谷川馬蹄形縦走暑さのため敗退
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,827m
- 下り
- 1,834m
コースタイム
5日(日)土合駐車場(5:00)--1154ピーク(6:30)--松ノ木沢の頭(7:50)--白毛門(9:00)--笠ケ岳(10:20)(10:40)--朝日岳(12:20)(12:35)--清水峠(14:40)泊
6日清水峠(5:40)水汲み(6:20)--七ツ小屋山(7:20)(7:30)--1544分岐(8:05)(8:15)蓬峠(8:30)(8:45)--白樺小屋(9:55)--武能沢出会(11:00)(11:10)--土合駐車場(13:40)
天候 | 晴れ過ぎ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
―蒜顱^柄阿話川岳ロープウエイの駅に宿泊が出来たが、現在は禁止らしい。見回りの人に注意されました。その代わりに駐車場に移動しました。 ∪郷綟修凌緇譟/じられないのですが、清水峠の旧国道方面の水場は完全に枯れていました。謙信尾根方向の水場は枯れる寸前。チョロチョロと少し湿る程度でした。 |
写真
感想
下界は連日の猛暑。白毛門の急坂を登れば、標高1500メートル以上の快適な散歩が出来ると思っていました。ところが白毛門を過ぎると全く木陰のない尾根になった。ジリジリと照りつける太陽に焼かれ、後頭部を直射日光が射す炎熱地獄であった。多めに持ってきた水が笠ケ岳辺りで少なくなり、残りを気にしながら一口ずつ飲んだ。山で傘をさすのは危険な事であるけれど、日傘をさしながら歩いた。笠ケ岳の登りで体力の限界に近くなった。
笠ケ岳辺りで、逆方向から歩いてきた人が「清水峠には水がないです。」その時は耳を疑った。信じられなかった。この凄まじい暑さに、もしかすると?と不安になった。すれ違う人ほとんど全てに質問をした。どうやら、水が無いのは本当らしい。
以降、見えてはいるが、朝日岳が遠い。限界を超えた状況で朝日岳に到着。全員が倒れた。時々吹いてくる風が汗をかいた背中に心地よかった。何とか、清水峠へ向けて出発。足元の悪いトラバース道で苦戦。時々清水峠の三角屋根が見えて来た。見えても次々に上り下りが連続する。標高が下がったせいか、登山道に木陰が見つかった。全員、暫く倒れていた。もう、水は一口を残すのみになっていた。自分に鞭打って立ち上がり、出発。それからも可なり登り下りを繰り返し、清水峠に到着した。早速カラのペットボトルを持って水場を探しに行った。左の方向の水場は完全に干上がっていた。右の水場に行った。前に来た時に顔を洗って、ビールを冷やした水場だ。登山道からは岩が濡れているのが分かる。水の汲める所は無いかと沢を登って探した。ペットボトルの蓋ですくえる水たまり見つけて、飲む。何とかペットボトルに水を入れて、水汲みに来なかった仲間に届ける。その後、蓬峠まで歩くか、水を何とかするか全員で話し合った。少なくともマグカップですくえる位に窪みを大きくしたらどうかと思った。幸いな事に避難小屋に金属の棒があった。それで、ガンガンと岩を砕き、3センチの深さの穴を掘った。マグカップで水をすくうと、直ぐにその穴には水が補充された。周辺から流れ込むのか、下から沸くのか分からないが。何とか夕食用の水と一晩の飲み水を確保した。
当初の計画では武能、茂倉、一ノ倉、谷川岳への縦走だったが、水汲みの困難さと強烈な太陽に焼かれる恐怖で、蓬峠から土合への下山を全員一致で決定した。
馬蹄形の半周を歩き、昨日歩いた山々を眺めながら、土合へと下山した。美しい峰にはまた会いに来る事を約束した。この山行を無事終了してサバイバルの能力が少し向上したのではないかと思う。
コメント
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暑かった。雲ひとつ無い直射日光に焼かれて、水を大量に消費。笠ケ岳辺りからは一口ずつ飲んだ。途中で出会った人から、清水峠の水場は枯れているという情報。信じられなかったが本当だった。水の確保に悪戦苦闘。3センチの深さの穴を掘り、マグカップですくった。やっと夕食用の水を確保。今年の暑さは標高1500メートルでもまだ暑かった。
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