中央分水界をゆく栗柄~三尾山~黒頭峰~国領温泉


- GPS
- 07:16
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 1,309m
- 下り
- 1,488m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:33
天候 | 晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
宝塚-篠山口 7:32-8:15 JR丹波路快速 770円 篠山口駅-栗柄 8:25-8:47 神姫バス・草山温泉行 630円 帰り) (進修小学校前-黒井駅・神姫バスが使える。340円) 黒井-宝塚 17:26-18:55 JR丹波路快速 1170円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
荒れている区間が多く、倒木に行く手を阻まれること度々。アップダウンも激しく、こちら向きだと登りは急斜面、下りは岩場という印象。堂の峰手前の登り急斜面、鋸山手前の岩場の下りが特に強烈。佐仲峠からしばらくの尾根道と瓶割峠からの峠道だけはよく整備されていて歩きやすい。 道標やピンクテープ、境界杭などが多数あり進路は明瞭だが、踏み跡のはっきりしない広尾根急登などがありちょっとしたルートファインディングが必要。 |
その他周辺情報 | 国領温泉。道の駅丹波おばあちゃんの里。 逆コースだと (公共交通機関が厳しいけど)、篠山口駅に観光案内所と土産物売り場。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
分県登山ガイド兵庫県の山、三尾山に登ってきました。残りはだんだんアプローチが難しい山ばかりになってきた中では距離的にも時間的にも近い山なのですが、近くにある向山連山同様ヒカゲツツジが見られるというので春まで残してありました。結果から言うとまだちょっと早かったのですが、まあでも春の花をいろいろ見られたのでヨシです。
篠山口駅から神姫バスで栗柄峠へ。バスは私の他に5人乗客がいましたがハイカーは私だけ、栗柄バス停で降りたのも私だけでした。まだ3人乗っていましたが終点の草山温泉にでも行かれるのでしょうか。電車からは武庫川、バスからは宮田川沿いの満開の桜が見られました。
判りにくい登山口から入山するといきなり倒木の洗礼が。特に前半は倒木が多かったですね。バスを降りたのは私だけだし、公共交通のアクセスも悪いし、これは今日は誰にも会わないのでは?と思いながら歩いていると確かに人一人いません。しかし佐仲峠で看板の地図を眺めている人に遭遇。なんと峠道をオートバイで来られたようです。別にオフロードバイクとかではなくスーパーカブみたいなやつ、しかも相当年季の入ったの。ナンバープレートの塗装が剥げかかってましたね。挨拶すると、北側丹波市から登って来られたそうでこの先の道がつながっているのか訊かれたのでヤマレコの地図を見せて丹波大山方面に繋がっていることをお教えしました。破線ですが確かに県道なんですよ。地図上はここまでと同じような道を少し行けば広い舗装路に出るはずと。お互い安全を祈ってお別れしました。
佐仲峠から黒頭峰を目指すとしばらくはゆるい斜度のよく整備された道が続きます。これは今日一番のボーナスステージ、と思っていると黒頭峰頂上への登りは堂の峰に次ぐ急登でした。頂上ではちょうど夏栗山の方から登って来た男女2人組とお会いしました。今日初めてのハイカーです。さっきのオートバイの人は別勘定で。三尾山の方が人気かなと思ったのですけどね。こちらは無人で展望独り占めでした。このお二人はこれから向かうところだったのかもしれませんが。
瓶割峠から国領温泉に下山。バス停も近いし日帰り入浴があるので。もっとも予定より早く着けばそのまま譲葉山から柏原駅、あるいはもっと足を延ばして向山連山から石生駅に行けないかと思っていました。距離と累積標高はそこまでではないのですがらくルートで計画すると意外と時間がかかるんですよね。CT0.8より1時間あまり捲いて歩けたものの時間的にも体力的にも厳しいなということで計画通りここで終わることにしました。やはり山は単純な数字だけでは計れません。
瓶割峠からの下りは2012年のレコを見ると倒木だらけの沢道(と尾根道も)の写真が載っていたので今はどうなっているか心配だったのですが、比較的最近整備されたようでとても歩きやすい登山道でした。ここも県道ですしね。もし荒廃して通れなかったら鐘ヶ坂まで行って、柏原駅か丹波大山駅にエスケープしようと思っていましたが、一安心。ついでに国領温泉で体も癒せました。ぬるめのお湯に浸かっている最中に足が攣りそうになりましたけど。なんでだ。思った以上に負荷がかかっていたようです。今日は近くでトレランの大会か何かがあったようでランナーらしいグループと温泉で一緒になりました。
さて目当てのヒカゲツツジは見られなかったものの、春の花をいろいろ眺めて季節を感じる山行でした。一気に季節が進んだ感じがしますね。桜も咲き始めから満開までが短かった気がします。一週間前の御在所岳はまだしっかり残雪があったのに。三尾山からの展望もよかったですし。登山の楽しみというと一番メジャーなところはおそらく植物の鑑賞、ついで動物、やや珍しいところで鉱物があるかな(私個人の体感で)と思いますが、地形っていう楽しみもあるなと。今日歩いた中央分水界をもう少し西に行くと本州一低い分水界の氷上ですが、ひたすら東に辿ると最高地点乗鞍岳 (3026m)までつながっているという。ここからは見えない日本海も瀬戸内海も乗鞍岳も知識があれば身近に感じ取れるというロマンがありますね。
内容的には登り甲斐のある程よくタフなコースで楽しかったです。ただ向山の軌跡まであとちょっとつながらなかったという心残りはあるので、来週か再来週また来ようかな。ここがつながると藍本駅から石生駅までかなりの距離が結べるのです。ヒカゲツツジのこともありますし、本州一低い分水界の水分れ公園にもまた行きたいですし。とにかく楽しみがいろいろあってなかなかいい山でした。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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2年前に一部同じルートを歩いたことがあり、懐かしい気持ちでレコを拝見しました。
公共交通機関でのアクセスが限られる場所なので、私も「ようやく行けた」という思いが強かったのを覚えています。訪れた際は山中で誰一人ともすれ違わず、道がやや不明瞭な箇所もあったことから、人の気配のなさに少し不安を感じながら歩いたのを思い出しました。
三尾山から多紀連山を振り返った景観は本当に感動的で、今でもその光景が目に焼きついています。鋸山をはじめ、細かなアップダウンが続く山域なので、距離以上に脚にくる感覚、よく分かります。
静かで歩きごたえのある、印象的なルートです。
お疲れ様でした。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
水不足に苦しんだレコ、憶えています。瓶割峠から下山する時、Kumainkobeさんなら余裕で向山まで縦走できるんだろうなあ、と思いました。公共交通のアクセスが悪く1日で歩ききる脚力もなく後回しになっていたのですが、昨年相互フォローの方のレコでちょうど中間地点の栗柄峠にバスが通じていて東西に2分割すると程よい距離になり帰りのバスもあることを知ったのでした。
ちょっと北に飛び出た三尾山から振り返る多紀連山はベストアングルですよね。程よくタフなルートも一度経験すれば楽しむ余裕が生まれそうでまた来てみたいと思いました。今回立ち寄らなかった金山の奇岩も面白そうですし。
これからもKumainkobeさんの脚力を活かしたレコを楽しみにしています。アレンジして自分用の計画にするのも楽しみのひとつです。
コメントありがとうございました。
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