東天狗 (渋の湯から)
- GPS
- 05:59
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 847m
- 下り
- 860m
コースタイム
天候 | 朝は小雪 稜線は強風 下山中は曇り、ときどき晴れ 下山後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
AM6:00 1台 PM2:00 3台 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所特になし |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
毎回自分的に何らかのミッション(大げさw)を設定して山行を楽しんでいます。もちろん初めて行く山ならそれ自体がそうだし、山行形態だったり新しいギアだったりもします。大きなミッションは過去に行ったことのある山で、小さなミッションなら数個の同時遂行や初めて行く山でもok。バランスをとりつつメリハリある山行を(できるだけ)心がけてるつもりですw
今回、当初は12/19〜12/20の一泊で「初の雪上テント泊」の大ミッションに挑戦する予定だったのですが、12/19が都合が悪くなってしまい12/20日帰りとなりました。そこで考えた新しいミッションは…
・好天 → 雪の赤岳! (自分にとっては大ミッション)
・荒天 → 視界の悪い中、冷静に行動する (←未経験w)
としました。
さて前日です。天気予報を見ると、20日は午前中に低気圧から延びる前線が日本列島を通過し南から湿った空気が流れ込むため、気温は高いものの雨になるところが多いようです。ということは当然山は雪でしょう。「風もなく快晴!」はありえなそうなので、この時点で大ミッションx2になってしまう赤岳は却下です。
過去の雪山経験は3回です。
・1回目 西天狗 (途中から吹雪いてパニックになって撤退) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-86571.html
・2回目 東西天狗 (風もなく快晴!) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-87518.html
・3回目 富士山6〜7合目 (雪上訓練に参加) http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-90153.html
ええ、4回目も天狗ですwww 今回はさらに積雪が多くなった時期の偵察も兼ね、渋の湯から登ります。
いつも通りw中央道原PAで車中泊。起きて着替えて暖かい紅茶を作って出発です。渋の湯までの道路は完璧に除雪されていました。スタッドレスに加えて念のため金属チェーンも持って来ましたが、ノーマルタイヤでも全然大丈夫そうでしたw 登山靴を履き、明るくなるのを待っていたら雪がぱらついてきました。予想通りの展開なので慌てませんw それほど寒くはなかったですがアウターも着ます。渋御殿湯で駐車場の受付をし、「今日天気悪そうだから気をつけて」と言われ、さらに気を引き締めて出発です。
登山道は土日に相当人が入ったようで足跡だらけです。踏み固められて凍ってる部分もあるので気をつけて登っていきます。唐沢鉱泉からの道と合流したあとは前回も通った道です。特筆すべき点はありません。時折木々の隙間から見える上のほうはすっぽり雲の中です。ミッション遂行にはうってつけですw 黒百合ヒュッテの直前、木が少なくなり上のほうが開けるとゴウゴウと風の音が… 稜線は思っていたよりかは風が強そうです。ヒュッテに到着し行動食を食べつつ稜線に出る準備を整えます。
デジカメの画像の時間から計算すると、黒百合ヒュッテに到着してから出発するまで46分かかっています。どう考えても手際悪すぎですねwww やったこととしては…
・トイレw
・スパッツ脱ぐ
・オーバーパンツ履く
・スパッツ付ける
・アイゼン履く
・ストックしまう
・ピッケル出す
・バラクラバ+ゴーグル付ける
・オーバーグローブ付ける
