飯豊連峰縦走
- GPS
- 56:00
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 3,098m
- 下り
- 3,055m
コースタイム
天候 | 8月7日〜9日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 弥平四郎バス停11:00〜デマンドバス〜ロータスイン11:50〜タクシー〜野沢駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
水場 五郎清水 よく出ています。冷たくて非常においしい。 梅花皮小屋 量は豊富ですが、葉っぱ等が混じっていました。 御西小屋 量は豊富で冷たくておいしいですが、水場の登り下りがややつらい。 切合小屋 量は豊富ですが冷たくはなかった。 三国小屋 遠くの水場はほとんど水量無いとの事。小屋で売って貰えます。 雪渓 稜線上は1-2箇所通過するのみ。アイゼン不要。 |
写真
感想
計画をずっと暖めていた飯豊連峰縦走。
天気予報と睨めっこし休みを調整しいざ山形へ。
やはりアクセスが大変。
夜行バスでの移動も考えましたが、初日の稜線へ出るまでが
かなり大変そうなので1日移動に費やし、麓に前泊することに。
コース取りは梶川尾根から登り、弥平四郎へ降りるコース。
石転び沢の雪渓も登って見たい所でしたが、今回はひたすら尾根を
登ることにしました。
8月6日(木)
川崎から新幹線・電車を乗り継ぎ米沢まで移動。
米沢牛を満喫。スタミナ補給は大事です。
米坂線で小国へ。
町営バス(マイクロバス)は15名程。
石転び沢を登ると思われるピッケル装備の方も何名かおられました。
バスは1時間ほどで飯豊山荘に到着。
皆さん飯豊山荘へ向かいます。
私は天狗平ロッジへ。
ここはきれいでしかも1500円で泊まれるお得物件。
自炊場も大きめのテーブルが3つ程あり広々しています。
風呂も飯豊山荘へ入りに行ける(500円)ので全然問題有りません。
しかもこの日は自分を入れて4名のみ。
1人1部屋割り当ててくれました。
管理人の方に話を聞くと昨日梶川尾根でススメバチに刺された方がいるとの事。
ちょっとひるみましたが、刈り払いで巣などを突いたのではとの事でまあ問題
ないでしょうとの話のため、予定通り梶川尾根で行くことに。
8月7日(金)
3時50分出発。
前日2時に出発されると言われていた方はまだ出ていない模様。
空はまだ暗い中ヘッデン装備で。
管理人の方に見送り頂き梶川尾根へ。
出だしから急登。
まだ体が寝起きのためかペースがつかめず中々苦戦。
また日が昇ってからは汗が吹き出て止まりません。
五郎清水で水を汲む事を想定し、水を1.5ℓしか担いで行きませんが
早くも尽きかけます。
後0.3ℓ程になって黄信号が点ったあたりで漸く五郎清水に到着。
結構な急斜面を20m程下ったところに水は出ていました。
この水がおいしかった。山肌から湧き出る感じでしたが非常に冷たく澄んだ味がしました。今回飲んだ中での一等賞は五郎清水です。
梶川峰を越えて登りはゆるやかに。やや雲は有りますが気持の良い稜線歩きです。
やっとの事で主稜線に合流。だんだんガスが出てきました。
実は本日は梅花皮小屋宿泊を考えていましたが混む事も予想されたので
11:00までに梅花皮小屋に到着したら御西小屋まで行こうとも考えていました。
10:30分頃小屋に到着。
同じ頃に到着した方も御西小屋へ向かうとの事。ただし荷物は軽そう。
小屋番の方とも話十分行けそうなのでこっちも行ってみる事にしました。
一旦ガスってきましたが、途中からまた晴れて飯豊の稜線や山々がばっちり。
残雪がところどころに残り非常にいい山並みです。
山肌は削られ岩がむき出しとなっており、荒々しさが感じられ雰囲気は北アルプスといった所。緑も豊富でどこを歩いてもお花が咲いており、こちらは南アルプスを思い起こさせます。東北のアルプスの名は伊達では有りません。
しかし、暑い。もちろん景色が楽しめたほうが良いので晴れて欲しいのですが晴れたら晴れたで焼ける様な暑さ。山の上で涼しく無いとはこれ如何に?
