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Yamareco

記録ID: 801473
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
谷川・武尊

快晴となった厳冬期の谷川岳西黒尾根〜登山口からトマまで単独ラッセル(^_^;

2016年01月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
18:00
距離
9.0km
登り
1,302m
下り
1,346m

コースタイム

日帰り
山行
17:56
休憩
0:29
合計
18:25
3:30
338
9:20
9:20
286
14:06
14:10
30
14:40
14:40
10
14:50
15:00
106
16:46
16:55
295
田尻尾根ピーク
21:50
21:50
5
※ルートは手書きです。
※コースタイムはデジカメのタイムスタンプを基に手入力しています。
※地図上では「谷川岳」の検索でヒットするようオキの耳に軌跡を付けていますが、実際にはトマの耳で折り返しています。
天候 曇り 後 晴れ 後 ガスと風雪
過去天気図(気象庁) 2016年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷川岳ロープウェイの天神平側の建物、谷川岳ベースの屋内駐車場に停めました。
休日1,000円 24h解放されたトイレも自販機もあります。
コース状況/
危険箇所等
■西黒尾根
やや重めの新雪が根雪の上に1m少々積雪。
ワカンを履いた状態で膝上〜腰ラッセル。トレース無し。
雪庇は頻繁に崩壊。

■天神尾根
上部はトレースが消えかかっているものの、沼田山岳会様の目印の旗有。
それ以外は踏み固められた明瞭なトレース有り。

■田尻尾根
下部のロープウェイと交差する地点から登山口までの林道(?)にスキーのシュプール痕がある以外は、膝上〜腰上の新雪ラッセル。林道以外はトレース無し。
尚、シュプール痕上でもつぼ足だと踏みぬき。ただし深さは膝下程度。

