奧千丈から伯母子岳
- GPS
- 04:16
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 594m
- 下り
- 599m
コースタイム
天候 | 曇のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備された登山道 |
その他周辺情報 | 道の駅「ごまさんスカイタワー」 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
天気予報では梅雨明けは20日過ぎというが、ここ数日の気圧配置は梅雨明十日そのもの。たとえ来週雨続きだとしても、私が予報官だったらとっくに梅雨明け宣言しているよ、という天気が続いている。大山の東稜でお花畑、という考えもあったが、てんくらは「C]となっている。里の天気はおおむね晴と曇なので、強風が「C」判定の理由だろう。となると、あのガレ岩稜はやめたほうがよさそうだ。梅雨前線は北上して日本海にあるわけなので、むしろ自分たちは南下してみるか。真夏に和歌山で山登り、という想像はこれまでにないコペルニクス的転回、と思ったが、冷静に考えてみると、近頃は自分の居住地域より紀伊半島南部のほうが真夏の気温は低い傾向にあるのだ。そういえば、自宅の庭にも数本のミカンの仲間が自生している・・・(それは気温のせいじゃなかろ)。こんな思案の末に浮上してきたのが伯母子岳である。一応、山頂は奈良県ということになっているが、実質、和歌山県だろう。高野龍神スカイラインでごまさんスカイタワーまで行き、そこからアプローチすると、稜線のプロムナードとなり、真夏でも汗だくのしんどい登りは回避できて、標高のおかげで気温自体、大分ましな筈だ。ということで、伯母子岳を目指すことになった。
阪神高速湾岸線から堺泉北道、阪和道と走って太平寺ICで下道へ。高野山へと車を走らせる。ここからが長い!急カーブの連続でのカーチェースでかなり疲弊して、なおも山岳ドライブは続く。そしてようやくごまさんスカイタワーに到着したが、周囲は霧に包まれて、雨すら心配な空模様だ。わずかに戻って奥千丈林道に入る。下調べした限りでは登山口まで舗装されているようだったが、実際に走ってみるまでは心配なのが林道。ここはは平坦な尾根上につけられた幅もそこそこあるいい道で、安心して走行できる。勿論、しくじって道を踏み外せばそれっきりではある。駐車スペースが残っているかどうか、も心配だったが、先行車は3台。トータル5台までなら止められるスペースがあり、これも「〇」だ。
駐車スペース横の尾根に沿って、林道跡が伸びている。説明版には遊歩道と書かれているが、実際、そんな感じの立派な道である。周囲はブナの大木が空に向かって枝を伸ばす見事な温帯広葉樹林で、紀伊半島の真ん中に踏み入った実感が得られるが、ここもシカの食圧によって下生えがすっかり失われており、現在の大樹が寿命を迎えた後には荒れた禿山と化す恐れがある。森林の危機はそれより早く訪れるかもしれない。現状、カシノナガキクイムシの被害が大きいようで、ミズナラの立ち枯れ被害へ注意喚起のポスターが張られていた。南側は広々と展望が開けているが、今は白く霞んでいる。
林道跡をゆるりゆるりと進むうちに口千丈山の三角点についた。樹林に覆われて視界は利かない。さらに「散歩」を続ける。登るでもなく登っていくと、山頂というより通過点という感じで牛首山と書かれた標識の地点に達し、その背後の開けた場所の三角点が目に入る。ここから正面に双耳峰がのぞまれるが、その左のピークが今から向かう伯母子岳なのであった。現在地の標高は1300mあまりで、伯母子岳が1345mだから、橋でもかければスーッと山頂に達するだろうに、登山道は牛首山から一目散に鞍部へと下るのだった。この辺りもところどころで展望が開ける。右方向に尾根が旋回してその先に伯母子岳が座している。結構遠い感じに見えるが、意外に進行が速い。道が登りに転ずると、このコースで随一の急登が始まる。足元には草地が広がるようになって、ちょっと大峯を思わせる。振り返ると、大きく立派な山容の山が聳えている。先ほど通過した牛首山である。登るでもなく到達した牛首山だったが、あんなに立派な山だったんだ。
眼の前が明るくなって山頂が見えてきた。飛び出した山頂は伸びやかな広場となっており、360度の眺望が開けていた。先ほどまでの曇り空から次第に青空へと変わり、陽射しが降り注いできた。ヒョウモンたちが陽光を待ちわびたかのように滑空を始める。我々はここで昼食とする。
下山は往路を戻るが、来るときにはさほど意識に上らなかったアップダウンにしごかれる。「楽な道」を選んだつもりだったが、結構距離はある。空は真っ青、真夏の太陽が照り付けているが、林を抜ける風は心地よく、湿気が飛んで空気が軽くなった感じだ。登りでは白く霞んでいた山々が、今ははっきりとシャープなコントラストで目に飛び込んでくる。kinuasaは森林の恵み、クワガタをゲットして孫への土産を大事に袋に収めている。やがて道は幅広になると、ひと踏ん張りで林道の駐車地に出た。さあ、次は護摩壇山と竜神岳、ということでごまさんスカイタワーへと移動するのであった。
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