阿武隈川 一里滝沢
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- GPS
- 06:37
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,124m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
阿武隈川水系 一里滝沢 体感2級下 水量平水 ラバー△ 魚影薄い 雪渓 上部に一ヶ所 ■アプローチ 駐車地点から橋桁の脇を通り林道を進む。林道が左に下りて行く辺りから林道を外れ、小尾根沿いに進路を取る。踏み跡はあり。沢が見えてきたら適当に斜面を下り阿武隈川本流に入渓。 今回は入渓した目の前がちょうど一里滝沢の出会いだったが、少し下流には南沢出合いがあり、阿武隈川本流からそれぞれの沢に入る際は間違わないように注意。 歩き出しから入渓までは10分程。 ■一里滝沢 遡行 出合いから見えているF1の8mは水線右が容易。 その後はゴーロの中にたまに小滝という感じで進む。 渓相は明るく開けていて、今日みたいな晴れた日は陽の光が充分に沢に差し込みとても綺麗だ。 1090m二俣の右には50m程の2段滝が見える。「一里滝」と呼ばれる立派な滝を滝下まで見に行く。 本流に戻りゴーロに飽きてきた終盤にようやく滝が続く。 6mのクラック滝、倒木滝、ハング滝、ナメ滝と続くが、今回はハング滝まで左岸巻き。 ナメ滝の上部から沢に復帰。 その上にも8m程の滝が2つ続き、この連瀑帯がこの沢のハイライトだろう。 滝場を越えると源頭の雰囲気になりボサ沢になる。 1520m二俣を右に取り、須立山北側のコルを目指して進路を取る。笹薮が少々うるさいが、沢型は登山道の直前まで続いており、最後は5m程の藪漕ぎ3分で登山道へ飛び出す。 ■下山 一般登山道を坊主沼避難小屋から甲子山を経由して下山。 全区間良く整備されていてとても歩きやすかった。 |
その他周辺情報 | 大黒屋旅館が1番近いが、日帰り入浴は14時半まで受付。 今回は新甲子温泉のみやま荘。800円 16時まで。 |
写真
装備
個人装備 |
30mザイル ガチャ類 ビバーク装備
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感想
阿武隈川源流域には毎年この時期に訪れているが、気付けば遡行下降合わせると今回で7本目となる。
冬の旭岳に魅了されてから好きな山域の1つではあるが、今では沢登りとしての魅力ある山域、流域として大好きな場所だ。
早朝に仙台を出る時は雨模様の天気だったが、福島に入ると青空に変わり、西郷村に着く頃には快晴の朝を迎えていた。
出発前、地元のおっちゃんに話かけられて沢の話しで一盛り上がりしてから出発。
前日は雨だったらしいが、阿武隈川本流も増水はしていない。
一里滝沢に入ると明るい渓相で、今日のような天気の日は特に気持ちがいい。
序盤から中盤は難所もなく平和に遡行して行くが、終盤に入ると滝が連続し、中にはいやらしい滝もあったので今回は攻めずに巻きながら越えて行った。
その巻き途中、古いハンマーを見つけてそれをちょっとお借りして泥斜面に突き刺しながら巻いて行く。
巻き終わって一服しながらハンマーを眺めてしばし考えた。
ハンマーは重いのでそのまま置いて行こうと思っていたが、そこで昔の記憶が蘇った。
以前、冬の旭岳で、私がサーマレストの小さい座布団サイズのマットを落としてしまった。
その時は、「あぁ、どっかで落としてしまったか、まぁ、しょうがないか」
と諦めたが、後続の方がそのマットを拾って下さり、その拾ったマットをその後も長い期間大事に保管して下さっていた。
その後、その方と再会して無事にマットは手元に戻ってきた訳だが、マットが戻ってきた喜びよりも、その方がわざわざマットを拾って下さり、大事に保管して下さっていた、その気持ちがとても嬉しく有り難かった。
そんな事をぼんやり思い出しながら拾ったハンマーを眺めていたら、持って帰るかと気持ちは変わった。
もちろん落し主は新たにハンマーを買い直しただろう。
ただ、そのハンマーがもしかしたら金では買えない大事な物だったかもしれない。
どなたかの形見だったかもしれない。大事な方からのプレゼントだったかもしれない。
まぁ、そんな事もなく、誰かがハンマーを忘れた時の予備として車に積んで置くだけになるならば、それはそれでいいだろう。
そんな昔の事を思い出しながら一里滝沢を詰め登山道に飛び出した。
当初の予定では下山は登山道は長くてダルいので、一里滝沢の支流である、一ノ沢か二ノ沢辺りを下降しようと計画していたのだが、気が変わった。
のんびり登山道を歩いて帰るか。
午後からは雲が出てきたおかげで涼しい風が心地よく、沢臭い体にはありがたい下山のひと時となった。
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