くらくらしながらひたすら稜線を歩きます。
特に最後の天狗岳を越して御西小屋に向かう登りはへろへろでした。
やっとの事で御西小屋に到着。小屋の中を見るとそこそこ人がいる様でしたので
テントを張る事に。
やや斜めの場所でしたが大日岳がドーンと目の前にそびえロケーションは最高です。
ただ水場が・・。水は美味しいんですよ、すごく。
テン場からはるかに下に有るんです・・。
やっとのことでたどり着いた身にはつらかった。
この日は疲れていたので飯を食ったら早めに就寝です。
8月8日(土)
AM4:00出発。
徐々に明るくなっていく中を大日岳へ。
一旦下るのがあれですが空身なのでそれほど苦になりません。
日の出は山腹で迎えました。
雲海広がる中、飯豊本山越しに日の出を迎えます。ありがたや~。
そうこうしているうちに大日岳に到着。天気は快晴、360°見渡せます。
山座同定ではっきりわかったのは南が燧ケ岳、越後駒、北は月山でしょうか。
うっすら鳥海山も望めました。
十分堪能した後にテント場に戻り、急ぎ撤収。飯豊本山に向かいます。
しかしほんとにお花がすごいね。御西岳を下りて飯豊本山へ向かう手前の平原がまさにお花畑状態。あっちもお花、こっちもお花という感じで写真を撮るのに忙しかった。
遠くの山々がガスに巻かれ始めましたが、晴れの中飯豊本山に到着。
雨に降られず本山の山頂を踏めるとは感無量です。
昨日歩いた主稜線がどこまでも伸びています。
自分が歩いてきた道を振り返る事が出来る縦走がやっぱり好きだなー。
とか考えながらしばらくぼんやり眺めています。
団体さんがやってきたのでそそくさ退散。
切合小屋へ向かいます。
こちらのルートへ来ると人もぐっと増え、だいぶ賑やかな感じです。
山慣れした人が多い主稜線側とは層も異なります。
切合小屋まで程なく到着。
結構人であふれていました。ここは事前に混むという話を聞いていましたので
次の日の事を考え歩みを進めることに。
三国小屋では水は取れないため、3.5ℓフルにして向かいます。
ここから三国小屋まで下りは結構いやらしい所がいっぱい。
晴れていたからいいものを濡れてたらきついだろーなーという所が何か所もありました。まあ一番きつい斜面が三国小屋直下の登りですけど・・。
三国小屋は静かな小屋と聞いていましたがその通りでした。
場所的に中途半端な所にあるためでしょう。下からの方は切合小屋か本山小屋。天狗平から縦走の方は梅花皮−切合小屋。
小屋番の方に聞くと切合小屋はテント持っていない人は本山小屋に言われたとか。
またテントも張れず、水場も遠いです。
なおその水場も今年はほとんど出ず、小屋番の方が毎日18ℓのポリタンクで朝汲みに行き、夕方取りに行ってやっと溜まるといった具合らしいです。
(小屋で水は売って貰えます。)
予想通り人は来ず、1Fは8人のみ、2Fも同じくらいであったためゆったり過ごす事が出来ました。
天狗平ロッジで一緒だった方々は川入に降りる様です。
夕方、外では宴会が開かれていた様ですが、疲れていたので食事をして一眠り。
目を覚ますと夕日が大日岳の稜線に隠れるところでした。
感動的な光景を目に焼き付け、明日に備えます。
8月9日(日)
AM4:20出発。
暑くなる前に降りたかったので早めに出る作戦です。
今日も快晴で遠くの山々がきれいでした。
日曜日なので登ってくる方もそこまで多くは無かったです。
意外にサクサク進みましたが調子に乗っていたらズルッとこけてしまいました。
下山時の油断は命取りです。用心用心。
程なく弥平四郎登山口へ。
ここから林道を1時間30分程歩いたのですが、まさに虫との戦いでした。
アブ/ブヨが体の周りを飛び交います。20-30匹くらい引き連れて歩いていた気がします。動きを止めていると刺されたり噛まれたりするので常に手も動かし払っていました。たぶん傍から見たらすごいダイナミックに歩いていた様に見えるのでは。
だんだん弥平四郎の集落に近づくにつれ、虫も減っていきました。
ついにバス停となる小学校跡地に到着。
やっとほっと出来ました。
1時間30分程待つとデマンドバスがやってきました。
ここからのお客は私一人だけ。運賃は300円が500円に上がっていました。
汗を流すため温泉のあるロータスインへ。
さっぱりして帰路につきました。(7時間程掛かりましたが)
いやあ想像以上のいい山行でした。
終始晴れていたので非常にいいタイミングを選べたと思います。
今度は杁差岳や石転び沢の雪渓なんかも計画し、何度でも来ようと思います。
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