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Yamareco

記録ID: 7501519
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

立枯れと朝もやの甲武信ヶ岳~雁坂峠

2024年11月17日(日) ~ 2024年11月18日(月)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
10:16
距離
21.0km
登り
1,993m
下り
2,013m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:30
休憩
1:45
合計
6:15
距離 7.8km 登り 1,495m 下り 239m
11:54
11:59
108
13:47
13:48
6
13:54
13:55
11
14:06
14:51
16
15:07
15:42
10
2日目
山行
4:26
休憩
0:21
合計
4:47
距離 13.1km 登り 498m 下り 1,774m
6:21
12
7:44
7:47
20
8:07
8:08
39
8:47
8:50
18
9:08
9:19
25
9:44
9:46
28
10:14
18
10:32
19
天候 一日目:
行程を通じて晴
甲武信ヶ岳からの見晴らし最高

二日目:
未明に雨も長続きは無かった模様
甲武信ヶ岳→破風山避難小屋: 曇りのち晴
破風山避難小屋→雁坂嶺: 快晴だが下は雲海
雁坂嶺→終点: ガスのち晴
過去天気図(気象庁) 2024年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路】
新宿 5:59→高尾 6:51 / 7:06 →塩山 8:14
塩山駅 8:30→西沢渓谷入口 9:30
バスは立ち客あり。2台目を出すには微妙な待ち客数だった模様。

【復路】
道の駅みとみ 11:23→山梨市駅 12:20(山梨市営バス)
山梨市13:42→新宿 15:08(かいじ28号)
西沢渓谷から塩山駅方面に向かうバスの平日運行は前週で終了。土日も次週で終わり。以降、平日土日共に次の春まで山梨市営のみ。11時台の次は15時台であり、この時刻が不必要な焦りを生む。
コース状況/
危険箇所等
全体的にコースはよく整備されており、ピンクテープが適度な間隔で結ばれているので道迷いをする心配はない。
稜線までは一息つく箇所の少ない坂をひたすら登っていくこと、大きな石を超えていく箇所が木賊山の東側では連発するので、とにかく技術よりも体力が求められるルートだった。

【西沢山荘→木賊山】
長い登り、時々急登。体力が試される。
よく整備されていて迷う箇所や危険な箇所は無い。

【木賊山分岐→雁坂嶺】
苔と枯木に囲まれた稜線道で独特の雰囲気があり、朝もやの中の雰囲気も加わってあまり他の山では見ることが無い光景に思えた。
ただ破風山前後を中心に岩道が多い。登りに両手を使う箇所もあった。

【雁坂峠→沓切沢橋】
記紀の時代から通ずる歴史ある道だからか、急坂が少なく基本的に歩きやすい。
ただし徒渉点前後は滑りやすく厳しい箇所もあり。
⚫︎徒渉点
四箇所あり。上から二つ目(下からは三つ目)の峠沢が流量大きい徒渉。水量が多いのか少ないのかは分からないが、なんとか靴を濡らすことなくステップを踏めた。詳しくは写真をどうぞ。
その他周辺情報 宿泊/
甲武信小屋: 一泊夕食8,000円(平日料金)
薪ストーブに火が入り煙突から煙が立つ雰囲気のある小屋。

水場/
ねとりインフォメーションの蛇口は、沢の水を引いていて飲水には適していないとのこと。あらかじめ準備しておく必要がある。
甲武信小屋: 1L 100円 玄関横の蛇口より。笛吹川源流からポンプで揚げているらしい。
破風山避難小屋: 20分ほど降ったところに水場があるとの案内。詳細未調査。
蒼天の西沢渓谷入口をスタート。紅葉も終わり気味。
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蒼天の西沢渓谷入口をスタート。紅葉も終わり気味。
ねとりインフォーメーション。
荷物をここで登山モードに整理する。
同じように整理されてた方々は、西沢渓谷に進んだ模様。

なおここの水は沢から引いていて飲料にはできないとのこと(トイレに案内あり)。
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ねとりインフォーメーション。
荷物をここで登山モードに整理する。
同じように整理されてた方々は、西沢渓谷に進んだ模様。