また、西黒沢や天神尾根北東面では表層雪崩が頻発。
その他周辺情報 今回は時間が遅く温泉に入浴できませんでした (T_T)
鈴森の湯がお薦めです。
http://suzumorinoyu.com/
今回は前回の反省を踏まえて早朝出発で一番乗り!と思ったら先行者が。
2016年01月23日 03:16撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/23 3:16
今回は前回の反省を踏まえて早朝出発で一番乗り!と思ったら先行者が。
持参した登山届を登山指導センター前のポストに投函。
そして前回同様に深雪の中でのアイゼン装着は手間取るのでここで早々に装着。
2016年01月23日 03:18撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/23 3:18
持参した登山届を登山指導センター前のポストに投函。
そして前回同様に深雪の中でのアイゼン装着は手間取るのでここで早々に装着。
西黒尾根登山口。先行の方はそのまま林道の先にトレースが付いていたので、厳剛新道選択か或いは冬季一ノ倉岸壁登攀のクライマーか。
ご覧の通り登山口からノー・トレース。素晴らしい!早起きは三文の得です。
2016年01月23日 03:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/23 3:50
西黒尾根登山口。先行の方はそのまま林道の先にトレースが付いていたので、厳剛新道選択か或いは冬季一ノ倉岸壁登攀のクライマーか。
ご覧の通り登山口からノー・トレース。素晴らしい!早起きは三文の得です。
登山口までの林道で既に結構な深雪。
昨年末の時とは違い、水分を含んだ湿雪。この雪質なら浮力が期待できそうとワカンを早々に装着。12本爪アイゼン+ワカンの強力コンビ。
2016年01月23日 03:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/23 3:50
登山口までの林道で既に結構な深雪。
昨年末の時とは違い、水分を含んだ湿雪。この雪質なら浮力が期待できそうとワカンを早々に装着。12本爪アイゼン+ワカンの強力コンビ。
歩き始めてすぐは、このようなトレース痕もありましたが、送電線の鉄塔手前で既に消失。西黒尾根全行程がほぼ完全なバージンスノーと言う好条件でした:)
2016年01月23日 04:05撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 4:05
歩き始めてすぐは、このようなトレース痕もありましたが、送電線の鉄塔手前で既に消失。西黒尾根全行程がほぼ完全なバージンスノーと言う好条件でした:)
鉄塔手前から既にこんな感じ。腰下のラッセルです。
先が思いやられ。。もとい、期待に胸が高鳴りますw
昨年末の時は崩した後で何度も踏み固めないと加重出来なかったのが、今回はワカンに浮力が得られているので雪質の条件は良いです。
2016年01月23日 04:39撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 4:39
鉄塔手前から既にこんな感じ。腰下のラッセルです。
先が思いやられ。。もとい、期待に胸が高鳴りますw
昨年末の時は崩した後で何度も踏み固めないと加重出来なかったのが、今回はワカンに浮力が得られているので雪質の条件は良いです。
綺麗なバージンスノーです。
ちなみにこのやや黄色がかった光源はmilestoneのMS-B1というヘッドライトのもの。雪の斜面などでは白色光よりも表面の凹凸が見やすいように思い雪山では愛用。予備は小さな力持ち的なBDのspot。無雪期はメインも予備もspotです。
2016年01月23日 05:16撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 5:16
綺麗なバージンスノーです。
ちなみにこのやや黄色がかった光源はmilestoneのMS-B1というヘッドライトのもの。雪の斜面などでは白色光よりも表面の凹凸が見やすいように思い雪山では愛用。予備は小さな力持ち的なBDのspot。無雪期はメインも予備もspotです。
相当な積雪量で、吹き溜まりが壁に。
2016年01月23日 05:22撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/23 5:22
相当な積雪量で、吹き溜まりが壁に。
それを突破。。と年甲斐も無く遊びながら進んでいきます。
2016年01月23日 05:24撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 5:24
それを突破。。と年甲斐も無く遊びながら進んでいきます。
さて稜線に出ました。
2016年01月23日 06:35撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
1/23 6:35
さて稜線に出ました。
ここから滑落に備えてピッケルを出します。
ただ雪庇崩落で落ちたら、余程初期制動で幸運に恵まれないと止められる自信は無いので、気休めではある。。
と思って歩きだした途端、結構な幅で雪庇が崩壊したので、樹林帯に進路を取ります。
2016年01月23日 06:40撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 6:40
ここから滑落に備えてピッケルを出します。
ただ雪庇崩落で落ちたら、余程初期制動で幸運に恵まれないと止められる自信は無いので、気休めではある。。
と思って歩きだした途端、結構な幅で雪庇が崩壊したので、樹林帯に進路を取ります。
樹林帯でも綺麗な風紋が出来ています。
風雪の強さが偲ばれます。
2016年01月23日 06:56撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 6:56
樹林帯でも綺麗な風紋が出来ています。
風雪の強さが偲ばれます。
樹林帯は雪が深いのでやはり稜線に。。と歩き始めたとたん、左足のすぐ横から雪庇崩壊。。谷側の前方にストックを刺して、雪庇上ではないかどうか確認しつつ歩いていて、そのストックの衝撃で落ちたので目的は果たせている訳ですが。。あまり気持ちが良くないので再び樹林帯に進路を取ります。
