早春の乗鞍岳…で滑落・負傷

2016年04月12日(火) [日帰り]

• GPS: 08:29
• 距離: 13.1km
• 登り: 1,435m
• 下り: 1,417m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:10
• 休憩: 0:17
• 合計: 8:27

距離 13.1km 登り 1,435m 下り 1,435m

7:34 休暇村 乗鞍高原 駐車場
8:18 8:19 三本滝レストハウス
8:54 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
10:08 10:09 ツアーコース終点
11:02 11:03 肩の小屋口
11:36 11:38 肩の小屋
12:28 蚕玉岳
12:33 12:34 乗鞍岳頂上小屋
12:39 12:48 乗鞍岳
14:07 14:08 ツアーコース終点
15:01 15:02 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
16:01 休暇村 乗鞍高原 駐車場

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

休暇村乗鞍高原の駐車場までマイカー。そこから徒歩。4/3まではリフトが動いており、4/15以降は三本滝レストハウスまで入れるはず…タイミング的には最悪ですね

コース状況／危険箇所等

山頂付近は溶けた雪が凍ったような堅めの雪質。カントリーコースは歩きやすいですが、雪がグズグズに溶けていてかつ勾配のある麓のスキー場頂上付近は怖いかも

その他周辺情報

日帰り温泉の湯けむり館は4/15まで休館

写真

朝の梓川SAから見る常念岳のモルゲンロート。気分が高揚します…

登山基地の休暇村乗鞍高原に到着。4/3-15の2週間ほどはここからスタート

正面のスキー場はほぼ雪なし

標高1600m付近から雪のないスキー場をえっちらおっちらと登ります

標高1800mの三本滝レストハウス前。4/15からはここまで車で入れるはず…

三本滝レストハウス。登山ポストもここに

こんな立派な登山ポスト見たことありません！

4/3までは乗れた、かもしかリフト…

フキノトウがスキー場斜面のそこかしこに顔を出していました。すっかり春の雰囲気♪

この辺りの道路はもうサマータイヤでも走れそうです

スキー場が除雪された道路で分断されており、ちょっとした雪壁に。登れる場所探すのにちょっとウロウロしました

標高2000m付近のスキー場頂上。ここからBCコースが始まりますが、最初の傾斜がかなりキツく、まさに壁！

最初の壁を乗り越えれば、比較的歩きやすい道が続きます

位ヶ原山荘との分岐に到着

この看板を過ぎたBCコース最後にも壁がありますが…

乗り越えると、広大な位ヶ原の雪原がお出迎え！

とりあえずエコーライン沿いのトイレを目指して歩きます。距離感が鈍って、近そうに見えて歩いても歩いてもなかなか近づかない…

トイレ脇のエコーラインは流石にまだ全く除雪されていません

続いて肩の小屋を目指します

肩の小屋とコロナ観測所。この辺りからかなり風が強くなってきます。バラクラバ装着

さらに朝日岳を目指します

朝日岳はピークを狙わずトラバースしたのですが…雪面が固く、かなり怖かったです

稜線付近にはこんなクラックもあったり。状況によってはトラバースでなくピークを経由した方がいいかも…

朝日岳を振り返って。これはこれで急な斜面ですが…

ここまでくると、北アルプスの面々が一望できます！

蚕玉の小ピークまで来れば…

剣ヶ峰の鳥居は目と鼻の先！

山頂着いた〜！

北側の展望。北アルプスオールスターズ

南はやっぱり御嶽ですねぇ

白山のアップ。間近な北アルプスより存在感あるかも

とりあえず三角点タッチ！

他の登山者の方はみんなピストンで方の小屋方面に降りていたのですが、個人的には剣ヶ峰からの尾根を直降するコースが気になっていました

雪面も固いながらもそこそこアイゼンが効く感じだったので、尾根ルートを決行！

遠くに位ヶ原山荘が。展望もよく、素晴らしいルートだと思っていました…この時はまだ

北アルプスに見送られ、快調に高度を下げます

いい感じの勾配の斜面。色気を出して、久々にシリセードでも…と思ったのが大失敗(こんな固い雪面でピッケルで制御でできるわけないのに…)

