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Yamareco

記録ID: 817865
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雪山ハイキング
中国山地西部

雪の県境尾根(小坂峠〜雲月峠)縦走

2016年02月24日(水) [日帰り]
 - 拍手
kariogaryu その他2人
GPS
--:--
距離
7.5km
登り
279m
下り
298m

コースタイム

日帰り
山行
4:04
休憩
0:31
合計
4:35
9:25
125
スタート地点
11:30
11:56
22
12:18
0:00
15
12:33
12:36
6
12:42
12:44
76
14:00
ゴール地点
出発地点から859mまでは思いの外、簡単だった。また小坂峠から859mまでの中間点あたりはブナ林をはじめ手つかずの自然がありきれいだった.
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2016年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最奥の民家手前の路上に駐車
コース状況/
危険箇所等
雪の県境尾根(小坂峠〜雲月峠)縦走

日時:2016年2月24日(水) 
天気:曇り時々小雪ちらつく  積雪:多い所で70〜80cm?位 
コース:北広島町土橋 YMCAキャンプ場手前の最奥の民家付近〜小坂(しょうさか)峠
    〜859m〜雲月山(911m)〜高山〜雲月峠〜土橋〜スタート地点
メンバー:3人

 今冬初の県境尾根縦走。おまけに今回は珍しく男ばかり3人。昨年、雲月山を雲月峠から登りYMCAのキャンプ場に向かって下山。その折、県境尾根を少しばかり覗いてみた。すると樹木がかなり繁茂し、例え雪の中であろうとも縦走するとなるとかなりの苦難を強いられるのではないかと判断したが、実際登ってみると思ったほどではなかった。
 きつい上りがあったわけでもなく複雑な地形があったわけでもなく今までの県境縦走の中では楽な方であった。ただ今回は例年に比べ雪の量が少なく(半分かそれ以下)、そのため雪で隠れるはずの笹があちこちで顔を出し、歩きにくかったことは確かだった。また小坂峠と859mとの中間点辺りには地形図には記されていないはっきりとした幅の広い道があちこちに見られた。それにこの中間点手前辺りの広島県側の斜面にはブナ林(もちろん落葉していたが)も見られ、手つかずの自然がきれいだった。

 今回の県境縦走は小坂峠から雲月峠までであったが、後半の859m分岐から雲月峠までは無雪期に歩いている。そのため歩いていないのは前半の小坂峠から859m分岐までの距離にしてわずか1勸漫
 始め車道を離れてかつては民家があったのではないかと思われる平坦地から小沢に沿って登るが、峠に出る手前で沢がいくつかに分かれるので注意が必要。左手の沢は避けて傾斜の緩い右手の沢に登る。すると島根県側の古い林道と接する。ここが小坂峠でここから
笹のブッシュを搔き分けながら県境尾根に取っ付いた。その後も多少灌木に邪魔されたり短い急登があったものの取っ付きから859mまではわずか1時間半位だった。

 859mから雲月峠までの広島県側は明るい草原の山が続く。県境沿った夏道(一部県境から離れた所は県境を忠実に歩く)を25分ばかり歩くと雲月山の山頂。この稜線も新雪が5儖明僂發辰討い燭、その下の古い雪は締まっていたので歩きやすかった。おまけに今までの展望の閉ざされた樹林帯と異なり、広島県側は明るくすっきりした雪稜が続き雪山の醍醐味を心ゆくまで味わえた。また左(西)の島根県側の樹林帯は木という木には霧氷が付着し、まるでおとぎの世界が次々に現れた。天気さえ良ければ、目にまぶしい白と青とのコントラストの光景が楽しめるのだが残念ながら今日ばかりは曇り空でそれは期待出来なかった。

 11時30分、雲月山山頂到着。ガスって展望も利かず風もあったので島根県側の傾斜の緩い樹林帯に入って昼食。その後下山に向かうが、雲月峠組と駐車場組との二つのコースに別れた。自分は次回の県境縦走を考えて一人で雲月峠に向かう。少し時間がかかるので一足先に出発する。ところが途中ガスで視界が利かなくなり、誤って右手の広島県側の斜面に入り込み軌道修正する場面があった(山頂から高山手前までは稜線が広い)。ガスのわずかな切れ目で間違っている事に気づいたが、雲月山と言えど油断は禁物である。それにたった一人だと結構慌てたのではないかと思われるが、後ろに二人いると思うと気も楽だった。