という感じなのですが、なにせ慣れていないのでいちいち効率が悪いw 全部準備してザック背負って「さあ行くか!」って思ったら、ピッケルバンドをタスキがけし忘れてるのに気付いたりw、もう一回ザック下ろして背負い直して「今度こそ完璧!」って思ったらピッケルの保護カバーが付きっぱなしだったりwww 次回山行までにもう一度頭の中でよくシミュレーションしとく必要がありそうですw
さて、中山峠から稜線に出ます。風はそこそこ強くときどき体がふらつきますが、恐怖を感じるほどのレベルではありません。視界は悪くまわりの様子は分かりませんが、勝手が分かっている道なので気持ちに余裕があります。ゆっくり落ち着いて自分の置かれている状況を楽しみながら行動することができました。西天狗で撤退した1回目に比べると大きな違いを実感できました。ミッションクリアですwww 今日の天気は、標高2500mの冬山の気候としては平均か、平均よりやや穏やかなぐらいだとは思いますが、こうやって経験を積み重ねて行くと初めての道で吹雪でもパニクらなくなるのでしょうか? (まあ初めての山で最初っから天気悪いの分かってたらやめておきますが…)
そうこうしてるうちに東天狗へ到着です。ここまでにすれ違ったのは東天狗への最後の登りの手前でソロの方一人のみ。当然東天狗頂上も誰もいませんでしたwww 視界も悪く風が吹き付ける中、低温のため調子が悪くなったらしいデジカメを騙し騙ししつつ写真を撮って考えます、「西天狗はどうしよう?」
行っても何も見えないだろうし、行ったことのあるピークだし、(たぶん)またすぐ来るしw、ということで西天狗は見送ることにしました。そうと決まればとっとと下山です。来た道を戻ります。帰りはさらにゆとりができ、始めて見るエビのしっぽをマジマジと観察したりw、胸ポケットで温めたら調子のよくなったデジカメで写真を撮りまくりながら下山します。中山峠に近付く頃には、ときどき空が明るくなり雲の上の太陽の存在をかなり感じられるようになっていました。
黒百合ヒュッテまで戻り、ゴーグルとバラクラバを外しピッケルをしまいます。テントの方と少しだけお話し、疑問に思っていたペグのことを聞いたら「締まってるから普通に効きますよ」とのこと。なるほどなるほど、参考になりますw お昼のパンをパクつき温かい紅茶を飲んで出発です。あとは渋の湯まで下るのみ。登りは黒百合ヒュッテまでアイゼンなしで来ましたが、下りは渋の湯近くまでアイゼンは付けたまま行きました。ときどき出てくる鉄網の橋は文三郎道を想定した訓練ですw(効果の程は不明ですwww) 逆に、木の橋はもちろん木の根も可能なかぎり避けました。そのため踏み抜いたりとかは、良い経験? それともそれで怪我をする可能性もないとは言えないのだからやめとくべき? 正直悩むところです…
八方台との分岐で小休憩してて気付いたのですが、上のほうの空が晴れてますw もう半日天気がズレてたら眺め最高だったろうなぁ、でもそれだとミッションにならないし…、いっそ赤岳いっとけばよかった?、などなど余計なことを考えながら地図も見ずに歩き始めたらルートミスをしてましたwww 八方台方向に1〜2分歩いたところで、ふと雪面に落ちている針葉樹の葉がやけに多くて???と思います。景色も見覚えがなく「あれ、こんなとこ通ったっけ?」とGPSを確認したら思いっきり行きと違うルート歩いてましたw
GPSがなかったら気付かず行っちゃってたかもしれないけど、GPSがなければ歩き出すときにもうちょっと慎重でしょう。いずれにしろGPSがあることに慣れきってしまっているということに気が付いた次第で少し反省です。あくまでも保険と位置付け無いことを想定して行動するように、今後少し心がけてみようと思います。
渋の湯まで戻り着替えて後片付けです。午前中一度降ったと思われる雪も暖かさでほとんど溶けていました。上のほうはすっかりいい天気… 目標を達成しておきながら贅沢ですがやっぱりあの景色をまた生で見たかったなぁw 東天狗に付いた途端に快晴ならよかったのに!www
以下、思ったこととか自分用備忘録とか…
・オーバーグローブが風で飛ばされないようにする紐あったほうがいいかも…
