ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 7465669
全員に公開
ハイキング
比良山系

蛇谷ヶ峰 灰処谷左岸尾根〜カツラの谷

2024年11月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
04:35
距離
8.7km
登り
849m
下り
848m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:50
休憩
0:45
合計
4:35
距離 8.7km 登り 849m 下り 848m
11:36
124
スタート地点
13:40
14:23
10
14:33
5
14:38
5
14:43
14:44
20
15:04
15:05
66
16:11
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
柏集落のカツラの谷コース入口に
灰処谷にかかる小橋の南詰に広い道路余地あり
コース状況/
危険箇所等
登りの灰処左岸尾根には登山道なし、尾根の取り付きが難しいと思う
下山のカツラの谷コースはところどころ倒木で荒れている
灰処谷の最初の枝谷、滝の谷へ
2024年11月09日 11:54撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/9 11:54
灰処谷の最初の枝谷、滝の谷へ
ゴルジュの奥に滝が見える
2024年11月09日 11:57撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/9 11:57
ゴルジュの奥に滝が見える
不動滝
2024年11月09日 11:57撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 11:57
不動滝
右岸の尾根に乗ると堀割の古道が現れた
2024年11月09日 12:16撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 12:16
右岸の尾根に乗ると堀割の古道が現れた
尾根には林道が現れ、バンが廃棄されていた
2024年11月09日 12:22撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 12:22
尾根には林道が現れ、バンが廃棄されていた
梢の黄葉
2024年11月09日 13:13撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 13:13
梢の黄葉
林道の終点のあたりからは色鮮やかな楓の紅葉が目立つようになる
2024年11月09日 13:23撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
11/9 13:23
林道の終点のあたりからは色鮮やかな楓の紅葉が目立つようになる
紅葉を見上げて
2024年11月09日 13:24撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
11/9 13:24
紅葉を見上げて
西尾根の登山道と合流すると紅葉は一層華やかに
2024年11月09日 13:27撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
11/9 13:27
西尾根の登山道と合流すると紅葉は一層華やかに
尾根を彩るシロモジの黄葉
2024年11月09日 13:33撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 13:33
尾根を彩るシロモジの黄葉
蛇谷ヶ峰西峰へ
2024年11月09日 13:42撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 13:42
蛇谷ヶ峰西峰へ
目の前の本峰
2024年11月09日 13:42撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 13:42
目の前の本峰
彼方に釣瓶岳
西峰の広い山頂台地で遅いランチをとることにする
2024年11月09日 13:43撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 13:43
彼方に釣瓶岳
西峰の広い山頂台地で遅いランチをとることにする
まずオリーブ・オイルでガーリックを炒め、牛肉を投入
2024年11月09日 13:55撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 13:55
まずオリーブ・オイルでガーリックを炒め、牛肉を投入
マッシュルームと舞茸を加えたのち、白米・ブラックオリーブを投入してリゾット風に
2024年11月09日 14:04撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 14:04
マッシュルームと舞茸を加えたのち、白米・ブラックオリーブを投入してリゾット風に
北比良方面
中央は鹿ヶ瀬の棚田
2024年11月09日 14:23撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 14:23
北比良方面
中央は鹿ヶ瀬の棚田
いざ本峰へ
2024年11月09日 14:29撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 14:29
いざ本峰へ
西峰を振り返る
2024年11月09日 14:32撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 14:32
西峰を振り返る
彼方(左)に白山
右奥の山は能郷白山
2024年11月09日 14:35撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 14:35
彼方(左)に白山
右奥の山は能郷白山
伊吹山の右手、関ヶ原の奥では恵那山のシルエット
2024年11月09日 14:35撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 14:35
伊吹山の右手、関ヶ原の奥では恵那山のシルエット
高島方面のパノラマ
2024年11月09日 14:37撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
11/9 14:37
高島方面のパノラマ
紅葉の北斜面へ
2024年11月09日 14:41撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 14:41
紅葉の北斜面へ
2024年11月09日 14:42撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 14:42
カツラの滝の上段
2024年11月09日 15:12撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 15:12
カツラの滝の上段
下段より
2024年11月09日 15:15撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 15:15
下段より
カツラの谷を水線に沿って下降
2024年11月09日 15:16撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
11/9 15:16
カツラの谷を水線に沿って下降
二段の小滝
2024年11月09日 15:22撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 15:22
二段の小滝
登山道は倒木で荒れている
ピンクテープな無ければ倒木の間を擦り抜けようとは思わないだらう
2024年11月09日 15:25撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 15:25
登山道は倒木で荒れている
ピンクテープな無ければ倒木の間を擦り抜けようとは思わないだらう
小滝の脇で岩を掴むカツラの樹
絵になる風景だ
2024年11月09日 15:28撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
11/9 15:28
小滝の脇で岩を掴むカツラの樹
絵になる風景だ
壮麗な雰囲気のカツラの大樹
2024年11月09日 15:30撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
11/9 15:30
壮麗な雰囲気のカツラの大樹
その下流ではトチノキの大樹も存在感を示している
2024年11月09日 15:31撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
11/9 15:31
その下流ではトチノキの大樹も存在感を示している
夕陽の差し込む黄葉の谷
2024年11月09日 15:44撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
11/9 15:44
夕陽の差し込む黄葉の谷
林道に降るとススキの穂が夕陽に煌めいていた
2024年11月09日 16:05撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
11/9 16:05
林道に降るとススキの穂が夕陽に煌めいていた
撮影機器:

