記録ID: 851720
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ハイキング
奥秩父
米背負峠 (登りは大ゴ沢からのバリエーションルート):hachi編
2016年04月23日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 874m
- 下り
- 971m
コースタイム
ハマイバ前バス停7:25―林道真木小金沢線冬季通行止めゲート8:05―林道桑西線ゲート8:11―大ゴ沢方向分岐8:30―最後の堰堤8:45―ナメの始まり9:10―二股10:00―米背負峠11:53/12:46―大蔵沢大鹿線林道(米背負峠入口)13:28/13:46―林道分岐1 14:07―林道分岐2 14:20―林道トンネル手前の分岐14:34―祠14:49―県道14:55ー日川渓谷レジャーセンターバス停14:58―景徳院バス停15:29―JR甲斐大和駅15:55
天候 | 曇り一時霧→雲の多い晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.yamanashibus.com/pdf/rosen/otsuki-imaiba.pdf 甲州市バス やまと天目山温泉→JR甲斐大和駅 http://www.city.koshu.yamanashi.jp/kurashi/files/20140819/%E7%94%B2%E5%B7%9E%E5%B8%82%E7%B8%A6%E6%96%AD%E7%B7%9A201406.pdf |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所: 最後の堰堤から米背負峠までの間。ただし沢登りの方は普通に歩けるでしょう。 沢筋は浮石や一枚岩のようなところの上が落ち葉で積もっていて滑ります。沢筋を離れて斜面を歩くところも落ち葉で滑ります。 不明瞭箇所: バリエーションルートは道桑西線の大ゴ沢方向分岐から米背負峠までの間で、この間道標やマーキングなどはありません。 枝沢に迷い込まないように国土地理院の1/25000地図とコンパスでの確認を要します。 道の様子(説明は林道桑西線の大ゴ沢方向分岐から米背負峠までの間): 林道桑西線を進むとオオゴ沢方向分岐がありそこを右へ進みます。幅の広い林道が終わるところにある最後の堰堤は左岸を乗り越えられますがここからがオオゴ沢沿いの道です。 全体的に沢の横を歩くところと高巻するところなど状況に応じて選択します。沢から少し離れた少し高いところに極めて薄い道形と思われるような跡も部分的にあります。 基本的に道はないので落ち葉、浮石、苔、朽ちた樹木など滑るようなところだらけです。 米背負峠(米背負ノタル、米ショイダル、コメッショイ)1538m: 大月市真木は耕作面積が少なく交通機関が発達していない昔、甲州側から米背負峠を越えて米などの主要物資を運んでいた。笹子峠越えの道もあったが山間部の真木では遠回りである。 往年の米背負峠路は厳しくても真木の衆にとって要であったに違いなく、そこへ続く道も米俵など重いものを背負って歩ける立派なものであっただろうと予想される。 そんな峠も1903年に開通した中央線笹子トンネルや道路の整備で物資の搬入経路も変わり一世紀も前から生活路として利用されない峠路になってしまった。 しかし、米背負峠は登山対象の山を結ぶ縦走路上にあり、峠から西の甲州側へ下りれば東の大月側に比べて安全且つ容易に下界へ達することができる。したがって現在は甲州側へ下る道のみが利用されており、本来稜線を跨ぎ越える峠とは名前ばかりで大月側の道はその痕跡すら残っていない状況である。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
軍手
軍足
防寒着
雨具
保温シート
ゲイター
マフラー
毛帽子
コンパス
ヘッドランプ
小型ライト
予備電池
GPS
筆記用具
地図(地形図)
ガイド地図
ファーストエイドキット
保険証
ラジオ
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
大型ビニール袋
ロープ
非常食
熊鈴
呼子
|
---|---|
備考 | 水は2リットル持参し1.2リットル消費。 |
感想
米背負峠は生活路として利用されなくなってから既に一世紀の時が流れ、地元の若い世代では地名すら知らない忘れられた場所になっている。
往年活躍した峠道はどんなだろうかと気にかかりYamaotoko7さんと東側の大月市真木(バスの終点のハマイバ前バス停)から西側のJR甲斐大和駅までを歩いてみました。
林道が終わり大ゴ沢沿いの道になると道形らしいものは全く無くかなり歩き難い状況でした。沢はナメや小規模な滝があるもののそれらの場所は避けることができる余地があり、沢沿いを歩いたり高巻いたりしながら進みましたが足元はかなり悪い状態でした。断定はできませんが部分的には古道の道形と思われる跡が沢から数メートル離れた高いところに断片的にありました。
峠越えの道は重い米俵を背負って通ったことから、昔の道は危険な沢から少なくても数メートルは離れていたと思われますが、沢から離れたところは非常に歩きにくく今回は沢沿いを歩きました。
沢の途中では何度も地図やコンパスで進む方向を確認し、無事米背負峠に着くことができました。その後峠からは一般登山道で甲斐大和へ下山しました。
今回の山旅は往年の峠路を歩くことができ感無量です。
上記の記録のほか【★大菩薩南部バリルート★米背負峠越え(古道)★ハマイバ前〜オオゴ沢〜米背負峠〜竜門峡入口〜甲斐大和駅★】Yamaotoko7編もあります。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-851502.html
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hachiさん、こんばんは。
オオゴ沢というのは、意外にも大きい(長い)ナメがあるんですね。
8番目の写真だと、ずいぶん立派な感じ。
写真だとわかりませんが、斜度はかなりあるんですか。
沢の難易度というより、落石が怖そうな感じですね。
奥秩父だと東沢釜の沢の千畳のナメが有名ですよね。
まぁ、あそこは初心者向きでバリというほどではありませんが。
沢の遡行図ではなく、地形図で枝沢を判断するの難しくありませんか。
マイナーな沢は遡行図なんてないですもんね。
yamaheroさん こんばんは
大ゴ沢はナメやナメ滝がかなりありました。最初のナメの斜度は20度くらいと思います。その他二つのナメ滝は距離は20mと30mくらいの長さで斜度は50度くらいです。それらの規模は大きくなく季節に左右されると思いますが水量は少ないです。しかしよく滑ります。注意していたのに一回コケちゃいました
なおナメや滝はあまり苦労せずに横の斜面の高みを巻くことができます。
私は沢登りをしませんが沢登りするなら初級レベルと思います。
沢の横の斜面はどこもズルズルですので落石が怖そうな感じです。落石はすべて沢に集まりますよね
正直枝沢には苦労しました。国土地理院の地形図ではほんとにわからないですね。同じところで地図出したり仕舞ったりを繰り返しました
先を越されてしまいました
ずっと前から気になっていたルート。hachiさんyamatoko7さんお二方は、考古ドキュメンタリー部隊です。お見事
jinzaemonさん こんばんは
jinzaemonさんも米背負峠越えは気になっていましたか
私も何年も前から気になっていて、そこを通るたびに痕跡がないか調べていました。
今回、念願の峠越えができて本当に嬉しかったです。
100年の歳月は恵て全ての痕跡を消して自然の姿に戻していました。自然の力強さを感じたと同時にちょっと寂しさも感じた山旅でありました。
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