大子アルプス,生瀬富士,月居山
- GPS
- 09:55
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,266m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 2:56
- 合計
- 11:19
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特別に危険な個所は無かったが,急傾斜のアップダウンが続いたり,一部には靴幅程度の踏み跡があるので,注意は必要。標識テープや道標も充実しているが,紛らわしい箇所もあるので,ポイントでは地図やGPSでの確認は必要。 |
その他周辺情報 | 大子温泉保養センター 森林の温泉: 平日710\だが,17時以降は500¥。内風呂と露天風呂が3つの大きな温泉。地元の人が多いようで,17時半頃がピークの人出だった。 http://morinoideyu.com/ |
写真
感想
10月はあちらこちらに出かけたので少し金欠気味。なので,近場で以前から行ってみたいと思っていた生瀬富士を訪ねることにした。序に,常陸国ロングトレイル(C1〜C17)も歩くことにする。
夜明け頃に歩き出せるように,自宅を3時少し前に出発。途中,道の駅だいごで休憩するが,10台程度が停まっていた。ロングトレイルの駐車場として指定されている宮川コミュニティセンターを探すが,未だ暗くて良く分からない。カーナビの示す辺りにあった国道沿いの駐車場に止めて準備をする。辺りが薄明るくなってきた5時40分に出発し,数十メートル歩いたところで別の広い駐車場があり,ロングトレイル駐車場の看板もあった。停める処を間違ったと気づき,車に戻り移動した。暗い中で動くとこういうことがある。
気を取り直して再び出発。水郡線を越え,ゆったりと流れる久慈川を渡ると少し登り気味の道になる。月待の滝は私有地にあるらしく,施設が開いている時しか観覧できないようだ。駐車場から10分ほどで登山口に到着する。入り口には通過者を数えるためのカウンターが置いてあり,私で1011だった。いつからのカウントか分からないが,意外と多いような気もした。
登り始めは少し傾斜のある木の階段で少し息は上がるが,気温が10℃以下なので汗はかかない。10分も登ると,樹の間から下を流れる久慈川や家並が薄明りの中に見えて気持ち良い。少し遠方の山並みは朝陽の影響でうっすらとオレンジ色が射している。下の方からは久慈川の川音や,時たま電車の走る音が届く。落ち葉が敷き詰められた良く整備された路を気分良く進んで行くとロングトレイルコースの「三角点 釜田」(C2)の標識が建っていた。ここから,昼岩山までは直ぐの距離。樹の間から日光方面が望め,男体山や女峰山が良く見えた。
第6峰(327m)にもC3の標識が建っていた。標高こそ低いが,各峰の前後は結構な傾斜があり,距離は短いが息を切らせながら登り降りをする。第6峰から10分ほどで一旦,林道に出る。対面にテープがあったので,そこを登り始めたが,直ぐ脇にトレイルの標識が建っており,そちらの方がより歩き易そうな路だった。この辺りは山が遮るためか下界の音は聞こえてこず,鳥の鳴き声だけの静かな路だった。気温が少し上がったのか,うっすらと汗が出始め,防寒代わりのタオルを首から外す。
路は整備されてはいるが,岩場ぽい所や,靴幅しかない踏み跡などもあるので気は抜けない。それでも順調に距離をかせぎ,「アップルライン分岐」(C6)の標識に着く。ここで生瀬富士までのほぼ半分を進んだことになる。しかし,ここで南に進路を変えるべきところを,ここまで辿った路のままに直進してしまう。路も良いので,気付かずに200mほど進んだ所で下方に車道が見え,間違いに気づく。トンネルの上を通るはずだったので車道が見えるはずがない。下って来た路を少し戻ったところで,赤い目印が見える。多分,コースとは違って作業用の印だろうとは思ったが,地形的にコースに戻る方向に続いているようだったので,それに従って一旦,沢に下ってから再び登り始める。沢筋だけあって少しぬかるんだ所や藪が煩いところも出てきたが,目印が続いていたのでそのまま進むとコースに戻ることができた。その後,第12,13峰と進み,第14峰(373m)で小休止する。