とくに雪山では広い尾根とか雪原は晴れていると何でもないが、一旦ガスって視界が利かなくなると方向が分からなくなり危険な状態に陥る。例えGPSがあっても使い物にならないと思っていた方が良い。とにかく慌てず、あまり動き回らない事、そして瞬時であるかもしれないがガスの切れ間を待つ事である。

その後は島根県側の樹林帯に沿って下りや登りを繰り返すと県道の走る雲月峠へ達した。
このコースでとくに気を付けなければならないのは高山からの下り。山頂(と言っても小さなピークだが)直下の下りはかなり急。凍結しているとスリップしやすいのでこの場合巻き道を使うと良い。

 雲月峠からは車道を使って土橋まで歩くが、下り一方で雪は締まっていながらも45分もかかった。 登りの場合は少なくとも1時間はかかるのではないかと思った。

(参考タイム)

上り  出発点(0.22)小坂峠(1.02)859m(0.24)雲月山

下り  雲月山(0.22)高山(0.21)雲月峠(0.12)展望駐車場(仮称)(0.32)土橋
    (0.20) 出発地点
県境の小坂峠に出る手前で見かけた動物の足跡。イノシシのものか?
2016年02月24日 09:41撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
1
2/24 9:41
県境の小坂峠に出る手前で見かけた動物の足跡。イノシシのものか?
859m少し手前の小ピークにて。このあたりから広島県側は再びヒノキの人工林となった。
2016年02月24日 10:48撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 10:48
859m少し手前の小ピークにて。このあたりから広島県側は再びヒノキの人工林となった。
859m手前の稜線。例年に比べ雪の量は半分以下、そのためあちこちで笹などのブッシュが顔を出していた。
2016年02月24日 10:55撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 10:55
859m手前の稜線。例年に比べ雪の量は半分以下、そのためあちこちで笹などのブッシュが顔を出していた。
859m直前の小さな雪原。この辺りでYAMCAキャンプ場からの道と合流した。
2016年02月24日 10:58撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 10:58
859m直前の小さな雪原。この辺りでYAMCAキャンプ場からの道と合流した。
ここが859m。ここで展望駐車場(仮称)への道とYMCAキャンプ場への道に分かれる。ここから雲月山まで1.1劼箸△辰拭
2016年02月24日 11:01撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 11:01
ここが859m。ここで展望駐車場(仮称)への道とYMCAキャンプ場への道に分かれる。ここから雲月山まで1.1劼箸△辰拭
859mから5分近く歩くと目の前に雲月山が現れた。例年なら斜面は真っ白になるのだが今年はいかに雪がすくないかよくわかる。
2016年02月24日 11:13撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 11:13
859mから5分近く歩くと目の前に雲月山が現れた。例年なら斜面は真っ白になるのだが今年はいかに雪がすくないかよくわかる。
同じく859m地点から20分ばかり歩くと稜線が90度近く北に曲がる。左は島根県側。
2016年02月24日 11:20撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 11:20
同じく859m地点から20分ばかり歩くと稜線が90度近く北に曲がる。左は島根県側。
歩いた稜線を振り返ると霧氷の木々が続いていた。晴れると白と青とのコントラストが素晴らしいはずだが。
2016年02月24日 11:24撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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2/24 11:24
歩いた稜線を振り返ると霧氷の木々が続いていた。晴れると白と青とのコントラストが素晴らしいはずだが。
90度近く曲がった稜線を振り返る。樹林帯が県境となり、広島県と島根県との境が一目瞭然。樹林帯は傾斜が緩く簡単に中に入れる。
2016年02月24日 11:24撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 11:24
90度近く曲がった稜線を振り返る。樹林帯が県境となり、広島県と島根県との境が一目瞭然。樹林帯は傾斜が緩く簡単に中に入れる。
樹林帯の中に入るとミズナラやブナが立ち並び、霧氷の世界だった。
2016年02月24日 11:26撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 11:26
樹林帯の中に入るとミズナラやブナが立ち並び、霧氷の世界だった。
山頂近くにて。
2016年02月24日 11:28撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 11:28
山頂近くにて。
山頂にて松の霧氷。山頂は風で寒かったので島根県側の樹林帯に入った。すると風もなくなんとか昼食をとることが出来た。
