19 龍宮小屋
12:40 12:44 弥四郎小屋
12:44 12:49 桧枝岐小屋
12:50 17:07 燧小屋
17:07 17:07 原の小屋
17:20 17:21 東電分岐
17:27 17:27 東電尾瀬橋
17:33 17:33 東電小屋
17:41 17:41 ヨシッ堀田代
17:45 17:45 ヨッピ吊橋
18:03 18:03 竜宮十字路
18:25 弥四郎小屋

2日目

• 山行: 4:23
• 休憩: 1:05
• 合計: 5:28

18:27 見晴キャンプ場
18:27 18:27 原の小屋
18:30 18:30 燧小屋
19:26 19:26 桧枝岐小屋
20:08 20:08 見晴
3:47 0:00 宿泊地
4:08 4:09 龍宮小屋
4:29 5:33 竜宮十字路
5:47 5:47 尾瀬ヶ原
5:51 5:51 下ノ大堀川橋
6:02 6:02 牛首分岐
6:11 6:11 上ノ大堀川橋
6:38 6:38 尾瀬ロッジ
7:28 7:28 鳩待峠
7:34 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

バス タクシー 自家用車

鳩待峠は通行制限されています。尾瀬第一駐車場は前日19時で半分あまり。朝5時で8割くらい。24時間1000円。280台停められるそうで、舗装・区画されていて、電波よく届きます。お手洗いあり。自販機あり。鳩待峠まではバスタクシーで料金は一律1300円。駐車場に自販機あり、5時から稼働する模様。アプローチは問題なし。

コース状況／危険箇所等

百名山かつ超メジャーな観光地なので簡単に。至仏山は概ねトレースついてました。私は踏み抜きませんでしたが、膝くらいの穴も開いてましたか。凍結箇所なし。新雪もなし。フルアイゼンは全てを兼ねると言いたいところながら、雪のない所が結構あって悩みます。山の鼻への下りは時により急勾配。登山口近くでトレース錯綜。尾瀬は木道を歩くだけなので迷いはしないでしょう。ただ、ヨッピ吊橋は渡れないらしい（キャプション参照）。山の鼻と鳩待峠の間は終始木道または階段。今日のコンディションならチェーンは不要かと。

写真

5/4 4:58

尾瀬第一駐車場に前夜7時過ぎに到着し、車中泊。朝4時に起きたら、既に皆さん準備を開始されていました。5時くらいからこの券売機が稼働していたと思います。

5/4 4:58

片道1300円の切符を購入し、バスか乗り合いタクシーかのどちらか指示された方に乗ります。どんどん来るので、そんなに慌てて乗る必要はないのですが。

5/4 5:57

鳩待峠までは30分くらい。お手洗いは駐車場にもありますが、峠まで上がってしまった方が広いのがあります。ここから先のお手洗いは、山小屋内を除けば100円のチップ制です。

5/4 6:43

最初は雪があったりなかったりですが、途中からはずっと雪が続くので、適当なタイミングでアイゼンを履きました。チェーンの方も結構おられましたし、終始壺足の方もいたような。この辺で山頂が見えます。

5/4 6:53

ここで尾瀬湿原が見えます。

5/4 6:59

空はずっと青かったです。ありがたいことです。道は夏道と違ってたりしますが、トレースの通りに登りました。

5/4 7:19

途中でトレースは左右に分かれます。右にトラバースする道と、斜面を直登する道。直登すると、悪沢岳頂上へ。もう少し奥の方が標高高いように思わなくもないですが、まあいいや。

5/4 7:21

そこから本来の道に復帰しますが、正面に小至仏山の山頂が立ち上がります。かっこいい。

5/4 7:29

小至仏は巻くこともできますが、私は意地で行ってみることにしました。ただ、斜度はそこそこきついので、例によって後悔しながら、休み休み登りました。この日の行程で最もしんどかったのはここ。

5/4 7:47

小至仏山頂には標識は見当たらず。雪のないところに立っていたのかも知れませんが、まあそれはいいだろうと思いました。その後巻き道と合流して、至仏山を目指します。ここもそれなりにきつい。

5/4 8:18

さらにちょっと困ったのは、途中で雪がなくなって岩が露出していたこと。アイゼンだと歩きにくいこと。山頂を過ぎてしばらくすると階段を降りるようになり、そこにも雪はありません。なので、ここではアイゼンを脱いでおいたら良かったと思いました。

