飯豊山 川入〜飯豊本山ピストン、テント泊
- GPS
- --:--
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 2,165m
- 下り
- 2,156m
コースタイム
- 山行
- 7:07
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:52
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:17
天候 | 8月12日:曇り後晴れ 8月13日:雨時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飯豊山登山アクセスバス:山都駅〜川入 飯豊山情報(喜多方市)https://www.city.kitakata.fukushima.jp/shimin/gyosei/14902/14992/15003/020351.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
川入〜御沢野営場:補修工事中の林道を歩く 危険個所なし 御沢野営場〜横峰小屋跡:ブナ林の急坂が続く 危険個所は無いが水をかなり消費するので野営場炊事場で給水する事をオススメします。 横峰小屋跡〜三国岳:小屋跡〜地蔵・三国鞍部までは緩やかなアップダウンの道で途中に峰秀水が有る。 危険箇所 鞍部〜三国岳までは岩稜の道で途中、クサリ場、ハシゴ有り。特に赤い岩は滑りやすい!雨天時、疲労時、下山時は要注意!! 三国岳〜切合小屋:小さなアップダウンの道 右斜面にトラバースする道は砂時で勢い良く歩いたり下ったりすると滑るのでゆっくり歩く。 切合小屋〜飯豊本山:御秘所の岩場は慎重に。 本山小屋テント場:飯豊山のテント場で一番標高が高く稜線上に有る。水場はテント場から100m(高さ30m程下る)の所に有る。 |
その他周辺情報 | 日帰り入浴:いいでのゆ |
写真
装備
個人装備 |
登山ザック55ℓ(ミレー
ナムチェ)
ザックカバー
テント一式
テントマット
エアー枕
シュラフ
シュラフカバー
スタッフバッグ
ヘッドライト
Tシャツ数枚
シャツ2枚
パンツ2枚
ジャケット
レインウェア・パンツ
アンダーパンツ
靴下
帽子
タオル
手袋
地図
プラティパス(水筒)
デジタルカメラ
携帯電話
バーナー
ガスカートリッジ
カップ
フリーズドライ食品
行動食3日分
電池
日焼け止めクリーム
テーピング
絆創膏
耳栓
鼻腔拡張テープ
小型ハサミ
エマージェンシシート
財布
歯ブラシ
ウエットティッシュ
ティッシュ
ビニール袋
持病薬
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感想
噂通りかなりきつい山だった。
8月11日火曜日
定時で仕事を終え帰宅。
風呂、夕食、準備を済ませ、21:43分マイカーで自宅を出発。
国道6号で途中、東海のエネオスで給油し日立南大田ICまから常磐道に入る。いわきJCTから磐越道に入り阿武隈高原SAに到着。予定なら会津のパーキングかコンビニで仮眠をとろうと思っていたが眠いのでここで寝ることにした。
8月12日水曜日
4:10起床
4:37阿武隈高原SAを出発。快調に飛ばし新鶴PAでトイレを済ませ会津坂下ICで高速を降りる。
インター前のセブンイレブンで朝食を済ませ登山口を目指す。
7時前に川入登山口に到着!
準備を済ませ、7:19分にいよいよ出発!!
川入集落を抜けると災害復帰の林道になり御沢野営場まで続く。野営場でトイレと炊事場の水場で水分補給し登りに備える。
野営場を出発し川を渡ると本格的な登りになる。登って早々、急登で汗が吹き出してくる。道はブナの原生林で時折、大木も有ったりして無意識に見上げてしまう。しかし、立ち止まっているとアブの襲撃が。アブを手やタオルで払いながら登り中十五里で休憩。ここでもアブは容赦なく襲ってくる。水分補給、ザックに止まったアブを1匹撃退しまだまだ続く急登を登る。1時間程で横峰小屋跡に到着した。ひとまず長坂の急登を登りきった。気付けばアブはいなかった。休憩を終え三国岳を目指す。道は地蔵山を西側に巻く道で小さなアップダウンがあり途中に峰秀水が有るので迷わず水分補給をする。それから三国岳・地蔵山の分岐を過ぎ道が緩やかに下り再び登りが始まると岩稜帯になる。クサリやハシゴがあり岩場も滑りやすいので慎重に登る。岩場を登りきると三国岳に着いた。正直ここまででもかなりキツかった。最初から曇り空でがっかりだなんて思っていたけれども、晴れていたら多分、ダウンしていたかもしれない!?
しかしながら、三国岳から遠く続く峰々の奥に見える山が飯豊本山だと分かると心が折れそうになる。
三国岳はもう一つの登山口である弥平四郎からの登山道が合流するために一段と登山者が増える!三国岳から先は小さなアップダウンの登山道が続く。一部、クサリとハシゴが有ったり東側に巻いた道は花こう岩の風化した砂利道で速く歩いたりすると滑りやすい為、その様な場所はゆっくり歩く。種蒔山近くに達すると右手に切合小屋が見えてくる。自然とペースが上がる!下り坂を行くとタカネマツムシソウが咲いている。2時前、切合小屋に到着。思った以上に早く着き、今なら本山小屋も行けるが体力が持つか、本山小屋は風か強いんじゃないかで迷う!?結局、30分以上迷って行くことに決めた!
