上富良野岳、上ホロ


- GPS
- 14:11
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,118m
- 下り
- 1,126m
コースタイム
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:58
天候 | 晴れのちホワイトアウト |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪庇と雪崩やすい場所が何ヶ所かあり |
写真
感想
ソロで上富良野、上ホロに行ってきました!
今回は本当に死にかけたので生きて下山できたことに感動しています。
最初の予定では一日目十勝岳温泉 凌雲閣から入山してD尾根を伝って上富良野~上ホロ~上ホロ避難小屋~十勝岳~上ホロ避難小屋
2日目が上ホロ避難小屋~境山~上富良野~D尾根を伝って下山の予定でした。ですが爆風とホワイトアウトがやばかったので上富良野山頂以外の山頂には行かず上ホロ避難小屋で1泊して帰りました。
詳しい内容としては6時半過ぎ凌雲閣から入山。凌雲閣からの入山はかなりの傾斜がありかなり危なかったです。ヒヤヒヤしながら下りてD尾根に続く稜線にのって前に進みました。
午前中はかなり晴れており、至る所に滑走した跡がありました。帰る時に滑るぞと決心しながら先に進みました。D尾根にのると右手に富良野、正面に上富良野、左手に三段山とかなりの絶景でした⛰そして、後ろに振り返れば自分1人がつけたトレースだけがあり、感動しました。あまりの感動に「俺だけの世界だ!!」と叫んでしまいました笑
感動しながら順調に進みましたが11時を過ぎた辺りから上富良野山頂に雲がかかり始め、雲行きが怪しくなってきました。
雲がかかり始めてからは急に風が出始め、視界も足場もかなり悪くなりアイゼンに履き替えて上富良野岳山頂を目指しました。履き替えてから1時間もせずすぐに上富良野岳山頂に着きましたがかなりの爆風。風に煽られて滑落する恐れがあると思ったので上ホロ山頂を諦めて上ホロ避難小屋へ。
上ホロ避難小屋に向かう途中からも風は強くなり視界も悪くなる一方。雪も深くなったので途中からスキー板に履き替えて進みました。視界はかなり悪くなっていたのでコンパスと地図、スマホで進む方角を確認していました。その時、少しハプニングが…なんとアウター手袋(テムレス)が吹き飛ばされました😱
運良く回収できましたがかなり怖かったです笑
なんやかんやありましたが12時半頃に無事に上ホロ避難小屋に着きました。上ホロ避難小屋は冬期だと入口が別の場所になるときいていたのでそこから入ろうとしましたが開かない…。えっ?となりつつ再び開けようとするも開かない。どうやら鍵がかかってる。従来の入口に行くとその入口はほんの少しだけ開いており隙間から中を除くと中に大量の雪が!何とかして従来の入口から入り1時間以上かけて除雪。かなりボロボロの状態で小屋に入りその日は十勝岳に行かず休みました。
次の日、朝3時に起きて様子見。風が弱まったり晴れたりしたら境山か上ホロを目指そうかと思っていましたが朝7時まで待っても一向に止まない。全ての工程を諦めて下山することにしました。この時、丸一日停滞する判断をしなかったのが最大の後悔です。
昨日の自分のトレースがないか周りを探しましたが爆風で埋まってなくっていました。再びコンパスと地図、スマホで確認しながら前に進み、上富良野岳山頂稜線辺りからアイゼンに履き替えて上富良野岳山頂からバックステップで下山しました。D尾根に戻りスキーに履き替えて下山していましたがホワイトアウトと爆風で前があまり見えなかったので少しずつコースを外れてしまいました。それに気づいてコースに戻ろとした時、目の前に氷壁が…なんだこれと思っているとそれは雪庇でした😱
あっと思った瞬間、足場の雪が消えました。落ちないよう踏ん張りましたが雪が崩れた2、3秒遅れて自分も滑落。10mぐらい滑落しましたが遅れて滑落したおかげで雪に埋まらずに済みました。
巻き込まれた人はいないかと思いその場で「アバラーンチ!!」と叫び、ビーコンで周囲を確認。自分以外に人がいなかったようで一安心。しかし、この時、レスキューを頼んでビバークするか悩みましたがここでは電波もないし天気も悪いせいですぐには救助は来ないと判断。運良く、怪我や装備が痛むことがなかったことに気づき下山をすることにしました。この時に視界が一瞬だけほんの少しよくなり雪庇がない斜面が見えました。その斜面の雪質は硬いということも判断できたのでアイゼンに履き替えてその斜面にのり、コースに戻って下山しました。D尾根から降りる寸前でスキー板に履き替えて昨日通ったコースにそって前に進みました。途中、かなりの傾斜をトラバースしていました。(1350m付近?地図上では比較的あまい傾斜)足場の雪が新雪で危ないなと思い、引き返そうと振り返ると真上にクラックが…。これに巻き込まれた次こそ死ぬと思い。慎重にトラバース。クラックが広がらないか確認しながら前に進みました。傾斜が甘くなり凌雲閣が見えた瞬間つい、泣いてしまいました。最後の凌雲閣への急傾斜はツボ足で登り、無事下山しました。
この時、自分は本当に生きているのかまじで疑っていたので凌雲閣の受付の人につい「自分は生きてますよね?!」ときいてしまいました笑
今回の山行はかなり反省点が多いと思っています。
まず、上ホロ避難小屋で停滞しなかったことです。停滞していれば死にかけることはなかったですし安全に登山ができたと思います。
次にラジオと天気図を持って行かなかったことです。天気図とラジオがあれば正しい判断ができたはずだと思っています。
これ以外にも反省点はかなりあると思います。
それにしても生きてて良かった。
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