2016年01月23日 07:11撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 7:11
樹林帯は雪が深いのでやはり稜線に。。と歩き始めたとたん、左足のすぐ横から雪庇崩壊。。谷側の前方にストックを刺して、雪庇上ではないかどうか確認しつつ歩いていて、そのストックの衝撃で落ちたので目的は果たせている訳ですが。。あまり気持ちが良くないので再び樹林帯に進路を取ります。
結局、ラクダのコブ手前の鎖場まで樹林帯にルートを取りました。
お、青空!
2016年01月23日 08:39撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/23 8:39
結局、ラクダのコブ手前の鎖場まで樹林帯にルートを取りました。
お、青空!
鎖は基本的に埋まっていました。
2016年01月23日 08:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/23 8:47
鎖は基本的に埋まっていました。
朝日岳が綺麗に見えます。
ヤマテンの予報を信じて良かった:)
2016年01月23日 08:47撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 8:47
朝日岳が綺麗に見えます。
ヤマテンの予報を信じて良かった:)
谷川岳にも光が。
2016年01月23日 08:49撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 8:49
谷川岳にも光が。
時折僅かにガスったり曇ったりしつつも、この日は視界が良好でルートが見渡せました。
2016年01月23日 08:53撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/23 8:53
時折僅かにガスったり曇ったりしつつも、この日は視界が良好でルートが見渡せました。
天候はどんどん好転。
バージンスノーを纏った全行程が見渡せます。
俄然テンションが上がります。
2016年01月23日 09:48撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 9:48
天候はどんどん好転。
バージンスノーを纏った全行程が見渡せます。
俄然テンションが上がります。
振り返る。
こうして見ると、結構雪庇が発達しています。
2016年01月23日 10:10撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 10:10
振り返る。
こうして見ると、結構雪庇が発達しています。
稜線でも一部クラストした斜面以外は終始膝から腰下ラッセルといった感じ。
2016年01月23日 10:18撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 10:18
稜線でも一部クラストした斜面以外は終始膝から腰下ラッセルといった感じ。
また結構大規模な雪庇崩壊が私の近くから前方に向けて発生。
数日間降雪が無く表面が弱層化した根雪の上に、重い湿雪が一気に積もったので、歩行の僅かな刺激にも敏感に反応するようです。
2016年01月23日 10:24撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 10:24
また結構大規模な雪庇崩壊が私の近くから前方に向けて発生。
数日間降雪が無く表面が弱層化した根雪の上に、重い湿雪が一気に積もったので、歩行の僅かな刺激にも敏感に反応するようです。
この雪庇崩壊に誘発されて、天神尾根東面で表層雪崩が発生。
バックカントリーのボーダーやスキーヤーがいなくて良かった。
2016年01月23日 10:25撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 10:25
この雪庇崩壊に誘発されて、天神尾根東面で表層雪崩が発生。
バックカントリーのボーダーやスキーヤーがいなくて良かった。
前回の撤退ポイントの岩が近づいてきました。
この後の行程所要時間を考えれば撤退は正解でした。
2016年01月23日 10:48撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 10:48
前回の撤退ポイントの岩が近づいてきました。
この後の行程所要時間を考えれば撤退は正解でした。
再び青空が!
風も強くなってきました。
2016年01月23日 11:50撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 11:50
再び青空が!
風も強くなってきました。
朝日岳と連なる馬蹄型縦走路が綺麗に見えています。
2016年01月23日 11:54撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 11:54
朝日岳と連なる馬蹄型縦走路が綺麗に見えています。
青空に向かって進みます。かなりゆっくりとですが。。
2016年01月23日 11:54撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 11:54
青空に向かって進みます。かなりゆっくりとですが。。
天神尾根。
2016年01月23日 11:55撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 11:55
天神尾根。
やはり雪山は青空が良く似合います。
2016年01月23日 12:12撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 12:12
やはり雪山は青空が良く似合います。
スマホで撮った写真の方が綺麗かな。。
ザンゲ岩上部の斜面は雪崩のリスクが高そうなので左寄りにルートを取った方が良さそう。。などと思案。
2016年01月23日 12:16撮影 by  F-01F, FUJITSU
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1/23 12:16
スマホで撮った写真の方が綺麗かな。。
ザンゲ岩上部の斜面は雪崩のリスクが高そうなので左寄りにルートを取った方が良さそう。。などと思案。