なおここの水は沢から引いていて飲料にはできないとのこと(トイレに案内あり)。
西沢山荘。避難小屋との案内があって、完全閉鎖というわけではなさそう。
ここから徳ちゃん新道へルートを取る。
西沢山荘。避難小屋との案内があって、完全閉鎖というわけではなさそう。
ここから徳ちゃん新道へルートを取る。
事前の地図学習でしんどい坂道だろうなと思っていたが、案の定だった。それほど急坂が続くようにも思えないのだが、所々に現れる急登がそのように思わせるのか。それとも眺望の薄い長い坂道によるものか。
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事前の地図学習でしんどい坂道だろうなと思っていたが、案の定だった。それほど急坂が続くようにも思えないのだが、所々に現れる急登がそのように思わせるのか。それとも眺望の薄い長い坂道によるものか。
新道分岐にて小休憩。
近丸新道側に下っていく人も。
新道分岐にて小休憩。
近丸新道側に下っていく人も。
ようやく現れた眺望。富士山が見えてテンションが上がる。眼下には渓谷入口手前のダム湖。かなり上がってきたな。
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ようやく現れた眺望。富士山が見えてテンションが上がる。眼下には渓谷入口手前のダム湖。かなり上がってきたな。
景色に苔が増えてきた。この後もこのような道が続く。雨の日や水っぽい季節は更に美しいだろう。
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景色に苔が増えてきた。この後もこのような道が続く。雨の日や水っぽい季節は更に美しいだろう。
戸渡尾根分岐に到達。厳しい坂はここまでと思うと気が楽になる。
戸渡尾根分岐に到達。厳しい坂はここまでと思うと気が楽になる。
木賊山到達。今回最初のピークハント。眺望は無かった。
木賊山到達。今回最初のピークハント。眺望は無かった。
で、木賊山から少し下ったところで正面に甲武信ヶ岳。ようやく山の景色が現れた。
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で、木賊山から少し下ったところで正面に甲武信ヶ岳。ようやく山の景色が現れた。
甲武信小屋着。
ちょっと早く着きすぎたのか、受付まで少し待ってくれとのこと。のんびりとベンチの景色を楽しむ。
薪ストーブからの煙がなんとも言えず、良い雰囲気。

写真には撮っていないのだが、眼下の遠くには秩父の街並みと武甲山が見えた。
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甲武信小屋着。
ちょっと早く着きすぎたのか、受付まで少し待ってくれとのこと。のんびりとベンチの景色を楽しむ。
薪ストーブからの煙がなんとも言えず、良い雰囲気。

写真には撮っていないのだが、眼下の遠くには秩父の街並みと武甲山が見えた。
雰囲気ある玄関。
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雰囲気ある玄関。
小屋に荷物を置いて空身で甲武信ヶ岳へ登頂。
百名山の山頂標識が晴れた青空によく映える。どうにも景色がよろしいので40分近くくつろいでしまった。
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小屋に荷物を置いて空身で甲武信ヶ岳へ登頂。
百名山の山頂標識が晴れた青空によく映える。どうにも景色がよろしいので40分近くくつろいでしまった。
山頂よりまずは奥秩父稜線方向。瑞牆山まで。
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山頂よりまずは奥秩父稜線方向。瑞牆山まで。
八ヶ岳は雲で隠れていた。
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八ヶ岳は雲で隠れていた。
三宝山。埼玉県最高峰。その左側に浅間山が薄く見える。
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三宝山。埼玉県最高峰。その左側に浅間山が薄く見える。
頭を出す富士山。
秋の富士は冠雪と日の光、空の色の組み合わせが美しい。
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頭を出す富士山。
秋の富士は冠雪と日の光、空の色の組み合わせが美しい。
破風山、雁坂嶺の向こうに、和名倉山、雲取山、飛龍山。
奥秩父を縦走する方の記録では清里から奥多摩駅まで行くというが、見えてる山の向こうまで行くのか。そう思うとすごいな。
破風山、雁坂嶺の向こうに、和名倉山、雲取山、飛龍山。
奥秩父を縦走する方の記録では清里から奥多摩駅まで行くというが、見えてる山の向こうまで行くのか。そう思うとすごいな。
夕食はカレー。
辛さが効いていて美味しい。大盛りにしてもらったら、普段食べない量となった。デザートはナタデココだった。
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夕食はカレー。
辛さが効いていて美味しい。大盛りにしてもらったら、普段食べない量となった。デザートはナタデココだった。
5時起床。薪ストーブの前で朝食。
バーナーの使用は入口側のテーブルで、トレーの上に置いて可。

なんとも味のある空間だ。
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5時起床。薪ストーブの前で朝食。
バーナーの使用は入口側のテーブルで、トレーの上に置いて可。

なんとも味のある空間だ。
夜半に雨が降ったけれど、天気には問題のない一日になりそう。東側は曇り、西側は晴。
少し遅めのスタート。
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夜半に雨が降ったけれど、天気には問題のない一日になりそう。東側は曇り、西側は晴。
少し遅めのスタート。
木賊山の下りで朝日を見る。
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木賊山の下りで朝日を見る。
枯立木の向こうに朝モヤの西破風山。
彩度の少ない景色を陽の光が鈍く照らす。
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枯立木の向こうに朝モヤの西破風山。
彩度の少ない景色を陽の光が鈍く照らす。
破風山避難小屋。綺麗な避難小屋だった。
朝の霞んだ雰囲気が最高。