5/4 8:20

山頂到達です。たくさんおいででした。

5/4 8:22

西側。

5/4 8:23

5/4 8:24

5/4 8:30

北側の稜線も美しい。

5/4 8:47

少し休憩して東側に下山を始めています。地図のルートより少し北側から降りていますが、特に問題なかったようです。

5/4 8:50

日光白根とか皇海山でしょうか？　階段を降りている間は歩きにくいのでアイゼンを外しました。でも、しばらく降りるとまた雪が出て履きます。

5/4 9:22

空は相変わらず青い。この辺あたりから尻セードやヒップソリの跡が出てきたように思います。私はこつこつ歩きました。

5/4 9:30

燧ヶ岳が存在感あります。

5/4 9:42

尾瀬湿原が間近に迫ってきました。

5/4 10:15

降りてきました。

5/4 10:16

期待の木道歩きが始まります。

5/4 10:23

至仏山荘に着きました。

5/4 10:34

食料はそこそこ持ってきているはずなのにカレーを食べている私。水がいくらでも飲めるので嬉しい（さすが水が豊富なところです）。

5/4 10:50

山ノ鼻の湿原を一回りします。

5/4 11:03

雪が残っている池とか。

5/4 11:11

さて、見晴に向けて出発しましょう。

5/4 11:23

この辺、通行量が多くて、人が入らない写真を撮るのが難しい。

5/4 11:28

ついついリフレクションを撮りたくなります。

5/4 11:33

逆さ燧スポット。

5/4 11:35

5/4 11:52

5/4 12:02

5/4 12:05

5/4 12:07

あれはコインでしょうか？

5/4 12:18

龍宮小屋に着きました。

5/4 12:25

5/4 12:29

やっと今日の宿が見えました。しかし、なかなか近づきません。

5/4 12:43

燧小屋。私が一番乗りでした。木道歩きで予想以上に疲弊してしまったので、2時間弱寝落ちしました。

5/4 17:22

寝ている間、あまり音がしなかったので、「ひょっとして私以外にお客がいなかったらどうしよう」とか思っていたのですが、起きてみたら実際には7割ほど部屋は埋まっていました。

5/4 17:23

明日のロケハンをかねて、1時間ほど散歩します。さっきの続きですが、燧小屋のサイトでは、4月末は残室僅少の表示だったのが、5月に入ったら○印ばかりだったので、「え？　泊まる人少ないの？」と思ってました。

5/4 17:27

ここに橋があります。どうやらこの橋も本来の状態じゃなかったようですが、まあ普通に渡れました。さらに続き。燧小屋のサイトでは、料金具体例の最初が「大人ひとり素泊まり」だったので、素泊まりが多いのかと思って食事は頼みませんでした（どのみち二日目は食事までに出発するので）。

5/4 17:29

この辺、ミズバショウがたくさん咲いていました。「咲き始め」みたいな記載が多かったですが、私にとってはこれで満足。ピークはもっと凄いんでしょうね。

5/4 17:33

東電小屋。なお、夕食にはマ・マーの3分で茹であがるペンネと、キューピーの和えるパスタソースを食べたのですが、このペンネ、開けるのにハサミが要ります。改良してほしいなあ。

5/4 17:36

なぜか木道に置かれた鐘。

5/4 17:44

これがヨッピの吊り橋です。ご覧の通り「とても怖い」状態でした。こんなものなのか？と思いながら渡りましたが、素通しの足の下には川が流れていて、高所恐怖ではないつもりでも、そこそこ恐ろしかったです。

5/4 17:47

次第に暮れなずむ至仏山。

5/4 17:53

燧ヶ岳はまだ明るい。

5/4 18:00

ツクシでしょうか？

5/4 18:02

で、ここまで帰ってきたらこの標識。そうか、さっきの吊り橋怖いはずだ。ただ、翌朝にお会いしたご夫婦も同じように橋を渡ったそうで。まああそこから引き返すのもつらいしなあ。

5/4 18:11

夕刻の至仏山。

5/5 1:55

たまたま目が覚めたので、星を撮りに出ました。上層雲が0時くらいから増えるという予報だったので、星はあまり期待していなかったのですが。天の川も出てますね。

5/5 3:52

3時過ぎに起きました。小屋の前で湯を沸かしてアルファ米を戻し、コーヒーを飲んでから出発。

5/5 3:58

まだ暗いながらも、東の空は明るくなってきています。

5/5 4:12

昨日のロケハン結果に基づき、龍宮分岐に陣取りました。

5/5 4:41

霧が出始めたので、少し移動したら霧の上の至仏が見えました。なかなか幻想的。

5/5 4:41

こういう霧の朝もきれいですね。

5/5 4:51

日の出を待ちながら、一緒になったご夫婦と会話。前日燧ヶ岳チャレンジをなさったそうですが、途中で危ないと思って引き返したそうです。私も最初から野望を抱かず良かったのでしょうね。

