錫杖岳
- GPS
- 09:30
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 2,217m
- 下り
- 2,256m
コースタイム
7:20 錫杖沢出合い
9:00 岩屋
11:30 コル
12:30 錫杖岳
13:10 コル
14:00 岩屋
15:20 登山口P
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは新穂高の槍見館裏手から入り、クリヤ谷沿いを登る。 1,460m辺りを徒渉して錫杖沢に入る。 錫杖沢を詰めて行ってもよさそうなのだが、クライマー用のはっきりした巻き道があるので途中まではそれを利用する。 沢の途中に、ハングした大きな岩屋があるので、そこからは沢を遡行することになる。 錫杖沢は、途中、何本か枝別れしていて、どこを登ったらいいか迷うところである。 どこを行っても行けそうな感じだったが、今回、コルからかなり南へ出てしまった。 コルから錫杖の山頂までは、急傾斜の灌木帯の岩場につけられた道をテープを頼りに登れば、比較的容易に山頂に達することができる。 今回、山頂と思っていたもう少し先が本当のピークのようであった。 |
写真
感想
今回、錫杖岳から北尾根を経由してクリヤの頭に抜け、笠ヶ岳まで行こうかとテント装備で出発した。
錫丈までは、もっと容易に行けるかと思ったが、思いのほか難儀した。
まず、錫杖沢を間違えて、50m程手前の沢に入ってしまった。あまりにも踏み跡らしき痕跡がないので一旦戻って少し行くと、はっきりした分岐があった。
やれやれと、沢沿いの樹林帯の中につけられた巻き道を登っていくと、正面に絶壁の岩場が・・。どうやら途中の分岐に気付かず、大分登り過ぎたようである。
またか!と、自分に腹を立てながらも分岐を探して下る。この時間になってくると、樹林帯の中はかなり蒸し暑い、先が思いやられる。
大分下ったところで沢へ下りる分岐を発見。岩屋もあって、テントが張ってあった。
やっと振り出しに戻ったが、余分な時間と体力をしっかり使ってしまった。
ここからは、沢を遡行することになるが、途中、何か所も枝分かれしており、その度迷う。
適当に選んで登っていたら大分南よりに登ってしまっていることに気付いたが、なんとか行けそうだったのでそのまま登ると、コルから少し南の斜面に出た。
この時点で予想外に時間がかかってしまった。錫杖からの北尾根も、地図の上から行けるかも・・と判断しただけで、実際行けるかどうかもわからない。
距離もかなりあるので、途中ビバークの可能性が大いにありそうだ。そのため、沢の途中で、水を3リッター確保してきたが、これが足かせとなってますますペースが上がらない。
コルまでは稜線上と思われるところを戻ったのだが、背丈ほどの藪が密生していて、足もとの地形もわからないほどのひどい道であった。
本峰の岩峰の登り口で大休止をとり。今日のこれからの予定を考える。ここから北尾根を抜けられたとしても、笠ヶ岳までは時間的に到底無理だ、このまま強行すれば途中ビバークは必至である。
かといって、この岩稜帯にテントを張れるようなところがあるのだろうか。
結局、せっかくここまでフル装備で登ってきたのだからこのまま上まで行って考えることにした。
ここからは岩峰につけられたルートを灌木を掴みながら登っていく。かなりの急傾斜だが、ある程度樹林に覆われているので見た目ほど不安はなかった。
ここを登りきると、よく見るピッケルが刺さった山頂に出る。(実際のピークは少し先の岩峰のようである)
ここから北尾根を見るとかなり険しそうな様相である。笠ヶ岳までもかなり距離がありそうだ。やはり実際目の当たりにすると、そうたやすいルートではなさそうである。
諦めがついたところで、今日はこのまま下りることにする。せっかく装備を背負ってきたのだからどこかでビバークして明日下ろうか・・とも考えたが、稜線所にはテントを張れるようなスペースは全く無い。
そう決めたらここまで背負ってきた3リッターの水を2リッター捨てた。
下りは、コルからまっすぐ沢を下る。この沢には目印のスプレーが多くつけられていて、どうもこの沢が多く登られているルートだったようだ。
まあ、次回の為にも、違ったルートをいくつか登ったことは決して損ではなかったと思った。
今回のコースは予想以上にルート取りに苦労させれた山行きであった。
コメント
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何年か前に出かけました。大木場ノ辻に出かけたんですが、沢をとり間違えて時間がかかり、錫杖だけ踏んで下山。しかし笹が多くて前が見えませんよね^^
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