2016年02月24日 11:34撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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2/24 11:34
山頂にて松の霧氷。山頂は風で寒かったので島根県側の樹林帯に入った。すると風もなくなんとか昼食をとることが出来た。
雲月山からの下山は二手に別れる。高山からの下山中に別パーティを見下ろす。
2016年02月24日 12:14撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 12:14
雲月山からの下山は二手に別れる。高山からの下山中に別パーティを見下ろす。
右の水平道は展望駐車場に向かう。左の尾根道は雲月峠への道。この鞍部からの上りが最後の急登。
2016年02月24日 12:19撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 12:19
右の水平道は展望駐車場に向かう。左の尾根道は雲月峠への道。この鞍部からの上りが最後の急登。
急登を終えると島根県側にはカラマツ林が続く。
2016年02月24日 12:32撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 12:32
急登を終えると島根県側にはカラマツ林が続く。
同じカラマツ林。バックが青空なら言うことはないのだが。
2016年02月24日 12:33撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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2/24 12:33
同じカラマツ林。バックが青空なら言うことはないのだが。
雲月峠に向かって下山中、次なる目的地の県境稜線を伺う。
2016年02月24日 12:37撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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雲月峠に向かって下山中、次なる目的地の県境稜線を伺う。
県道を挟んで向かいの山が県境。雪の無い時は笹のブッュがひどくとっつけそうになかったが、これなら登れそうだ。
2016年02月24日 12:40撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 12:40
県道を挟んで向かいの山が県境。雪の無い時は笹のブッュがひどくとっつけそうになかったが、これなら登れそうだ。
県境を忠実に降りると雲月峠。手前が広島県、島根県側は路面も見える。
2016年02月24日 12:42撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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2/24 12:42
県境を忠実に降りると雲月峠。手前が広島県、島根県側は路面も見える。
雲月山の登山口。トイレは封鎖されて使えない。その奥は休憩所。
2016年02月24日 12:45撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 12:45
雲月山の登山口。トイレは封鎖されて使えない。その奥は休憩所。
展望駐車場から雲月山を眺めるが山頂は曇って見えない。例年なら山全体が真っ白なのに今年は山肌があちこちに現れている。
2016年02月24日 12:56撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
2/24 12:56
展望駐車場から雲月山を眺めるが山頂は曇って見えない。例年なら山全体が真っ白なのに今年は山肌があちこちに現れている。
雲月山から車道を歩くこと45分で土橋(つちはし)にたどり着く。標識には冬期通行止 平成27年12月15日〜平成28年3月16日までとあった。
2016年02月24日 13:33撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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雲月山から車道を歩くこと45分で土橋(つちはし)にたどり着く。標識には冬期通行止 平成27年12月15日〜平成28年3月16日までとあった。
土橋から雲月山まで2.1劼箸△襦雪の状態によるが足をとられなければ雲月山登山口まで1時間はかかるだろう。
2016年02月24日 13:33撮影 by  Canon PowerShot SX610 HS, Canon
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土橋から雲月山まで2.1劼箸△襦雪の状態によるが足をとられなければ雲月山登山口まで1時間はかかるだろう。
歩いたコースの概念図。9時25分に出発し、同じ場所に戻ったのは14時だった。
2016年02月26日 15:52撮影
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2/26 15:52
歩いたコースの概念図。9時25分に出発し、同じ場所に戻ったのは14時だった。
撮影機器:

感想

今冬は雪が少なく例年の半分以下。そのため雲月山の広島県側の斜面は笹やら ブッシュがあちこちに出ていた。それでも雪の雲月山は訪れる人も少なく素晴らしいの一言。

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