蓼科山・北横岳
- GPS
- 08:14
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,346m
- 下り
- 832m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・蓼科山への登りは大きな岩が転がる急登が断続的に続き、それなりにシンドイです。 ・蓼科山山頂付近は岩石が堆積し、岩の上を飛び歩くような感じです。広い山頂を移動する際も岩を飛び歩くことになります。あまり踏まれていない岩は乗らない方がいいかも。 ・蓼科山から将軍平までの下りも岩が堆積した道(というより沢)で、段差が大きい為、危険ではないのですが非常に歩きにくいです。鎖もあったと思います。 ・将軍平から天祥寺原までの下りも沢沿いや涸沢を歩くので、「岩歩き」となります。 ・天祥寺原〜亀甲池〜北横岳は歩きにくい箇所はなかったです。 ・北横岳〜ロープウェイ山頂駅は決して歩き易い整備された道ではないので、軽装での入山は控える方がいいと思いました。登山者なら問題ない道です。 |
写真
感想
9月は山シーズン。まとめて夏休みを取得し、先週は後立山連峰を白馬から南下、針ノ木峠まで縦走した。
その興奮と疲れも癒え始めた週末、18-19日の三連休は普通の休暇旅行を考えていたが、同行者のga-koさんは少しずつ山歩きが好きになってきているようで
今回も「山に登りたいっ!」と少女の様に希望を述べていた。どこの山、とは決めていないので探さなくてはならない。
二週連続してキッツい山には行く気力体力はない。日帰りでさっと、でもそれなりの高峰がいいとなると、金峰・瑞垣か北八が候補に。
蓼科は行ったことがないし、北八を味わってみたいという希望もあるので、蓼科山と北横岳をさらっとノンビリ歩くことに決めた。
前日の金曜日、新宿からあずさに乗って茅野へ行き蓼科のホテルに素泊まりする。
例により中央線で人が線路に入ったとかで遅れが出てるとのこと。幸い指定席が並んで取れないので自由席とあきらめていたので
乗る予定のあずさより1本前に乗ることができて、尚かつ座ることもできた!幸先よいスタート、電車内で前祝い♪
事前に調べると茅野駅周辺にはコンビニがなく、東京で調達するかタクシーで寄ってもらうことを考えていたが、
駅を降りてすぐに「デイリーヤマザキ」があったので突入!今夜&明朝&お山での食事を買ってホテルに向かった。
明けて18日。思ったより晴れていない。ま、このホテルですら1500メートルぐらいの高地にある訳で雲の中にいるのかな、程度で納得。
7時10分、もんがく平入口というバス停から蓼科山登山口に。茅野駅始発6時40分だが、登山客はそこそこいた。
一度今回の下山地ピラタスロープウェイ山麓駅に立ち寄り、蓼科山登山口バス停に着いたのは7時40分頃。準備体操して出発!
歩き始めは朝露に濡れた笹藪の小径、傾斜もなく気楽なハイキング。ゆっくりノンビリな登山、荷物も軽くてらーくらーく。
こんな山歩きは殆どしない。(><)な顔してザクザク歩くのが普段のスタイル。たまにはいいものだ!?
道はやがて樹林帯の急登に。しかも涸れ沢のような岩がゴロゴロしていて山頂に真っ直ぐ伸びている。結構な運動強度。
完全に嘗めきって臨んでいるだけに、少しお灸を据えられた感じ。山を嘗めるなってこと。
途中縞枯現象がどうのこうの話をしながら歩いていると、やがて樹林帯を抜けて岩がゴロゴロする斜面に出る。
振り返ると広い八ヶ岳の裾野が眼下に拡がっているのが見えた!ガスガスな天気だが雲の切れ間からのぞいてくれた模様。
岩にはペンキマークが付いているのでそこに足を置けば問題なし。マークがない岩にも踏み跡があるのでそういう所も問題なし。
当方はわざとそれらを外してやや面倒なルートを歩く。ちょっとga-koさんを試す(笑)ちょっとおっかなびっくりな様子だがついてくる。運動神経は悪くないと再確認。
登山道は山頂に直接向かずに、山頂ヒュッテに寄るように続いている。意図は分かる(笑)ビール2本にバッチを購入、見事に乗せられた我々カモ。
山頂周辺にはそこそこ人がいて、岩がゴロゴロする中、あっちに行ったりこっちに行ったりと皆落ち着かない。座りやすい箇所を探しているのかな。
さっと記念撮影をして乾杯&食事にしたかったので、近くに子供がいたけど構わず撮影。
マナーとして山頂碑から離れた箇所に場所を見つけてささやかな宴を開始!山行中にビール飲むのは久しぶりかな。今日はノンビリ山行だし、マイッカ。
ジェットボイルでカップ麺をすする二人。天気良くなくてブーブー言ったものの、快晴の強烈な日差しも勘弁な二人。
広い山頂、「向こう側」がどうなっているか見たくて「岩庭」を飛び飛び移動していく。
オッサンも子供のように楽しんでどんどん移動。踏み跡のない岩に乗って捻挫しなくて良かった。