第17峰の辺りからは日光方面の山並みが良く見渡せた。更に40分程のアップダウンを繰り返すと分岐点(C11)に到着し,生瀬富士に向かって最後の登りにかかる。が,ここでも山頂の20,30m手前でルートの左側にあった踏み跡に迷い込んでしまう。斜面についた細い踏み跡を辿ると,崩れやすそうな足場と岩と木の急斜面に出た。上を仰ぐと稜線に出られそうだったので,ここを慎重に登ると急に視界が開け,先に続く岩稜が目に飛び込んできた。茨城のジャンダルムと呼ばれている処だ。一人こちらに向けて戻ってくる男性とすれ違う。周囲の景観は,とても低山とは思えないほど素晴らしかった。優しい風が吹いていて汗を乾かしてくれる。岩陰に座り景色を楽しみながらアンパンを齧る。この時点で予定よりも30分早い。駐車場に戻るには袋田駅16時27分の電車に乗る必要がある。これを逃すと,8劼亮崙司發が必要になる。
汗が十分に収まったところで,岩稜を引返す。途中で5人とすれ違う。平日なのに結構な人気スポットのようだ。生瀬富士から急な斜面を下り,少し登り返すと立神山に着く。更に「かずま」の分岐を過ぎた辺りから川の音が聞こえだした。直ぐに,滝を上部から見られる展望台に着く。袋田の滝の全貌が見え,大きな滝音と併せて迫力満点である。足元が切れ落ちているので,余り前に出ることができず,写真には全体を映しこめなかったのが残念。
更に10分ほど下ると,生瀬滝上流にある渡渉地点に到着した。ここにも通過者のカウンターが置いてあり,カウント数は9000を超えていた。流石に人気スポットである。秋ということで水量はそれほど多くなく,ズボンの裾をまくり上げ,水面に顔を出している処を探して渡渉した。一部で踝近くまであり,若干,濡れてしまったが,靴の中までは浸水しなかった。
対岸に辿り着き,月居山を目指して登り始めるが,途中から段差の大きな階段が出てきて結構しんどかった。一旦,ピークに出て,そこから寺に向かって降るのだが,登って来た路の方向のままに真っすぐに進んでしまった。本日,3度目の道迷い。30mほど下ったところで,おかしいことに気付いて登り返す。地図とコンパスで確認すると,方向が90度違っていた。地形図上では真っすぐな経路になっていたが,実際には登路が直前で曲がっていたためだ。やはり,コンパスで常に方角を確認することが重要だと改めて認識した。
月居観音を経由して月居山に至る。昔の城址は広場になっていてベンチもあり,休憩にはうってつけの場所だったが,時々下の方から聞こえる騒音が少し煩わしかった。ここからは,南にある男体山までのルートもあるようなので,近い内に辿ってみたい。
暫しの休憩の後,登路を下って分岐点に戻り,袋田駅への下山路に入る。ただ,地形図に示された路は見当たらないので,現地の標識に従って歩く。少し下で三叉路になっており,旧県道を示された方向に進むと地形図上の路に合流していた。その後,林道を経由して再び山路に入るが,ここでも地形図とは少し違った処が入口になっていた。地形図を鵜呑みにしてはいけないと改めて感じた。
車道に出て滝川を渡り100mほどの所で,車の往来が少ないと思われる側道に入る。ここで散歩していたおじさんが話しかけてきたので,1km程をよもやま話をしながら一緒に歩いた。何でも,滝の近くで店を出しており,毎日の日課でこの辺りを散歩しているそうだ。電車が来るまでには未だ随分と時間がありそうなのでのんびりと歩く。
袋田駅に着いた時点で1時間以上の待ち時間があった。16時を過ぎると駅の切符売り場の人が帰ってしまい,無人駅になった。やってきたのはワンマン電車で,乗り口で整理券を取り,降り口で運転手さんが運賃を受け取る仕組みになっていた。下野宮駅についた時にはすっかり日が暮れて,薄暗い中を駐車場までの2匱紊鯤發。途中,今朝登った第1峰などがシルエットになって浮かんでいるのが嬉しかった。
楽しみの一つである温泉。今回は駐車場から10分足らずの所にある「大子温泉保養センター 森林の温泉」を訪れた。17時を過ぎていたので500円と安い割には,露天風呂が3つもあり,ゆっくりと浸かることができた。ただ少しばかり湯が温かったが。地元の人が多いようで,最初は結構な人が居たが,出るころにはかなり空いていた。
途中,夕食にラーメンを食べたりしながら,21時に自宅に到着した。紅葉にはまだ早かったようだが,晴天の下,眺望を楽しめるルートは楽しかった。ただ,結構急傾斜のアップダウンが続いたので,距離の割には疲れもした。茨城のジャンダルムは,短いけれど気持ちの良い岩稜歩きで,再訪したいと思った。今度は男体山から生瀬富士までの縦走も良いかもしれない。
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