これから登る西破風山がドラクエのボス城のごとくそびえる。
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破風山避難小屋。綺麗な避難小屋だった。
朝の霞んだ雰囲気が最高。

これから登る西破風山がドラクエのボス城のごとくそびえる。
西破風山頂上。
それぞれ山名表記が異なるのが面白い。
西破風山頂上。
それぞれ山名表記が異なるのが面白い。
一面の雲海に頭を出す富士山と黒金山。甲府盆地は雲が晴れているのだろうか。
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一面の雲海に頭を出す富士山と黒金山。甲府盆地は雲が晴れているのだろうか。
東破風山。
西破風山からの稜線道も岩だらけで歩きにくかった。
東破風山。
西破風山からの稜線道も岩だらけで歩きにくかった。
雁坂嶺への稜線道。
ガスってても趣きありそうな立枯れの稜線。
雁坂嶺への稜線道。
ガスってても趣きありそうな立枯れの稜線。
雁坂嶺。ここまで快晴。下は雲海。景色が開けないピーカン。
雁坂嶺。ここまで快晴。下は雲海。景色が開けないピーカン。
振り返って甲武信ヶ岳と辿ってきた山並み。今回山行の見納めとなる。
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振り返って甲武信ヶ岳と辿ってきた山並み。今回山行の見納めとなる。
名残の富士山。
雁坂峠まで下ってきた。
雲海の中で下山モードに荷物を整理する。

11時台の山梨市営バスに間に合いそうに思えてきた。ギアを上げてみるか。
雁坂峠まで下ってきた。
雲海の中で下山モードに荷物を整理する。

11時台の山梨市営バスに間に合いそうに思えてきた。ギアを上げてみるか。
日本武尊も歩いたという元の国道は、それまでの道と比べると段違いになだらかで基本的には歩きやすい。
が、昨晩の雨で下は湿っており、スリップに注意しながら進む。
沢沿いの紅葉は散ってしまっている。
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日本武尊も歩いたという元の国道は、それまでの道と比べると段違いになだらかで基本的には歩きやすい。
が、昨晩の雨で下は湿っており、スリップに注意しながら進む。
沢沿いの紅葉は散ってしまっている。
峠沢の徒渉点。
四箇所ある徒渉点で最も気を遣った。沢は画像で見るよりも広く感じる。

沢の手前には三箇所ほどのルートを示す案内あり。現場を見比べてしばし考えた後、画像では沢の向こう側に位置する一番手前の石をステップにこちら側に向かって飛び越した。
峠沢の徒渉点。
四箇所ある徒渉点で最も気を遣った。沢は画像で見るよりも広く感じる。

沢の手前には三箇所ほどのルートを示す案内あり。現場を見比べてしばし考えた後、画像では沢の向こう側に位置する一番手前の石をステップにこちら側に向かって飛び越した。
沓切沢橋。未成道かな。
この橋よりアスファルト道で、歩くペースを更にあげる。
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沓切沢橋。未成道かな。
この橋よりアスファルト道で、歩くペースを更にあげる。
雁坂トンネルを抜けてきた有料道路を見下ろす。空が綺麗に晴れてきた。残っている紅葉が赤い。
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雁坂トンネルを抜けてきた有料道路を見下ろす。空が綺麗に晴れてきた。残っている紅葉が赤い。
ゴールとなる道の駅みとみ到達。
バスの時間に間に合うように降りてこられた。

正直なところ時間に追われるように歩いても楽しくは無いが、公共交通利用者なので致し方がない。
土日だと塩山駅行が昼すぎに設定あり、道の駅で昼食食べてビールを飲んでゆったり出来る時間はあるのだが(今年の運行は次週の土日まで)。
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ゴールとなる道の駅みとみ到達。
バスの時間に間に合うように降りてこられた。

正直なところ時間に追われるように歩いても楽しくは無いが、公共交通利用者なので致し方がない。
土日だと塩山駅行が昼すぎに設定あり、道の駅で昼食食べてビールを飲んでゆったり出来る時間はあるのだが(今年の運行は次週の土日まで)。
青空の下、道の駅前の紅葉を愛でて今回の山行は終了。
お疲れ様でした!
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青空の下、道の駅前の紅葉を愛でて今回の山行は終了。
お疲れ様でした!

感想

甲武信小屋のウェブサイトには「雨の日に、来てほしい」とある。

登るなら少しでも天気が良い日にとは思うけれど、わざわざ雨を勧めるのならば、何かの雰囲気や独特の趣きがその山域にはあるのだろう。商売上の理由ではあるまい。

登って目にした樹林帯に広がる一面の苔や稜線の立枯れた木々は、なるほど、雨の日はさぞかし雰囲気を醸し出すだろうと思った。恐らく彩度の低い光景だろうけど、他ではあまり見ることの出来ない独特の美しい空間だと想像する。

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