山中町極楽寺灯籠場→心和の滝遡上→梯子掛けで池の谷→大文字山 京都東山/醍醐比叡山地 (猿丸山 池の谷地蔵尊 大文字川 月待山 八神社)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 05:34
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 487m
- 下り
- 666m
コースタイム
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:35
天候 | 曇り一時雨、朝のうち時々晴れ、昼から晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
路線バス 山中(山中町に停車する便なら山中町が最寄) 帰り 路線バス 北白川校前 |
コース状況/ 危険箇所等 |
京都東山・醍醐比叡山地 大津市山中町極楽寺→吉兵衛谷→鎖場→トウロウバ→山中町のP351.9 →式子P355.5 →猿丸山P358 (355.4) →心和の滝→散歩道のある尾根→比叡平二丁目のP396.3 →北白川中山町宅地開発跡→新田道→地理院地図実線の道(梯子掛けの道)→池ノ谷地蔵尊→雨社→大文字山→大山出城跡分岐(上の分岐)→大文字川源頭分岐→大文字川堰堤→月待山→八神社→地理院地図実線の道→北白川校前 ■地名の説明 トウロウバ:見出は字数を減らす為に推測で灯籠場と書いた。 北白川中山町宅地開発跡:新田(しんでん)道周辺の市街化調整区域が広範囲に違法開発された。頓挫して大草原が残った。今日歩いた新田道より北側は北白川中山町。 新田道:比叡平団地と池ノ谷地蔵尊の中程から、西側のワコール球場があった新田盆地へ下る道。 新田盆地:開発の波が押し寄せるまでは林業中心の山里だった。中央部が北白川小亀谷町。南側のきぬぎぬ球場や作業所が北白川南ケ原町、北側が北白川中山町、比叡平ペット霊園付近は北白川向ケ谷町。 ■危険個所なし。 ■道迷い: 「トウロウバ - 式子」下山の場合は分岐が難しい。 「北白川中山町宅地開発跡」草地が広がり目印がない。ヤマレコアプリ等を使わないと現在地の把握が難しい。 ●詳細(読まなくてもGPS軌跡だけで歩けるかも知れないよ) 1「山中町極楽寺→鎖場→トウロウバ→式子」 精霊送りの時に、極楽寺(ごくらくじ)の檀家はトウロウバに集る(祭事の説明は感想欄)。檀家の人の為に鎖が設置されている。深い溝道で山行者は鎖なしで歩けるだろうが落葉は多い。鎖が終わった後の短区間のみ溝がないので注意。 トウロウバから式子までは、登りでは心配が少ないが、下山では分岐が解り難い。30度程度の狭い角度での分岐は、GPSの誤差の為「みんな足跡」で塗り潰され、分岐地点自体が誤認される。先日の下山では分岐が見つからないまま進むと、少し先に分岐があった。 2「猿丸山から心和の滝のある谷へ降りる」 谷に着地する前あたりは尾根の上面が広く、左右の傾斜も緩いので落葉が溜っている。尾根が広いので怖くないが滑り易い。 3「心和の滝のある谷道」 谷道と言うより単なる谷だが穏やか。渡渉の回数は数え切れない。ほとんどは簡単に跨げるが、水かさの多い日はわたしはやめとくわ。 滝の横が切り立った崖だったらわたしは歩けないが、心配は要らない。心和の滝(しんわのたき)はとても可愛いミニ滝だった。 4「散歩道のある尾根」 尾根の先端から比叡平(ひえいだいら)の団地の裏まで真っ直ぐな尾根がある。先端は砂がちでやや滑り易いが、谷からの高度がないので不安はない。 上の方は平坦で、団地の方の散歩道なのか、倒木の処理は勿論、木を切って道幅も広げてある。歩き易い。 登り切った所がP396.3。 5「北白川中山町宅地開発跡」 P396.3から谷を下って、北白川中山町(きたしらかわなかやまちょう)宅地開発跡に向う。 宅地違法開発が頓挫して、広大な丘陵地が残された。ほとんど樹木がなく土石の流失などが起きそうだが、現状は芝草等に覆われて概ね安定状態に見える。どうやらこれは京都市が維持管理しているらしい。(情報元: https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000281/281560/hieidairanisigawatiku.pdf ) この地域に入ると、道(地図では構内道路と同じ幅の広い破線道)はあるが目印がないので、わたしは現在地が把握出来ない。新田道の出口まで、ヤマレコアプリが役立った。P370.2(あるいはTP370.2)があるはずだが、条件に合うピークは見当たらない。 6「梯子掛けの道で池ノ谷地蔵尊へ」 地理院地図の実線の道。だから車が通れる幅1〜3mの軽車道のはずだが、梯子が掛けてあった。 7「池ノ谷地蔵尊→大文字山→大山出城跡分岐→大文字川源頭分岐→月待山→八神社→北白川校前」 池ノ谷地蔵尊から林道で雨社へ行き、上の道(尾根近くの山道)で大文字山へ行った。 大山出城跡分岐から北に入り、大文字川源頭分岐から大文字川に沿って下った。この谷道は先日まで知らなかったが良い道や。尾根一本、谷一本と言うのが好きだ。覚え易い。 時間が早かったので、急に思いついて月待山(つきまちやま)に寄り道した。ピストンを避けて別ルートで月待山から下山したが、一部分(3分間)同じ所を通ってしまった。月待山の登・下山を逆周りにしたら良かったのだが、急な思い付きなので仕方ない。 八神社(はちじんじゃ)から、また地理院地図の実線の道を歩いてみた。絶対車が通れない道だった。人も通らない。 |
写真
極楽寺の位置が少し東にズレている様に見える。卍の左の建物付近が寺。道が寺の西側からになっているが、寺の敷地を通っていたのかも知れない。現在の寺入口は閉じてあって入れない。
