ついに行った、黒戸尾根・甲斐駒ヶ岳

2015年09月20日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 15.8km
• 登り: 2,335m
• 下り: 2,335m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:05
• 休憩: 0:29
• 合計: 9:34

5:15 竹宇駒ケ岳神社
6:28 6:29 笹の平分岐点
8:46 8:56 七丈小屋
10:22 10:40 甲斐駒ケ岳山頂
13:52 笹の平
14:49 竹宇駒ケ岳神社

天候

晴れ／くもり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

須玉IC〜「道の駅はくしゅう」〜尾白川渓谷駐車場（道の駅から車で10分くらい）に前夜9時ごろ到着、6〜7割程度埋まっていた。道の駅は夜はトイレと自販機のみ。駐車場にもトイレと自販機あり、日中は売店も（山バッジはそこで販売）。

コース状況／危険箇所等

一瞬ゾゾゾっとしたのは垂直梯子。それ以外の梯子は大丈夫。鎖はほとんどが、掴まなくても行けるか、掴んで余裕をもって動ける感じ。特にスキルを必要とはしない。
頂上直下の森林限界抜けてからの岩のエリアでは、「どこを通ればいい？」と思うところが何カ所かあったが、大きく迷うことはない。

写真

竹宇駒ケ岳神社より出発、5:15.　

登山口の看板。「甲斐駒黒戸尾根登山道」と書いてあるのをみて、ついに来た！と、無茶苦茶嬉しい。

笹の平分岐点。写真で見たことのあった「甲斐駒ケ岳　7時間」の表示を実際に目にして思わず笑。「はいはい7時間ね、わかりました。がんばります」

梯子が始まりました。

梯子その2。写真にはないけど、垂直のはしごは怖かった。

七丈小屋。ここまで神社から約3時間半。ここまでは思ったより大丈夫だったが、ここから先が大変だった。七丈小屋ではトイレをお借りした。とても綺麗。200円。

確かこのすぐ近くだったと思うけど、ちょっとルートが良くわからなくてうろうろした。

見えた！頂上。向こう側から来た人たちがたくさん模様。

石碑、石像、剣、等々。それぞれ何を祈っているのか良くわからないが、とにかく石である。鎖も梯子もないときに、靴やウェアもないときに、この道を、石を担いで登ったというのは、いったいどういう情熱か、信念か、ほとんど狂気か。人間の力はすごい。怖ろしい。

着きました。

憧れの甲斐駒、黒戸尾根。やっと来れました。

笹の平まで下ってきた。このあとがまだ長い。

思わず走りたくなる快適なトレイルが、登山口〜笹の平の間および中間部分（アバウトですが笑）に結構出てくる。

生還。

感想

plainwoods

憧れの甲斐駒。「山の団十郎」という形容そのままの格好よさ。いっぽうで「日本アルプスで一番つらい登り」を擁する厳しさ。

初めて登るときはその「つらい登り」黒戸尾根から、と決めて、1年以上も前から、いつかは行きたいと思ってきた。他の山や普段のランニングはこのためだったのだ！というくらいの思い入れがあった。

何とか黒戸尾根からの日帰り登頂に成功。それなのに不思議な虚脱感にとらわれる。頂上に立った時も、歓喜！感激！という感じはなかった。
いまの自分の能力をフルに発揮して全力でたたかい、越えなければならないステップを越えた、という感じはある。けれど「勝った」感じは全然ない。まだ経験したことはないけれど、フルマラソンを走ったらこんな風に感じるのかもしれないなあ。

＊地図は手書き適当です