薬師沢・雲ノ平・三俣・鏡平縦走(脱出行
- GPS
- 32:00
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 2,561m
- 下り
- 2,823m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 7:56
- 山行
- 8:37
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 10:03
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 7:29
- 山行
- 3:58
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 4:49
過去天気図(気象庁) | 2024年07月の天気図 |
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アクセス |
感想
今年は折立から黒部源流、水晶を目指す
一昨年(室堂→称名)去年(折立→烏帽子)は、行程も天気も不思議と気にもならず、実際雨には一度も当たらなかったけど、
今年はどうも一か月ぐらい前から落ち着かず気を揉むばかりで、前線は北に上がらず九州や四国をウロウロしている
当初は八名、直前に一名が離脱して七名、みんな経験場数は豊富だけど、しっかり年齢も重ねてるので油断はできない
去年と同じ、運行初日の地鉄夏山バスに乗って折立へ
初日はどんどん雲が晴れて、道中、左手に薬師も見えてきて(何回も歩いてるけど初めて見た)、太郎平からは水晶、雲ノ平、三俣蓮華、黒部五郎がぐるりと眺められた
まぁ、後は明日朝の天気次第、ということでとりあえず薬師沢へ下りる
薬師沢のやまとさんには、前夜スーパーで買ったレタスとブロッコリーと桃とシシャモを恐る恐る差し入れたら、「ヘリがまだ飛んでなくて、越冬食料と僅かなボッカで凌いでるから!」(要するに何でも有難い!)と、(まぁ、泣いたり怒ったり文句を言う人はいないだろうけど(笑))とにかく喜んでくれて良かった
翌朝、雨も落ちてないのに折立に戻る選択肢は無いな、ということで、、
雲ノ平への直登に取り付いたら、じきに雨が落ちてきて、三時間かけて木道に出るころには本降り(泣)、、これはマズい、、今日、水晶まで頑張ったとしても、このまま前線が座り込んで降り続いたら、源流の奥の奥で雪隠詰めになってしまう(_ _;)
仕方ない、水晶は諦め脱出作戦に変更、今日のうちに三俣へ逃げ込むしかない(_ _;)
とりあえず雲ノ平山荘に入れて貰うと、受付の親切なお姉さんは、乾燥室にザックとカッパを置かせて一息付けさせてくれただけでなく、三俣に連絡して、水晶から変更して受入れまで取り付けてくれた
ありがとうございます
しかしこの雨で増水した黒部源流碑のあそこを渡渉できるのか?、渡れないようなら、またここまで登り返すしかないのだけど、受付のお姉さんは「今朝からの雨だから今から行けばまだ大丈夫」とのこと、、では、行こう!
途中、すれ違った3組(みんなルートは黒部五郎→三俣→雲だった)に、渡れました?と尋ねると、「くるぶしまで、、「なんとか、、「オトコのヒトなら、、
気だけ焦って雲から三時間、ようやくたどり着いて眺めると、靴は沈んでしまうがなんとか渡れそう、、
ゆっくりと踏み方を確認して、流れに正対してロープを握ってカニ歩きで、順番にぞろぞろ渡っていく
ふくらはぎまで浸かりながら、一人が水筒を流してしまっただけで、無事に渡渉
はぁ、とりあえず三俣まで辿り着ける、、とチカラが抜ける
三俣に着くと、連絡受けていた敦子さんが待っていてくれて、「バラけず皆まとまって到着できて良かったですね、受付はあと、とりあえず脱いで着替えて干してから、」と
バズーカ砲みたいな乾燥機とストーブ全開の乾燥室で、靴以外は全部乾かす
こちらでも本当に、ありがとうございます
一晩中、雨と風が屋根と窓に打ち付けてろくに眠れなかったけど、翌朝はガスと吹き降りが交互、とりあえず歩ける
巻道は滝と川になっているだろうから、そこそこの風のなか、三俣蓮華に登って(今回の四泊四日で踏んだ唯一のピークだ(笑)、中道から双六へ
明日のことを考えて、鏡平まで足を伸ばしておこうと、ここでもワガママをお願いして変更してもらう
ありがとうございます
ということで、そのまま鏡平へ、
翌朝も同じ状態のなか、秩父沢も無事に越えて、わさび平に向かう
登山口から先の舗装道路が大きく流されていて、下巻き(というのか)に川側へ下りて大きく迂回して、なんとか新穂高温泉まで辿り着く
大雨と暴風からの脱出行は、これまで単独行では何回かあったけど、団体で遭遇したのは初めて
しかしまぁ、皆さん、場数も踏んで腹が据わっているから、行程が決まれば異論も不安も後悔も愚痴も出ず、あの渡渉でも慌てることもなく、、
いや、メンバーと、気まぐれな天気と、薬師沢、雲、三俣、双六、鏡平の山荘の皆さんのおかげ、、
平湯で着替えて、富山・えび寿司で一杯いただいてから、なんとか帰宅できました(_ _;)
いつもどおり、写真はヤマップを参照してくださいm(__)m、撮る余裕も無かったので少ないですけと(_ _;)
それにしても307プジョーさん引退すれば休日のシバられることなく天気を選んで山行できますよ。
はい、やまとさんは今年も、これからも薬師沢小屋番を続けられると思います
はい、後任も来ましたので(一年カブって引き継ぐ(_ _;))、カウントダウンに入りました!
しかし、山小屋やハイシーズンのテン場は、「原則」完全予約制、になってしまったので、コロナ前のように天気選んで、よし行くか!はなかなか難しいですね(_ _;)
確かに。
完全予約制は気ままな山旅をできなくしていますね。
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