しかし、ザンゲ岩とその先の頂きが近くに見えてから、あともう少しと思うのですがなかなか近づきません。
2016年01月23日 12:27撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 12:27
しかし、ザンゲ岩とその先の頂きが近くに見えてから、あともう少しと思うのですがなかなか近づきません。
再びかなり大規模な雪庇崩壊&表層雪崩。
2016年01月23日 12:28撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 12:28
再びかなり大規模な雪庇崩壊&表層雪崩。
そして明瞭な亀裂。
2016年01月23日 12:34撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 12:34
そして明瞭な亀裂。
青空と真っ白な稜線!
2016年01月23日 12:34撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 12:34
青空と真っ白な稜線!
しかしこの辺り、かなり重めの雪の腰ラッセルとなり、なかなか近づかない。
筋肉に負荷がかからないよう、疲労が蓄積しないよう、注意しながら歩を進めてきたとは言え、身体の動きが緩慢となって来ていたのも原因ですけれど。
2016年01月23日 12:42撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 12:42
しかしこの辺り、かなり重めの雪の腰ラッセルとなり、なかなか近づかない。
筋肉に負荷がかからないよう、疲労が蓄積しないよう、注意しながら歩を進めてきたとは言え、身体の動きが緩慢となって来ていたのも原因ですけれど。
バージンスノーに自身で付けたトレースを眺めるのは気持ちの良いものです(^_^)
後ろを振り返って休憩しているのですけれど。
2016年01月23日 13:04撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 13:04
バージンスノーに自身で付けたトレースを眺めるのは気持ちの良いものです(^_^)
後ろを振り返って休憩しているのですけれど。
あれ?ザンゲ岩ってこんなに時間がかかったっけ?
夏道での記憶が邪魔して、所要時間の目算に狂いが生じています。
この辺りで本日は撤退はしない決定をしつつ、最終ロープウェイに間に合わない可能性が高いことを考えました。
2016年01月23日 13:08撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 13:08
あれ?ザンゲ岩ってこんなに時間がかかったっけ?
夏道での記憶が邪魔して、所要時間の目算に狂いが生じています。
この辺りで本日は撤退はしない決定をしつつ、最終ロープウェイに間に合わない可能性が高いことを考えました。
時間がかかり過ぎて、ザンゲ岩に到達した時には急速に天候が悪化。この天候悪化もヤマテンで予報されていました。さすがです。
2016年01月23日 14:06撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
1/23 14:06
時間がかかり過ぎて、ザンゲ岩に到達した時には急速に天候が悪化。この天候悪化もヤマテンで予報されていました。さすがです。
で、ホワイトアウトw
西黒尾根をラッセルで、しかも幸いにも(やせ我慢?)単独で踏破できたので達成感十分。取りあえず近くのトマの耳にだけタッチして天神尾根を下ります。ロープウェイの時間がギリギリアウトな感じですので(^_^;
2016年01月23日 14:22撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 14:22
で、ホワイトアウトw
西黒尾根をラッセルで、しかも幸いにも(やせ我慢?)単独で踏破できたので達成感十分。取りあえず近くのトマの耳にだけタッチして天神尾根を下ります。ロープウェイの時間がギリギリアウトな感じですので(^_^;
天神尾根上部に沼田山岳会様によるルート目印。感謝。
2016年01月23日 15:19撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 15:19
天神尾根上部に沼田山岳会様によるルート目印。感謝。
途中、雪が凍りついたグローブやバラクラバの交換、プラティパスから水筒への水の移し替え、行動食摂取。。などもしていたのもあるのですが、予想通りロープウェイは間に合わず。。
2016年01月23日 16:39撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 16:39
途中、雪が凍りついたグローブやバラクラバの交換、プラティパスから水筒への水の移し替え、行動食摂取。。などもしていたのもあるのですが、予想通りロープウェイは間に合わず。。
ヘッドライトとGARMIN GPSを取りだしてノートレースの田尻尾根を下ります。
どうせ間に合わないのならオキの耳にも行けば良かったのかもしれませんが、既にホワイトアウト状態でしたし、今回の主目的は厳冬期西黒尾根ラッセル踏破でしたので執着はありません。それより目視で田尻尾根の地形を確認できたのが良かった。それでも2度コースミスをして登り返しに2時間ほどロスし、下山が22時前となってしまったのは反省すべき失態でしたm(_ _)m
2016年01月23日 16:46撮影 by  TG-850 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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1/23 16:46
ヘッドライトとGARMIN GPSを取りだしてノートレースの田尻尾根を下ります。
どうせ間に合わないのならオキの耳にも行けば良かったのかもしれませんが、既にホワイトアウト状態でしたし、今回の主目的は厳冬期西黒尾根ラッセル踏破でしたので執着はありません。それより目視で田尻尾根の地形を確認できたのが良かった。それでも2度コースミスをして登り返しに2時間ほどロスし、下山が22時前となってしまったのは反省すべき失態でしたm(_ _)m