迷ったあげく時間がだいぶ経ってしまった。4時前後には着きたい為、疲れているけど早く行く事に。小屋を出て雪渓手前から草履塚まで急登が続く。きついがチングルマやアオノツガザクなど花畑が励ましてくれる。せっかく稼いだ登りも姥権現まで、また下ってしまう。姥権現からは本山までの最後の登りでこれがまた辛い。標高差約300mの登りが待っている。御秘所の岩稜を慎重に攻略しすると急登、御前坂が始まる。
体力もほとんど無く気力で登る。しかしながらこの坂道にも花が多く咲いている。タカネマツムシソウやオヤマノエンドウが励ましてくれる。
大気が不安定なのか時折、黒い雲が流れてきて気になる。木々が無い稜線で雷だけは勘弁である。一ノ王子の石積を過ぎると急登は終わり本山小屋のテント場に着く。テント設営前に幕営料を支払いに本山小屋に行く。
小屋の管理人に気になる事を言われた。明日の天気は朝から雨だと言う!?スマホでいろいろなサイトで天気確認しても雨は夜からとなっている。幕営料の500円を支払い戻ってから設営開始!ここのテント場は頂上近くの稜線の為に風が強い。風下側の稜線に風の弱い場所を見つけて設営。眺めは最高で山形、福島方向が良く見える。磐梯山、安達太良山、吾妻山、蔵王山、朝日岳、那須連峰が見渡せた!
夕方、隣の単独のテントの方と夕日を撮りに本山小屋辺りまで散策に行く。着いた時より風か強くかなり寒く辛かったが夕日は美しく心が暖まる景色だった。テントに戻り夕食にカレーを食べるが食欲が無く少し残してしまった。どうも、長時間、体を動かすと食欲不振になりやすい。どうにかならないものか!?
寝る前にトイレに行くが小屋まで200m程、3分位歩かなければならなく、恥ずかしいが小さい頃から暗闇が苦手で強風吹く暗い稜線道は正直怖かった!23時にも催してトイレに行くが、その時はあまり怖くなくて少し馴れたのかな?
21時就寝
4時20分起床
目が覚めるとテント内もほのかに明るくなっている。たが、時折雨音が聞こえる!?雨雲レーダーを確認すると東日本に点々と雨雲があり飯豊山付近も掛かっていた。昨日の小屋の管理人の言う事が当たった!!さすがだと思った!御来光は無理だと諦め渋々、ファスナーを開けると太陽が昇る方向だけ晴れていて周りの雲が赤くなっていた。
4時50分過ぎ雨が降るなか御来光が上がった!
富士山以来の御来光、実に8年振りに見た!何とも神々しい瞬間である。
朝食にカロリーメイト1個とウイダインゼリーだけ食べる。
まだ頂上に行ってなかったのでカメラを持って行く。テントを出ると昨日、夕日を一緒に見た隣のテントの方が帰る支度を始めていて挨拶をし少し話した。どこから来たのか訪ねると名古屋からマイカーで7時間掛けて来たらしくタフな人で自分には無理だと思った。運転だけで体力消耗しちゃうな!?
別れを告げ頂上を目指す!ついでにトイレを済ませる。頂上からは大日岳や北股岳が見えていずれは向こうからも攻めたいけどもう少し鍛えないと無理かな?
テント場に戻り水場で給水しテントを撤収し7時に下山開始!
雨の下山!何とも憂鬱な気分。しかも、虫がやたらと多い!!
御前坂を下っていると昨日、川入・横峰・切合で3回会った山形の2人組の方に会いこれから大日に行く予定だけど天気も悪く迷っているらしい。自分は下山だと伝えてお互いの無事を祈り別れを告げた。
草履塚の登りでペースが落ち虫に集られまくり、しかも刺してくるから厄介!!
途中、70歳位の夫婦に声を掛けられ大日を目指したが雨で本山で諦めるみたいでした。無理もない!
切合に到着した。相変わらず虫が多い。給水しすぐに出発!三国岳を目指す。部分的にハシゴが有るので気が抜けない。9時30分過ぎ三国岳に到着した。雨は降っているが虫も少なくあまり休んでいないので休憩を捕る。
東京から来た2人組の方と少し話した。横峰から分かれる道があり川入より1時間程短縮出来るらしく駐車場もあって穴場らしい!?
三国岳を出る。早速、剣ヶ峰の岩稜が現れ慎重に下る。雨だとだいぶ滑りやすく特に赤い岩は危険だった!岩稜を攻略し道は緩やかになり地蔵山横峰分岐を右に行き小さなアップダウンを過ぎると横峰に着いた。休憩を済ませ長坂の長い下りに入る。上十五里で休憩し残りは半分程、あまり食べていないせいか足に力が入らない。膝も笑い始めかなり危ない!ふらふら下っていると下十五里付近で猿の群れに遭遇!長坂はブナ林で猿の好物が沢山ある。食事中だったみたいで邪魔してしまった。お陰で疲れを少し忘れさせてくれた。残りもあと少しでいつもならペースが上がるがこの時ばかりは本当に疲れていたみたいで一歩一歩がかなり辛く今にも膝から崩れそうな状況だった。階段を下れば道は緩くなりひとまず安心になる。13時頃、御沢野営場に着いた。疲れていなければ素通りだが休憩を捕る。食欲は無いが少しでも力になればとカロリーメイト1本だけ食べる。水も飲んで最後の林道を歩く。
13時41分川入登山口に無事着いた。2日間、距離24kmの道のりを約13時間掛けて歩き通した。
その後、いいでのゆで汗を流し行きと同じ道を通り休憩、仮眠を4回して22時18分、無事帰宅した。登山も現地までの移動も本当に過酷な山旅だった。
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