5/5 4:56

絹雲が美しい。予報ではこの日の上層雲は99%だということだったのに、きれいな空が見られそうです。

5/5 5:15

朝日に染まる至仏山。

5/5 5:16

5/5 5:23

もうすぐだ。

5/5 5:24

日の出。

5/5 5:25

5/5 5:26

ここで何枚も逆さ至仏を撮りました。その中の1枚。

5/5 5:32

もうこの時間になると霧は減ってくるのでした。

5/5 5:37

さて、大体満足したので、木道歩きに移ります。

5/5 5:41

この時間帯だと、ほとんど人はいないので、人が入り込まない写真を撮りやすいです。

5/5 5:45

しばらく、自分の影が映り込んだ写真が。

5/5 5:47

リフレクションリフレクション。

5/5 5:49

ここはミズバショウの群生地だそうです。

5/5 5:55

逆さ燧。

5/5 6:04

5/5 6:13

5/5 6:15

さらに逆さ燧。

5/5 6:16

5/5 6:20

5/5 6:22

空が青ければ池も青い。

5/5 6:30

水の中にミズバショウ。

5/5 6:32

5/5 6:41

山ノ鼻を経て、鳩待峠に向かっています。

5/5 6:52

結局、この二日で見た中ではここが最もたくさん見られました。

5/5 6:52

5/5 6:57

このパートは、ずっと壺足で歩きました。時々雪が出てきますが、そんなに長くは続きません。読んだ中に、「踏み抜いて大変だった」と書いてありましたが、この日のコンディションでは踏み抜きはしませんでした。

5/5 7:21

歩荷の方とすれ違いました。今日はまだ大丈夫だろうけれど、雪が多ければ大変だ。

5/5 7:37

鳩待峠駐車場。

5/5 7:38

着いたのは7時半でしたが、帰りの第一便は8時40分だと。ここで1時間待つのかと思いましたが、幸いにも10分後に帰り便に便乗？させて貰えてラッキーでした。

5/5 8:04

第一駐車場に戻ってきました。まだもうちょっと入れそうでした。

撮影機器：

サイバーショット DSC-RX100M5A SONY

iPhone 12 mini 128GB au Apple

感想

pers

北関東2日目は尾瀬です。その他、女峰山や中倉山も候補に挙げていましたが、「この時期限定」に弱いので、今だけ時計回りで登れる至仏山、さらに尾瀬泊を企てました。最初は見晴キャンプ場でテントを張るつもりでしたが、至仏山が予想以上に手強そうなことと、テント荷物にアイゼンやら防寒具を含めると背負えなくなりそうで、燧小屋泊ということにしました。赤城下山後温泉で体力を回復し、夕食を摂った後19時頃に尾瀬第一駐車場に到着。先着車（宿泊組もいたでしょうが）たくさんで、印象では半分ほど埋まっていたような感じ。

バスが0530始発ということで、4時に起きてご飯食べてで余裕かと思ったら、確かにその通りだったとはいえ、皆さん初動が早い。のんびり湯を沸かしている間に列ができていきました。それでもなんとか1台目のバスに乗れ、鳩待峠まで約30分。支度を整えて、至仏山へ。登山口から多少歩くとそこからはずっと雪の上を歩きます。アイゼンを履いたというレポートが多かったので、私も最初からアイゼンでしたが、チェーンのみの方もかなりおられました。

積雪ショートカットルートで悪沢岳、その後巻道もありますが小至仏山。ここが一番しんどかったかな。続いて本命の至仏山ですが、頂上間際で雪のない岩場に出てしまい、アイゼンでは歩きにくい。後から思えば、ここでいったん脱ぐべきだったか。

絶景の頂上を辞して山の鼻へ下山。尾瀬湿原を見下ろす絶景。一方でアイゼン脱ぐかどうか悩ましい。もちろん、後ろ爪をキックインできるのでアイゼンの意味は大いにありですが、脱いだり履いたりを考えればチェーンでもよかったかと悩ましい。

山ノ鼻でカレーを食べ、一路尾瀬湿原を行く。ただ、平坦な木道を歩いているだけなのに普段以上にしんどい。しかし、そこここで現れる美しい景色。罪なところです。結構消耗して小屋に着きました。

その後は写真のキャプションを見てもらうとして、翌朝。3時半に小屋を出て、前日ロケハンしておいた龍宮分岐へ。タイムラプスを撮りながら、幻想的な霧、明けに染まる至仏、そして燧からの日の出。美しかったです。

下山したのが7時半で、0840までタクシー出ないと言われましたが、幸運なことに早めに乗せてもらうことができました。その後のもろもろは翌日のレポートへ。