装備

個人装備
アウターシェル上(1) アウターシェルパンツ(1) フリース上(1) バラクラバ(2) ネックゲイター(2) 薄手タッチパネル対応インナーグローブ(2) ウールミッドグロープ(2) アウターシェルグローブ(2) アウター/ミッドセットグローブ(1) ポーラーテックタッチパネル対応グローブ(1) 帽子(キャップ)(1) 帽子(ニットビーニー)(1) サングラス(1) ゴーグル(1) 12本爪アイゼン(1) チェーンスパイク(1) ピッケル(1) ワカン(1) ストック(1) ゲイター(1) 厚手ウール靴下(1) 地図(昭文社山と高原地図)(1) 地図(地理院地形図)(1) コンパス(1) ヘッドライト(2) コンパクトデジカメ(1) ミニ三脚(1) GPS(1) スマホ(1) ガラケー(1) USB予備電池(1) ノート(1) 鉛筆(1) 日焼け止め(1) リップクリーム(1) マルチプライヤー(1) 水筒(1) 予備水(プラティパス)(1) テルモス(1) 健康保険証(1) 免許証(1) 現金(1) 小銭(1) クレジットカード(1) チタン二層カップ(1) インスタントコーヒー(1) ジェットボイル(1) 予備カートリッジ(1) 箸(1) チョコレート(10) 普通の食べ物(1) 非常食(2) アミノサプリ(3) 芍薬天草湯(2) ツェルト(1) 補助ロープ(1) 救急セット(1) 予備靴ひも(1) ロウソク(1) ライター(2) ロールペーパー(1) IDホイッスル(1) 時計(1)

感想

年末にやり残したミッション、厳冬期西黒尾根の踏破をリベンジしてきました。
とは言っても、降雪後の雪山気分満点の週末に、ヤマテンで八ヶ岳の天候が思わしく無かったのが直接的な谷川岳の選定理由なので、リベンジにそれほど拘ってたわけではありません。
厳冬期の西黒尾根は踏破初めてでした。厳冬期は天神平からしか登ったことが無く、それだけに達成感もひとしおの山行となりました。

それにしてもこの日は、西黒尾根を独り占め、登山口付近を除いてトレース痕も無い美しきバージンスノー、登山口から天神尾根からのトレース合流点まで全行程フル・ラッセルという得難い状況で、十二分に雪山を堪能することができました。

ただ、無雪期に歩いたら2時間半から3時間弱の西黒尾根を11時間超とは。。いくら体力筋力温存重視の身体の使い方をしたとは言え遅すぎますね。西黒尾根最遅記録の達成です(^_^;

最後まで単独にとは考えていなかったものの、ハードな山行になるとは考えて、いつも以上に上る前に炭水化物を大量摂取しておいて良かったです。

また、今回は雪崩と雪庇崩壊発生の条件がかなり整っていたので、下記の点を注意して歩きました。

 1.尾根では極力雪庇から離れて歩く。
 2.尾根では雪庇側前方にストックを刺して、雪庇上で無いことを確認しつつ歩く。
 3.広い傾斜の急な雪面には突っ込まない。
  止むを得ない場合は斜面の端の方を直線的に(斜面を切らないように)直登する。

やはり雪崩や雪庇崩壊は非常に多かったです。
1は離れすぎて樹林帯を歩くことが多くなりました(^_^;
2はまさにストックを刺した場所から前方に亀裂が走って雪庇崩壊ということがありました。
3のような斜面は、今回のルートではざんげ岩の上部、稜線の手前の斜面でした。

反省点としては、下山時に日没後の歩いたことの無い田尻尾根を選択したことです。ロープウェイ時間に間に合わない場合の選択肢として地図ではシミュレーションして、明瞭な尾根通しの下山との見通しで簡単に考え過ぎていました。結果、支尾根に一度、沢筋に一度誤って下り、腰上ラッセルの登り返しで都合2時間程度タイムロスをしてしまいました。ビバーク用具一式と食料は十分にあったとは言え、避けなければならないリスクだったと思います。分岐が収束する登りはともかく、拡散する下りで、しかも雪+未踏路の夜間歩行は厳禁と自身に戒めたいと思います。
尚、最終的にルートミスの確認はコンパスとGPSで行ったのですが、それらを確認するきっかけを与えてくれたのは、下山時刻にも煌々と輝いていたロープウェイ土合口駅の灯りが見える方角でした。遅くまでメンテナンスをされていたようです。

最後に、ヤマテンの天気予報の正確さに感謝感激しましことを記しておきます。もちろん、不確定要素が無数にあるので外れることもあるのでしょうけれど、今回の山行計画決定はヤマテンのおかげでした。最近有料会員になったばかりですが、今後も山行の最重要情報となりそうです。

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