二つの野[吉野-高野]弘法大師の道
- GPS
- 16:22
- 距離
- 60.8km
- 登り
- 3,652m
- 下り
- 3,011m
コースタイム
- 山行
- 9:02
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 9:05
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小刻みで急なアップダウン 滑りやすいく、木の枝が多い。 Kobotrailのテープを追って行けば、ほぼ迷うことはないと思います。 |
写真
感想
「吉野ー高野ー熊野」
これら三つの野を弘法大師の道と小辺路を繋いで旅してみたかったのですが、高野山で諦めてしまいました。
距離130Km 累積標高9000m程に及ぶ長い道です。
130kmの旅のために用意したザックは9.3kgでした。
中身は・・・
食糧が5000kcal以上。
ナッツにレーズン、ジェルにハチミツ、グラノーラ、アルファ米等。
その他に、カッパや予備バッテリー、簡単な野営道具、着替え等。
ハイキングには軽く、トレイルランには重い装備でした。
夜中から雨が降り出し、辺りには霧が立ち込め、足元はぬかるみ、杉の枝が容赦なく絡みついて来ました。
トレイルランの大会が行われたとは思えないくらい位に、足場の悪い道でした。
小さな急登と急下降の繰り返しが身体に堪えました。
滑る木の根や絡む木の枝がストレスでした。
霧のため、ヘッドライトの見通しが悪く不安でした。
ルート上に水場がないことも苦しかったです。
仕方なく、途中で大塔村の道の駅に降りて補充することとなりました。
最初のうちは色々な事を考えながら走ります。
日常の事、山の事。
過去の事、未来の事。
現在の事。
何時間も移動していて、ふと・・・「何が楽しいの?」と思いました。
夜で、雨で、霧で、見慣れた杉ばかりの山だし、景色も見えないし、水も沢山飲めないし、暑いし、足ドロドロだし。
もう一つ予定していた、甲斐駒ケ岳か八ヶ岳へ行った自分を想像しました。
さぞ、気持ちのいい山登りができたことでしょう。
西穂〜槍縦走に行ったツレのことを想像しました。
二年前に歩いたその縦走路を、今ではどう感じるのだろう。
高野山から先の、小辺路のことを想像しました。
きっといい道だろう。でも、もう無理かもしれない。
しばらくすると、だんだん考える事をやめました。
無心で走って、歩いて、朝になって、休んでいるとアブに刺されて、逃げるように走って、疲れて歩いて、ゴールです。
あの時に強いて楽しいことを挙げるのであれば「苦しみを乗り越えることで強くなれるのではないか?」という淡い期待のようなものでしょうか。
コメント
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平安時代の古より盛んになった高野〜熊野詣
目的や目標を定めての山を歩くということだったと思うのですけれど
「旅」そのものの起源のように思われます
身体の疲れに伴って次第に頭の中も疲れて空っぽになっていく心地よさ
長くて短い時間はあっという間に過ぎていきますね
沢山の思いが継がれて来た道 小辺路
これから歩かれる道も きっと良い道
山を歩いたり走ったりしていると、大昔の人達はどうやって山を越えて長い旅をしていたのかと考えたりします。
何を食べ、何を持って行ったのか、体はどれくらい強かったのか等・・・
熊野への参拝は、どの道であっても安全の保証などない命懸けの旅であったことでしょう。
恐ろしいけど、参拝できた喜びは、この現代においてはなかなか味わうことができない喜びだったでしょう。
いずれ小辺路をゆくときは、それらを感じつつ旅をしたいと思います。
僕はあくまで安全に。
samayoiさん
チャレンジングな企画のReportありがとうございました。距離と累積標高のみならず、重量も身体にはチャレンジでしたでしょうか。そのときの素直な自分と向き合って行動を決めることも良いですね。
僕にとって断念してしまったことは、残念なことでしか無かったのですが「素直さも大事」と、同じ走る人から言ってもらえると、それはそれで良かったのかなと安心します。
ザックの重さは、長い旅には必要な重量でした。
決してトレーニングも兼ねよう、なんてことは思っていませんでした。
長い距離をゆくには体の健全さや頑丈さ、精神力が大事ですね。
僕はまだまだでした。
今度こそ気持ちよく小辺路を行きたいと思います。
コメントありがとうございました。
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