1時間ほどして天祥寺原に向けて下山開始。
この登山道、「道」じゃねー。岩場でもない、岩道。でかい岩がゴロゴロと沢になっていて、そこを皆でへっぴり腰で飛びながら降りていく。アスレチックかよ。
幸い二人とも「下り番長」、苦手じゃない。次々と先行者をパスしながら降りていった。
蓼科山荘に降りると結構な人がいた。賑やかな感じ。さすが北八(←ってなんの根拠か)
その賑やかな場から急に寂しい道、天祥寺原に降りる登山道は岩がゴロゴロな歩きにくい道。天気も悪いしテンションが下がる。
竜源橋からの川沿いの道に合流して少し北に歩くと天祥寺原。歩きやすい平坦な道でピクニック気分♪
亀甲池への道も楽々の楽しい道。天気は悪いがノンビリ歩く楽しさもあると知った。ga-koさんが植生にご執心状態なのは相変わらずだが・・・
亀甲池で小休止、何がどう亀甲なのか考えることもなく気持ちは北横岳への登りに向かう。あんまりゆっくりしていてバスに間に合わなかったらマズイ。
さっと登山道に戻り最後の登りに向かう。蓼科山への登りとは違って登りやすい歩きやすい登山道。
あたりが暗くなっていていまいちテンションが上がらないが、もののけ姫の世界の様な雰囲気は悪くない。「こだま」がカラカラ言っていそうな空気感。
九十九折りの道は傾斜がきつくなくて良いのだが、距離は多く歩くので少しウンザリしてしまった。
長い登りが苦手なga-koさんを励ましつつ(誰が禿や)、時折ポカリスウェットを口に含ませながら登る。空気が乾いているのか喉が渇く。
北横岳の山頂に着いて最初の感想。「さ、寒い」汗をかいて風が冷たくて陽も出ていないため。服を着たり着替えたりする二人。
山頂には軽装の家族連れがワイワイやってる。適当に写真をとって、風が当たらない場所を探してコーヒーブレイク。
バスの時間を考えると、また天気も芳しくない為、切り上げて下山する。相変わらずロープウェイからの軽装の客がやってくる。
こうなるとそれなりの装備をした登山客である自分たちが大袈裟な気がしてくるから不思議。
自分なんて「テクニカルな岩稜にも対応」なシャルモGTX履いてるし(笑)
今は2足の登山靴をソールの張り替えに出してるのでこれしかないだけなんだけど。
そんな山を嘗めた観光客には違いを見せてやらねば(そうでもないが)と意気込んで歩く。道は決して歩き易い訳でもない、れっきとした登山道。
ぐずる女の子を引き連れた家族連れやら足が悪そうなお母さんを連れた娘さん。ニュースであれほど取り上げられてるのにどうして・・・
北横岳ヒュッテでバッチをゲットンして、トーテムポール前で記念撮影、ガスが出てきて風景を楽しむという唯一の励まし(略)手段を失った二人は道を急ぐ。
ga-koさんは相変わらず植生に気を取られる(笑)今回はきのこが多く見られた北八の森。
さすがのga-koさんも、きのこは分からないらしくて全部「きのこ」と呼ぶのは自分と同レベルで微笑ましい。
自分にはきのこは食べられるかどうかしか興味がないのだが・・・
山頂駅周辺は「坪庭」と称して遊歩道が整備されている。やっと歩き易い道になるがガスガスな光景では何だかさっぱり分からない。
ロープウェイ駅に着いてみると次の便まで時間がある。売店をのぞくと「きのこ汁」の甘美で耽美なお誘いPOPが。
1杯500円だったか、決して安くないがきのこがプリプリしていて、温かくてとても美味しかった。生姜が入っているのか体もポカポカしてくる。
きのこの美味しさを再認識した。
ガスガスな風景に吸い込まれるようにロープウェイは山麓駅に向かう。下山とは言え普段の登山で利用することは滅多にないだけにちょっと後ろめたい。
ホテルがあるもんがく平に向かうバスにはまだ30分ぐらい時間がある。靴の泥を落としたいと思っているとちゃんとブラシ付きの洗い場があった。
登山客用なのかどうか分からないが、有り難く利用させてもらう。バスや宿にとっても登山客の泥は有り難くないだろうし。
自分たちもこの登山靴と山の荷物は自宅に送ってしまうつもりだけに洗えるのは助かる。
自分たち以外には客がいないバス。車内アナウンスの妙なイントネーションが可笑しい。
語尾が「ご注意願いまぁっす」「○○前でぇっす」と、ちょっと浮かれた感じ。
もんがく平入口バス停で降りて思う。「もう一日が終わる」かれこれ10時間近く山にいたのに、凄く短く感じた。
ga-koさんにとっては2回目の2000メートル超の高山登山。気軽にアクセスできるとは言え、それなりの準備と経験がなくては行けない山。
天気はイマイチだったけど一部南八ヶ岳の様なゴツゴツしたイメージとは異なる「ゆる〜い」雰囲気は少し味わえたかな。お疲れ様でした。
こんなん書いていたら「きのこ」汁か鍋が食べたくなった・・・
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