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Yamareco

記録ID: 762393
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

黒斑山に登る

2015年09月26日(土) [日帰り]
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kariogaryu その他2人
GPS
--:--
距離
4.9km
登り
470m
下り
455m
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場は車坂峠ビジターセンターにあり(無料)。
コース状況/
危険箇所等
長野 浅間・黒斑山(2404)に登る

日時:2015年9月26日(土)   天気:曇り時々晴れ
コース:車坂峠〜表コース〜車坂山〜赤ゾレの頭〜槍ヶ鞘(やりがさや)〜車坂峠(中コース分岐)〜トーミの頭〜湯の平分岐〜黒斑山〜湯の平分岐〜トーミの頭〜車坂峠〜中コース〜車坂峠
メンバー:3人

 浅間山は三重の外輪山を抱くコニーデ型活火山で火口より2勸米發藁入禁止となっていた。そのため二重外輪山の最高峰である前掛山(2524)には登れず、代わりに三重外輪山の最高峰である黒斑山に登ることにした。

 活火山と言っても外輪山までは針葉樹林の続く優しい山だったが、外輪山に出ると様相は一変し活火山特有の裸の荒々しい山になった。また外輪山から見下ろす明るく大きな谷間には鮮やかな笹の草原が広がり、いつまでも心を引きつけて止まなかった。

 往路はほぼ尾根伝いの表コースを利用。赤ゾレの頭あたりまでは樹林帯やガレが続き展望はあまり利かなかった。ところがカマボコ型シェルターのすぐ上である赤ゾレの頭に出ると思いがけず樹間より富士山が見え、ひどく感動。そしてその感動が覚めやらぬうちに槍ヶ鞘に達すると今度は眼前に前掛山が眼前に大きく迫り、富士山以上の感動を覚え、ほぼ興奮状態。

 槍ヶ鞘からは今まで閉ざされていた展望が急に開け、目の前には浅間山(前掛山)が迫ってきた。以後黒斑山までは右手に浅間山を見ながらの登高が続いた。おまけに眼下には湯の平の緑鮮やかな笹の草原までが広がる。それも流れるガスの切れ間から瞬時、瞬時に浮かび上がりまさに美しいの一言。

 下山は中コースを使うが、部分的にはガレ場などの急な下りはあったものの、全体としてはゆるやかな下りが続いた。ただ樹林帯の中を歩くので展望はほとんど利かなかった。したがって下りより上りに使った方が楽な気がしたが、展望を優先するならやはり上りには尾根コースを使った方が良いかもしれない。ところがこの中コース、低木の針葉樹が続いたためかキノコが至るところで見られ、写真を撮るのに結構時間をとられた。


あらためてコースを詳しく紹介すると以下の通り。

(1)車坂峠〜表コース〜黒斑山

 車坂峠には休憩用の椅子やベンチの他、登山ポストあり。また火口より2勸米睥入禁止の掲示もあった。さらに黒斑山まで表コース2.9辧|罐魁璽2.6劼箸△辰拭覆箸發謀仍蓋は同じ)。
 
 はじめ庭園風のカラマツ林を15分ばかり緩やかに登ると車坂山(このあたりまで散策に
出かけるだけでも良い。ただしピークは登山道から少し外れた笹藪の中)。ここから笹の中の比較的急な斜面を5分ばかり下ると鞍部に達し、その後長い上りが続く。明るいガラ場をトラバース状に登ると続いて露岩帯が始まる。この辺りはガスったりして視界が利かなくなるとルートを見失いやすいので白のペンキ印とロープに従うこと。この斜面もトラバース状に登り、最後は直登する(始めから直登しないこと)。

 露岩帯を抜けると再び樹林帯に入る。すると明るい展望地から平坦地へと変わり、そのうち木(角材)の階段が現れる。途中、右手のカマボコ型のシェルターを見送り、ここをわずかに登る(1分)と赤ゾレの頭で樹間越しに遠く富士山が見えた。
そしてここをわずかに下ると急に展望が開け、目の前には浅間山(前掛山)が大きく迫ってきた。さらにここからわずかばかり下ると車坂峠(中コース)への分岐に出くわす。右手に大きなガレを見ながら7〜8分登ると露岩の重なるトーミの頭。目の前には覆い被ってくるような巨大な山(前掛山)が迫り、眼下には湯の平の美しい笹の草原が広がる。
しかしこの美しい景色に見とれて断崖に近づかない事。まさに絶壁そのもので間違って踏み外してしまうと助かる事100%なし。

この露岩ピークからわずかばかり下り再び登り始めるとじき湯の平(右)分岐。黒斑山へはそのまま(左)尾根伝いに登る(0.4辧法10数分登ると噴火監視用の塔に出くわし、さらに2分ばかり緩やかに登ると黒斑山山頂。山頂は余り広くはないが、景色は雄大。
車坂峠から標高差430m余りなので1時間20〜30位で登れるのではないかと予測したが、それより少し長くかかった(1時間40分)。また蛇骨岳までの往復も考えたが、ガスの流れが速く、展望が楽しめそうになかったので取りやめって変わりに高峰山に登る事にした。