途中で転倒し、しかも思いっきり左足首を捻じってしまいました…足首に走る激痛。標高2700m付近でまさかの負傷…しかも単独行…

本気で救助を呼ぼうかと迷いましたが、そもそも圏外。また日没まで時間があることもあり、とりあえずファーストエイドキットからテーピングテープを取り出し、足首をガンガラ締めに。ついでに痛み止めのロキソニンも飲みます

歯を食いしばり、ストックで左足を庇いながら長い長い下山路を降ります…本来なら軽快に駆け下りれられるであろうコースを登りと同じようなペースでぜぇぜぇ言いながら

なんとかカモシカリフト頂上まで到着

しかしここから先の雪のないスキー場がまた足に負担がかかり、激痛に喘ぐことに…

中途半端に雪の残るスキー場も、左足の踏ん張りがきかずまたキツかった…

休暇村に着いたときは、陽も陰っていました。負傷したのが左足だったので、車が運転できたのが救い

翌日、整形外科で重度の捻挫と診断され、ギプスで固定。山を舐めた報いはいつも厳しいものです…

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター バラクラバ ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 昼ご飯 行動食 非常食 水筒（保温性） 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ヘルメット

感想

seki_zu

転倒場所に岩やクラックなどの障害物がなかった、他の登山者を巻き込まなかった、たまたま骨がポッキリ折れなかった、左足だった、天候が持ってくれた、ファーストエイドキットの中にテーピングテープを持参していた、といった幸運が重なってくれてなんとか自力で帰宅できただけで、冷静に振り返ると命があるのがラッキーかもと思えるような辛い山行になってしまいました…

しかも不慮の事故というより完全に自分の判断ミスが原因の間抜けすぎる事故。
反省することばかりです…

コメント

ruonick

はじめまして！
大変でしたね。
実は私も、雪山でシリセードして、足首を捻挫して山を1ヶ月ほどお休みしたことがあります(>_<)
それからはそんなに急斜面じゃなくても、シリセードが怖くてあまりできません。。。

お互い気をつけましょう！
でも、自力下山できてよかったですね((o(＊˘ω˘＊)o))

seki_zu

Re: はじめまして！
ruonick 様、はじめまして

シリセード、確かにほほえましいイメージと違い、経験と技術が必要な高等テクニックでした…
一度コントロールを失ったり体勢を崩すとリカバリが難しく、事故につながりやすいんですよね。

今後は横着せずに、着実に自分の足で降りようと思います。

hamasen3561

はじめまして、
お疲れさまでした。大変な下山だったかと思います。

私も4月10日に剣ヶ峰を直登していて滑落して
左足首を骨折しました。長野県警察ヘリで
相澤病院に搬送されました。現在、他の
病院で手術待ちで入院中です。

長野県警察HPの警察ニュース24時に私の事故も
載っていますが、3月21日にも滑落して骨折が
あったようです。大雪渓から見上げると以外と登れそうに
も思いますし、大雪渓の斜度もたいしたことないように
思いましたが、雪の状態では思いのほか危ないと
思います。

seki_zu

Re: はじめまして、
hamasen3561様、はじめまして

長野県警のHP、拝見しました。
乗鞍以外でもBCスキーなどでかなり事故が起きているんですね…
この時期の標高の高い雪山は雪面が溶解と凍結を繰り返し固くなっていることもあり、かなり難しいのですね。

いつかまた素晴らしい山に登れる日のために、今はどうかお大事になさってください。

touhoku

大事ですね
反省できるってよいことですね。
また1段レベルアップできるでしょう
尻セードよりグリセードを覚えてください