京都中心部から比叡平比叡山方面へ『山中↔(山中町)↔山中上』の順で、山中町バス停は、午前中は山から降りるバスだけが、午後は山を登るバスだけが通る。
トウロウバの写真を撮り忘れtので、以前の写真をUPしました
装備
個人装備 |
財布(お金/保険証/回数券)
長袖シャツ
長ズボン
縫付(標準選択は貼付です)地下足袋12枚馳
御弁当(蓬莱の豚饅)
飲料(自家製酢橘ドリンク500ml)
腹掛(リュック)
携帯(スマホ)
カラー紐(PE)
ビニールテープ
標識テープ(PVCリボン)
油性ペン等
サングラス等(紫外線防護眼鏡)
|
---|
感想
データなどです。
■(6/9追加)山中町の登山口の昔の地図
「今昔マップ on the web」1956年の地図を写真1枚目に加えました。
https://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=35.038950&lng=135.822661&zoom=16&dataset=keihansin&age=0&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2
■山中町の登山口について
山中(さんちゅう)でビニールテープに「→山中町」と書いてあっても、方角が逆になってる事が多い。やっと理由が判った。わたしの思っている「山中町」は極楽寺の登山口だが、多くの人にとっては山中(やまなか)城跡を通るルートの登山口が「山中町」らしい。
■トウロウバについて
『山中比叡平「歴史散歩」<6> 田中伸 > 志賀の山越えヒストリ36」に次のようにある。
(7月の)『十六日の正午になると檀家の当主が、仏壇の蝋燭の火を提灯に移し、お供えした御膳の箸を軸に松明を作り、吉兵衛谷を登って山に入り鎖場をよじ登ると(中略)山中の人はトウロウバと呼ぶ(中略)掘った窪地に(中略)上がった煙をその家の人が手を合わせ精霊をお見送りする。』
詳細は次のURLでご覧頂きたい。他にも山中(やまなか)について興味深い記事がある: https://yamanakahieidaira.net/tanaka-rekishi/tanaka-sampo-6.html
■式子(のりこ、しょくし、しきし)
P355.5式子が式子内親王に因む物だとすれば、式子の読みは「歌人」としての読みが音読みの「しょくし」または「しきし」であって、「内親王」としての読みは訓読みの「のりこ」が正しいと言われている様だ。
しかし一般的には「のりこ」では話が通じないと思われる。
■大津市道幹1031号線
(今回通らないがどこかに書かないと忘れるのでここに書いておく。)
比叡平団地内ではバスの通るメインストリート。起点は琵琶湖岸の道路。終点は比叡平口。
終点側から言うと、比叡平口ファミリーマート大津ひえい平店から、比叡平団地内を南に進み、比叡平南端に沿って斜行し、新田盆地(小亀谷)への新田道を分岐、池の谷地蔵への道を分岐、皇子山CCの間を通って、山上町から、王子が丘の西部から南部外周を通り、JR大津京駅の下を通り抜けて、湖岸の道路に突き当たって終る。蛇行するので湖岸までの距離は長い。
参考記事:穴と橋とあれやらこれやら>比叡平への最短ルート車道探索記【1】2024-04-27 URL: https://ameblo.jp/quicknick/entry-12849540952.html
上記記事の最短ルートは山行者にはお馴染みかも知れない旧車道。傾斜もきつくない。電柱のプレートを見るとこれが「比叡平」線であり、最初に引かれた比叡平地区への配電線だと思われる。大部分の電柱には車の接触防止のための黒と黄色の反射材の縞の保護版が巻かれているので、かっては相当量の車両の通行があったと思われる。記事中の平坦地は違法宅地造成跡か?
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
尾根へは、鎖場から登るよりもっと谷の奥からの方が登り易い。奥から登るとトウロウバを通らないので、この日は鎖場から登った。
極楽寺からの尾根道
良好な尾根道だが、下山の際はかなり分岐が判り難い。登りが無難。
心和の滝のある谷
前々日の大量の雨の後なので多少足が濡れたが、水没はしていない。もう少し水量が少なければ濡れない。明るく、自然のままだがその割には歩き易い。
違法開発跡地
広々とした草原。わたしはこう言う所に憧れていた。いつも沢山の鹿がいる。この日は子鹿を数頭見かけた。子鹿はあまり逃げない。獣道はあるが目印のない草原で、ルートを辿るのには、わたしにはGPSも必要だった。
梯子掛けの道
後半は雰囲気悪くなく、歩き易い。梯子の横も登れるが、少し手前に登り易い所がある。前半は一部分舗装が残っているが、じめじめしているので歩き難く感じる。産廃が雰囲気を悪くしている。
大文字川の谷道
上半分は広く明るい。下半分は地形はガタガタしているが、道がついているので、歩き難くはない。面白味はあまり感じないが、悪くはない。直線的なので、早道かも知れない。
月待山の上の分岐から月待山
上の分岐から巻いて行って、その後谷に降りる(この日は逆方向)と、下の分岐から法然院へ行く道(途中で月待山への道を分岐する)に出る。谷に降りる区間の記録が今までないが、藪漕ぎなどではなく、まともな道が存在する。
トウロウバ
ここで火を焚くのは、お盆にお迎えした先祖の霊をお送りする為で、灯篭流や送り火と共通している。妙法の妙の字を灯す山を万灯籠山と言うのも思い出す。トウロウバは燈籠場(灯篭場)と書いて良いと思う。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する