(2)黒斑山〜中コース〜車坂峠
 表コースの北隣。同じ車坂峠に出る。黒斑山からトーミの頭を経て23分ばかり下ると中コースへの分岐。ここで右(西)に折れて樹林帯に入る。展望のきかない樹林帯の中を30数分緩やかに下ると明るいガレ場に出た(ガス時注意、ロープあり)。この辺りから下りはやや急になるが20数分で平坦道に出てさらに7〜8分歩くと出発点の車坂峠に戻った。

(参考タイム)

往路
車坂峠(0.16)車坂山(0.57)車坂峠(中コース)分岐(0.08)トーミの頭(0.02)湯の平分岐(0.14)黒斑山    計 約1時間40分

復路
黒斑山(0.14)湯の平分岐(0.03)トーミの頭(0.06)中コース分岐(1.10)車坂峠
             計 約1時間30分

なおとくに危険箇所はないが、外輪山に出ると右(東)側がガレているので要注意。また往路(上り)、復路(下り)とも似たようなガレ場があるが、視界の利かないときはルートを見失わないようここも注意を要する。
車坂峠からカラマツ林を15分余り登ると車坂山。山頂は登山道からすこしばかり外れた笹藪の中にあった。
2015年09月26日 07:57撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 7:57
車坂峠からカラマツ林を15分余り登ると車坂山。山頂は登山道からすこしばかり外れた笹藪の中にあった。
車坂峠から約40分、ガラ場のトラバースを終え露岩帯の上部からアサマパークスキー場を見下ろす。
2015年09月26日 08:27撮影 by  SLT-A65V, SONY
9/26 8:27
車坂峠から約40分、ガラ場のトラバースを終え露岩帯の上部からアサマパークスキー場を見下ろす。
三重外輪山の稜線に出ると二重外輪山の前掛山が目の前に迫ってくる。左端が黒斑山へ向かう登山道。
2015年09月26日 09:05撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 9:05
三重外輪山の稜線に出ると二重外輪山の前掛山が目の前に迫ってくる。左端が黒斑山へ向かう登山道。
カマボコ型のシェルターを過ぎると赤ゾレの頭。すると樹間より富士山が見えた。
2015年09月26日 09:11撮影 by  SLT-A65V, SONY
9/26 9:11
カマボコ型のシェルターを過ぎると赤ゾレの頭。すると樹間より富士山が見えた。
赤ゾレの頭からわずかに下ると槍ヶ鞘。目の前にガスに包まれた浅間山の外輪山、前掛山が眼前に迫ってきた。
2015年09月26日 09:15撮影 by  SLT-A65V, SONY
9/26 9:15
赤ゾレの頭からわずかに下ると槍ヶ鞘。目の前にガスに包まれた浅間山の外輪山、前掛山が眼前に迫ってきた。
トーミの頭から黒斑山を望む。トーミの頭の右手の谷は断崖絶壁、落ちると確実に死ぬ。
2015年09月26日 10:29撮影 by  SLT-A65V, SONY
9/26 10:29
トーミの頭から黒斑山を望む。トーミの頭の右手の谷は断崖絶壁、落ちると確実に死ぬ。
同じくトーミの頭より湯の平を眼下に見る。笹の絨毯が鮮やかで強烈な印象を与える。
2015年09月26日 10:35撮影 by  SLT-A65V, SONY
9/26 10:35
同じくトーミの頭より湯の平を眼下に見る。笹の絨毯が鮮やかで強烈な印象を与える。
同じくトーミの頭から三重外輪山の黒斑山(手前)と蛇骨岳を見る。
2015年09月26日 10:36撮影 by  SLT-A65V, SONY
9/26 10:36
同じくトーミの頭から三重外輪山の黒斑山(手前)と蛇骨岳を見る。
下山に使った中コースで見たキノコ。低木の針葉樹林帯には様々なキノコが生えていた。
2015年09月26日 11:02撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 11:02
下山に使った中コースで見たキノコ。低木の針葉樹林帯には様々なキノコが生えていた。
よく見かけたキノコ。図鑑で調べてもわからない。
2015年09月26日 11:06撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 11:06
よく見かけたキノコ。図鑑で調べてもわからない。
クロハツ?これもよくわからない。
2015年09月26日 11:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 11:11
クロハツ?これもよくわからない。
これは間違いなくスギヒラタケ。キノコと言えばこれしか食べなかったが最近は中毒するとのことで食べていない。食べたいなあー。
2015年09月26日 11:31撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 11:31
これは間違いなくスギヒラタケ。キノコと言えばこれしか食べなかったが最近は中毒するとのことで食べていない。食べたいなあー。
登山口付近のカラマツ林。広島にもカラマツはあるが自然のものではなく植えたもの。
2015年09月26日 13:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL 220 IS, Canon
9/26 13:59
登山口付近のカラマツ林。広島にもカラマツはあるが自然のものではなく植えたもの。
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