感想

比良山系の中でも今の時期に紅葉の見頃を迎えている山域としては奥比良と呼ばれる蛇谷ヶ峰から釣瓶岳の間の縦走路が脳裏に浮かぶ。このルート上にはいくつか紅葉のポイントがあるが、縦走するにはバスと車を組み合わせる必要がある。家内は車で出掛けて出発地に戻る山行がいいというので、蛇谷ヶ峰のみを訪れることにする。

カツラの谷コースの登山口となる柏(かせ)集落に向かう。灰処谷の橋の手前にある広い道路余地に車を停めると、右岸の林道を辿って出発する。カツラの谷として知られる谷はこの灰処谷の最上流部に相当する。すぐにも小さな堰堤が現れ、堰堤に向かって下降する道がある。渡渉を繰り返し、谷を進むと、まもなく左岸の平らな河岸には植林が広がるようになる。河岸は多くの倒木で荒れている。ヒルがかなり多そうな雰囲気ではあり、安心して歩けるのもこの季節ならではだろう。

倒木を乗り越えて先に進むと、滝の谷と呼ばれる最初の枝谷に入る。この谷を少し入ったところに不動滝という滝が地図には記されており、谷奥に滝が見える。滝まで容易に滝にたどり着けることを期待していたが、滝の手前はゴルジュとなっており、ここを通過するためには水に入る必要がある。kol-yoshiokaさんが2020/5/30日にこの滝の谷を遡行したレコがyamarekoとyamapのいずれにもアップされているが、滝前までたどり着くには膝まで浸かったと書かれている。

不動滝はゴルジュの手前から眺めるのみで我慢して、右岸の斜面を登る。尾根の上に出ると、尾根には堀割の古道が現れる。古道の状態は良く、普通に歩ける箇所が多い。尾根を登り、camで左手から登ってくる尾根と合流すると驚いたことい尾根上には林道とも呼ぶべき広い道が現れる。

実際に林道だったのだろう、というのもこの尾根上にトヨタの古いバンが現れたからだ。果たして意図的にここに車を廃棄したのか、あるいはここで車が動けなくなったのか、いずれにせよ、錆び付いた車が山中で朽ち果てつつある姿は痛ましく思える。

その後も尾根上には林道が続き、快適に尾根を辿ることが出来る。ca550mで二重尾根となるあたりで唐突に道は終わる。尾根はやや傾斜を増すが、下生のほとんどない尾根は登るのに難儀すことはない。尾根上にはテープの類は一切見かけなかったが、微かな踏み跡が続いているように思われた。尾根には植林がほとんどなく、自然林が続くのも嬉しいところだ。

Ca680mで大野集落から蛇谷ヶ峰に向かう登山道に合流すると途端に尾根上は色づいた楓やシロモジが目立つようになり、華やかな雰囲気となる。紅葉の樹々を愛でながら登山道を辿ると反射板が現れる。その背後を通り過ぎてわずかに100mばかり進むと蛇谷ヶ峰の西峰のピークである。依然として空には雲ひとつない晴天が広がっている。風もほとんどなく、柔らかい秋の日差しが程よく空気を温めてくれていた。

目の前に本峰を望みつつ、その樹木のない山頂の一角でランチを調理する。この西峰は滅多に訪れる人もいないところで、静寂が魅力とも言える。本峰の方角からは風に乗って人の声が聞こえていたが、その声もいつしかフェード・アウトしていった。樹々のシルエットの間からは影絵のように山頂に向かう単独行の登山者の姿が垣間見える。

南には蛇行しながら続いてゆく長い尾根の先に釣瓶岳が大きな山容を広げている。その左では鴨川の上流の鹿ヶ瀬のあたり整然とした棚田が格子模様を見せている。

食後のコーヒーでランチを終えると、いざ本峰を目指す。我々が到着した時には広い山頂には人の姿はなかった。江越国境の上谷山の方向に目を向けると、その彼方には綺麗に白山が見えている。その右手にある大きな山は能郷白山だろう。伊吹山と霊仙山の間からはクジラの背のような恵那山のシルエットが浮かび上がっている。空気が霞がちな午後のこの時間に白山がこれだけ綺麗に見えるのも晩秋の透明感のある空気の賜物だろう。

山頂を辞し、北斜面に入ると紅葉の樹林が西陽に色とりどりの透過光を林の中に散らしている。登りの西尾根と同様、ca700mを過ぎると急に紅葉した樹々は少なくなる。

カツラの谷へと下降すると、谷はすっかり山影に入っている。カツラの滝を巻くと、しばらくは水線に沿って谷を下降してみる。左岸に付けられた登山道は、以前はこんなに荒れていただろうかと思うほどに倒木が目立つ。このルートは登山道を整備する人も少ないのだろう。谷筋に現れるカツラの大樹は、薄暗い谷の中で壮麗な空間を作り出していた。

谷を離れて右岸の斜面をトラバースする。晩秋の季節には林床のコアジサイが一面の黄色に染まるところだが、まだ色づき始めたばかりのようだった。いくつかの小さな谷を横断し、灰処谷右岸の尾根に至るとまもなく林道に出る。林道では夕陽に照らされて黄金色に輝くススキの穂が微風に揺れていた。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:85人

コメント

面白そう。
積雪期に廃林道を下ってみます。
2024/11/14 11:18
ふらっとさん コメント有難うございます。
どうぞお気をつけて
2024/11/14 22:39
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら