甲斐駒ヶ岳;黒戸尾根
- GPS
- 12:43
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,441m
- 下り
- 2,452m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 5:01
天候 | 両日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2024年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
刃渡まではよく整備された樹林帯の穏やかな道 刃渡以降はハシゴと鎖の岩場が交錯する修験道らしい道となります 特に八合目以降は、ヘルメットがあった方がいいかもしれません |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
ザック(Exped;Lightning45L)
靴(エクイリビウム)
サブザック(モンベル;バーサライトパック20L)
キャップ
半袖シャツ
アームカバー
長パンツ
コンプレッションタイツ
靴下
雨具
グローブ
ストック
タオル
飲料(麦茶650mm/アクエリアス900mm/折り畳み水筒1.5L)
行動食(薄皮パン×2/トレイルミックス/SOYJOY)
昼食(カップラ_リフィル)
朝•夕食(尾西×2/金のビーフシチュー)
酒とつまみ(焼酎350mm/ビール350mm/燻製ほや)
チタンカップ(600mm&350mm)
バ-ナー
OD缶
スタンドコジー
箸・スプーン
着替え(パジャマ/肌着(冬用)/パンツ×2/靴下/メリノウール長袖/カーディガン/ダウンジャケット/ネックウォーマー)
テント(ヘリテイジ_HiRevo)
オープンシユラフ
スリーピングマット
枕
サンダル
AppleWatch
iPhone
GoPro_HERO11mini
モバイルバッテリー10000Ah
ヘッドランプ
予備眼鏡
サングラス
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感想
以前から登ってみたかった黒戸尾根にトライしてきました
仙台からの移動だけでも往復12時間かかることもあり、今回は日帰りではなく七丈小屋でテント泊の行程
朝4時に自宅を経って、八王子経由で山梨へ
10時過ぎに到着
支度を整えて、まずは竹宇神社に道中の安全を願ってお参り
吊り橋を渡って、早速登りが始まります
標高差2,200m 数字を見ると慄きますが、歩いてみると、実によく整備されたきれいな登山道 おまけに森も手入れされているかのように藪もなくすっきりしていて、新緑がよく映えます
途中、昼食を取ったりして、じっくり新緑の森を堪能し、3時間ほどで有名な刃渡へ
視界が一気に開け、鳳凰三山や富士山、八ヶ岳や甲府の街並みを望むことができました
刃渡りからは少し雰囲気が変わって、岩場とともにはしごや鎖の箇所も出現
急な岩場を超えて刀利天狗到着
ここから少しトラバース気味に平坦な道が伸びていましたが、地図を見るとどうも左側に黒戸山の山頂に至る道があるようでした
この付近は、樹林帯ではあるものの、苔むした岩などが目に付くようになってきます
標高差があるだけに、このように高度に応じて、登山道の様子や周囲の雰囲気などが刻々と変化し、時間はかかりますが、尾根全体を通して飽きることはありませんでした
トラバースを終えると100mほど下ったかと思います いわゆる鞍部に当たる5合目に到着
ここからいよいよ甲斐駒ヶ岳の山域へ
いきなり目の前に、右手に長いはしごがかかった大岩が迫っています
開山した人は、はしごがなくて、どうやって超えたんだろう!?と思いながら、粛々と登ると今度はほぼ絶壁の大岩
はしごではなく、岩にステップが切ってあって、ロープを頼りに上へ
本当に変化のある尾根道だなぁとワクワクしながら進み、午後3時過ぎに無事七丈小屋に到着
テント泊は私を含め、2張りだけだったので、鳳凰三山を真正面に見据え設置
auの電波は良好、相撲を見ながら晩酌してると寝不足もあって、午後7時には就寝
翌日、テント泊の利を活かして、御来光を拝もうと朝3時に出発
ヘッドライトの明かりなので、道の様子は分かりにくかったですが、斜度はさらに上がっていた気がします さらに滑り止めまでは必要ありませんでしたが、時折残雪も見られました
8合目に到着すると、満月がくっきり 月を眺めながらの登山はなかなか乙なもんです
ここからは岩場もかなり本気モード
岩を巻いたり、よじ登ったりしながら、進んでいきます
途中、この山の象徴とも言える”岩に刺さった二本の大剣”が夜明け前のグラデーションとともに幻想的な雰囲気を醸し出していました
4時20分に山頂到着 日の出まではまだ10分ありますが、十分に明るくなっていて、西側の峰々を望むことができます
何より、雲海に浮かぶ中央アルプスから御嶽山、乗鞍岳、北アルプスと連なる景色は圧巻で、前日から登り続けた達成感がありました
また、満月の下に聳える仙丈ケ岳や北岳などの南アルプスの山々もとても印象深かったです
車での移動を考慮し、日帰りを諦め、テント泊の行程としましたが、このタイミングを狙っての登頂は、結果的にとても充実したものとなりました
そんな絶景を目の当たりにして、しばし呆然としていると、背中が温かくなってきました
振り返ると、御来光が始まっています
八ヶ岳を照らす朝日の光は、誠に神々しく、思わず手を合わせていました
さらに富士山や鳳凰三山の山容 まさに360度、名だたる山々を望むことができ、贅沢なひと時でした
朝食を取りながら1時間ほどいたかと思います
まだまだ居たかったですが、この日は八ヶ岳のテント場に向かう必要もあったので、名残惜しく下山開始
下りは、テント場まで1時間、テントを畳んで、ゆっくりと下山しても10時過ぎには登山口に到着することができました
憧れていた黒戸尾根 標高差もあり、体力が求められますが、変化があって、憧れを裏切らないとてもいい尾根でした
今度は、仲間内で、登りに来たいと思います
もちろん泊りで!!(泊りでゆっくり登った方が体力的にも負担が少ないですし、この尾根の魅力を十分に堪能できる気がします)
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