奥鬼怒温泉〜鬼怒沼山 周遊
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- GPS
- 14:46
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 1,387m
- 下り
- 1,388m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
鬼怒沼山の北側鞍部から奥鬼怒スーパー林道に至る路は,赤テープがあり藪の刈り払いもされていた。但し,一部で足場の悪いところもあり,路が不明瞭なところもあったので注意要。 鬼怒沼山付近はクマ出没するようなので準備が必要。複数の木の幹に最近つけたらしい熊の爪痕があった。 |
その他周辺情報 | 黒部温泉 元湯 四季の湯:屋内風呂はなく,露天風呂のみ。700円。20時まで営業。女夫淵駐車場から車で40分程度。より近い川俣温泉の日帰りは14時までだった。 カッタテノ滝近くにある自然の温泉は沢の向こう側にあり,登山道からは見えないらしい。落ち葉などで埋まっていることが多いから,掘り出すものがあると便利とのこと。 |
写真
感想
自宅を1時過ぎに出発。日光ICから1時間余り一般道を走るが,結構うねうねした所もあり,いつもながら動物も飛び出してくるので結構疲れた。今回は,シカが2頭とハクビシンに出くわした。
4時40分に駐車場に到着。既に車8台とバイク4台が停まっていたが人影はない。前日から温泉に泊っているのか? 駐車場の端をキツネが物欲しげに歩いている。普段から餌を漁りに来ているのかもしれない。朝飯のコンビニおにぎりを食べながら,身支度をする。
駐車場を出て橋を渡ると直ぐに車道から階段を登る。少しで下りになり鬼怒川を渡り遊歩道を進むが,整備された道は歩き易い。川を見下ろすと石を裏返して探し物をしているような人がいる。釣り餌用の川虫でも探しているのか? たらたらと歩いている内に八丁の湯に到着。もっと鄙びたところを予想していたのだが,意外とモダンな感じの建物が幾つかあり,意外だった。建物前の広場にあった石の椅子で一休み。
続く加仁湯も意外と新しい建物だった。少し手前に「春日野部屋合宿所」と大きな表札のかかった建物があった。お相撲さん達がここで合宿するのか?と思って後で調べると,以前は使われていたらしい。鬼怒川の瀬に時々,何匹もの魚影が走る。イワナか? ただ,余り大きいものは見えず,20兪宛紊多い。日光沢温泉の少し手前では向こう側から白い犬がトコトコ歩いてくる。放し飼い? 吠えられないか?とちょっと緊張しながら歩いて行くと,こちらを気にする風もなく擦れ違って加仁湯の方に行ってしまった。
日光沢温泉は歴史を感じる渋い建物で,いかにも湯治場といった感じ。ここに泊って温泉漬けになってみたいなと思った。この先からは登山道らしくなってきて,丸沼への分岐点からは傾斜がきつくなる。途中にオロオソロシの滝が見える展望台があり,滝の一部を遠望できた。そこから30分弱で休憩ベンチがあり,携帯が使える表示がある。試してみるとアンテナが1本だけ立った。
淡々と登って行くと呆気なく鬼怒沼の南端に到着した。急に視界が開けて湿原が目の前に広がる。ワタスゲが目立っているが,よく見ると他にも小さな高山植物が彼方此方に。少し進むと分岐があり,ベンチと説明板があった。生憎と上空には雲が多く,遠方の山も霞むか雲に覆われている処が多い。雨にはならないと思われたが,吹く風が冷たい。カエルの声が良く響いている。ベンチでアンパンを齧っていると,前方から戻ってくる人が声をかけて行く。ここまでで初めての人だ。木道のすぐ脇に咲いている高山植物と,周囲の山並みを眺めながらのんびり進む。モウセンゴケを間近で見られたのが一番嬉しかった。東京電力の巡視小屋に着く。緊急時に泊まるには十分な小屋である。
ここで本日2人目の登山者に出会う。鬼怒沼山からの下りということで,上の方は笹薮が露に濡れていてびしょ濡れになったとのこと。念のために雨具を下だけとスパッツを装着し,手袋もはめて歩き出す。少しの登りで鬼怒沼山に到着する。幸い朝露は殆ど乾いていて濡れは僅かだった。山頂は狭くて数人が腰を下ろすスペースしかないが,周囲を木で囲われているので良い風除けになった。殆ど展望は無いが,木の隙間から山頂が雲で覆われてはいたが白根山を見ることができた。
30分近くのんびりとした後に黒岩山方向に歩き出す。今回は黒岩山への登路として使えるかの下調べを兼ねて,鬼怒沼山北部にある鞍部からスーパー林道への路を確認することにした。鞍部までの間にある立木の何本かに,熊が樹皮をはがした跡が残っている。未だ最近のもののようであり,鈴を手に持って鳴らしながら,掛け声も出しながら進んで行く。山頂から30分ほどで鞍部には着くが,降り口が良く分からない。藪が薄くて踏み跡らしきものもある処をトレースするが,直ぐに濃いブッシュに突き当たる。引返すタイミングを考えながら,数分間のヤブ漕ぎをしていると急に踏み跡に出た。少し先に赤テープもある。ここからは,普通の登山路とほぼ変わらない路を下って行く。やはり,入り口が少しずれていたようだ。
少しすると右側からの沢に降りるようになり,沢伝いに進む。快調に歩いていると小さな堰堤に出会う。降り口を探すが,今一つはっきりしない。右岸を少し戻った辺りから行けそうにも見えたが,面倒くさいので,堰のすぐ脇の斜面を上がってみた。下は良かったが,上の方は手掛かりがほとんど無くなり,今にも抜けそうな草の根本を掴んだり,土に指を突っ込んで,何とか這いずり上がった。上がってみるとやはり,少し上流側から踏み跡がついていた。面倒がらずに戻っていればよかったと反省。
ここから先は難所はなく,スーパー林道にでた。花も余り咲いておらず,眺めも今一つなので退屈しながら,加仁湯までの林道をダラダラと歩く。ただ,黒岩山へ行くには鬼怒沼経由よりも時間短縮はできそうだった。
再び,加仁湯,八丁の湯を経由して女夫淵駐車場まで戻る。上空では,雲がかなり払われて青空が大きく見えている。もう少し早く晴れてくれればと残念。駐車場までの途中では,カッタテノ滝近傍にあるという自然の温泉を探したが,見つけられなかった。駐車場で,これから温泉まで往復するという人に話を聞くと,温泉は沢の向こう岸にあり,手前が少し小高くなっているので,登山路からは見えないとのこと。落ち葉などで埋まっていることが多いので,救い出すスコップなどがあると良いとも。今晩は車中泊して,明日,黒岩山までピストンするとのことだった。
こちらも温泉に入るべく川俣温泉の国民宿舎 渓山荘に向かうも,日帰りは14時で終了と断られた。この辺りには16時を過ぎて入れる日帰り温泉は無いとも。仕方がないのでGoogle MAPでできるだけ近場を探し,18卆茲旅部温泉 四季の湯を目指す。ここは20時まで営業。露天風呂のみだったが,青空の下,気持ちの良い風に吹かれながら,独り占めできて最高だった。
その後,道の駅 日光で小休止後,今市ICから宇都宮ICまで高速利用。その後は下道を使って22時過ぎに無事に帰宅。
平日ということもあってか,静かな山行ができた。ただ,熊対策として鈴だけでは心許ないと感じた。今度はラジオでも持って行くかな。
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