・オーバーパンツは横開きで正解! (高かったけど… さらに登山靴も脱ぐんじゃ大変だ)
・これぐらいの気温+風ならバラクラバもゴーグルもいらない。 (試したかったんですw)
・ファン付きゴーグルは気休め。登りはやっぱり曇る (想定されてる運動量が違うんでしょうね…)
・偏光レンズの見やすさはGood。赤すぎるかと思ったけど雪景色だとちょうどいい。
・「もう少しでアイゼン外すかも」って思ったら休憩のときなどにアイゼンケース出しておく
・双葉のコク黒ラーメンはSAとしてはまぁまぁwww
私のヤマレコはピーカンの天狗岳レポから始まってますが、実はその前の週に同じコースを登りに行って、悪天で撤退してます。
今回、レポを見させていただいて、そうか一度行ったコースを今度は悪天時にもう一回行けば割と不安にならずにいけそうだ、と思った次第です。
今度は天気が悪そうな日に再チャレンジしてみたいと思います。
大変参考になりました。ありがとうございました。
naoki99999さん、初めまして、こんばんは。
1回目荒天で撤退→2回目ピーカン、は全く同じパターンですね。
やはりソロ山行なようで、視界不良時の不安感などは
かなり賛同いただけるのではないかと勝手に思っておりますw
天気が悪いなら登らないに越したことはないですが、
晴天から一転して荒天ってのもありがちだと思うので
やはり慣れておく必要はあると思い、今回の山行を計画しました。
同じ山に何回も登るのは想像していた以上に楽しいです。
状況が違えば考えてることも違うし、自分自身の変化が非常によく分かります。
この日の天候は今の自分にとってかなりラッキーな荒天具合でしたw
naoki99999さんも是非再度楽しんで来てください。
(既に十分ご承知かとは思いますが、あまりにも天気悪すぎるときは避けてくださいねw)
livedoorのほう見させてもらったんですが、八方池の写真とか凄いですね!
S6000って所謂コンデジですよね? 腕が違うとこうまで違うものかと思ってしまいましたw
適当に撮ってるだけじゃなくて撮り方勉強しないと…
何回か通ったコースなら、確かに悪天時でも余裕が持てそうですね。
今度一度、GPSロガーで緯度経度は分かるので、晴れていてもいいから、あらかじめ要所要所の緯度経度をカシミール3Dなどを使って調べてメモっておき、ロガーの緯度経度を見ながら歩く、計器歩行をやってみようかと思ってます。
緯度経度の数字の差から、あと100mぐらいで分岐かな、とかがわかるようになると、いわゆるホワイトアウトでも冷静に計器歩行ができるのではないかと。(安物ロガーで、地図も表示できなければ、目的地への方角も出ないタイプなので、その辺は地図とコンパスで補強です)
ちなみに、写真の方はGIMPというフリーの画像処理ソフトを使ってコントラストなどをいじってます。コンデジの写真は、明るいところも暗いところも、多少露出間違えてもつぶれないように狭いレンジで撮られてしまうので、いわゆる「眠たい」画像になってしまいます。
画像処理ソフトでコントラストをあげて、一番明るいところと暗いところがちょっとつぶれるぐらいにレンジを広げるだけで、メリハリの利いた目の覚めるような画像になりますよ。
コントラストあげると色味も強くなるので、空とかが深い青になってきれいになる効果もあります。ぜひ試してみてください。
GIMP早速ダウンロードしてみました。
勉強しながら試してみたいと思います。
情報ありがとうございます!
urayasuさん
久しぶりです。
冬山登山着々と実行してるようですね。
毎度お馴染みの天狗ですが、天候が悪いなりの山行は
雪山には大事な要素だと思いました。
ここ数回の登山で一回りも、二回りも大きく成長を
遂げたのではないでしょうか?
とても、良い山行記録だったと思います。
私も、urayasuさんに置いていかれないように、必死で
頑張りますよ。
これからも宜しくね
onsen♨
onsenさんに追いつこうと思ったら富士山登らなくっちゃなので大変ですwww
って、ニアミスでしたねw
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