安達太良山（薬師岳山頂駅〜安達太良山〜箕輪山〜くろがね小屋〜あだたら高原駐車場）【福島県】

2016年07月16日(土) [日帰り]

• GPS: 05:22
• 距離: 14.9km
• 登り: 774m
• 下り: 1,169m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:04
• 休憩: 1:14
• 合計: 5:18

11:24 あだたらエクスプレス 山頂駅
11:24 11:24 薬師岳
11:41 11:41 仙女平分岐
12:06 12:20 安達太良山
12:27 12:28 沼尻分岐
12:32 12:33 矢筈森
12:45 13:05 鉄山
13:13 13:13 鉄山避難小屋
13:24 13:24 笹平
13:40 13:59 箕輪山
14:13 14:13 笹平
14:28 14:28 鉄山避難小屋
14:36 14:36 鉄山
14:48 14:48 矢筈森
15:00 15:04 峰の辻
15:24 15:27 くろがね小屋
15:32 15:32 塩沢分岐
15:43 15:50 勢至平分岐
16:35 16:40 奥岳登山口
16:42 ゴール地点

● コースタイム
あだたら高原駐車場 1104 − あだたらエクスプレス「山麓」駅 1107
ゴンドラリフト 山麓 1108 ＝ 山頂 1118
薬師山頂駅 1120 − 薬師岳パノラマパーク 1122/1123 − 表登山口分岐 1141 − 安達太良山頂下分岐 1204 − 安達太良山 1207/1210 − 安達太良山下分岐 1213/1219 − 牛ノ背十字分岐 1227 − 矢筈山下 1231/山頂往復/1234 − 鉄山下 1247 − 鉄山山頂 1247/昼食/1309 − 鉄山下 1309 − 鉄山避難小屋 1312 − 笹平 1324 − 箕輪山 1340/1359 − 笹平 1413 − 鉄山避難小屋 1426 − 鉄山下 1434 − 矢筈山下 1448 − 牛ノ背十字分岐 1450 − 峰ノ辻 1459/1504 − くろがね小屋 1523/1525 − 峰ノ辻直登道との分岐 1543 − 馬車道・旧道の分岐(最上部) 1601 − 馬車道・旧道の分岐(最下部) 1624 − 奥岳登山口 1633 − 奥岳の湯 1636 − あだたらエクスプレス「山麓」駅 1638 − 安達太良高原駐車場 1640

● 行動時間　05:23

天候

晴れ、曇り、ガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

● 今回の移動
7/16：家 ＝ 福島空港 ＝ 奥岳P ＝ 薬師山頂〜安達太良山〜箕輪山〜奥岳P ＝ 岳温泉 ＝ 宿地
7/17：宿地 ＝ 裏磐梯P〜磐梯山〜裏磐梯P ＝ 温泉 ＝ 福島空港 ＝ 家

● 登山口へのアクセス
○あだたらエクスプレス「あだたら高原」駐車場、「薬師山頂」駅
・たとえば、東北自動車道「二本松」ICにて下車、出口交差点において国道459号線「あだたら高原」方面へと右折、そのまま国道459号線の道筋通りに行くと岳温泉。そこにて「あだたら高原」の案内に従い、県道386号線へと左折し、奥岳へ。更に進むと終点付近に奥岳駐車場。ロープウェー（ゴンドラリフト）乗り場は進行左手すぐにある
・ロープウェーは片道利用で1,000円(H28.7現在)、駐車場は無料
・駐車場には、数えたわけではないが100台以上の規模で駐車できそう
・「薬師山頂」駅にてロープウェーを降りて左前方へと進めば、登山口

コース状況／危険箇所等

○全般
・分岐や名称付与地などの要所に限らず、道標が設置されている。ただし、すでに看板がとれてしまっていたり、それも失われていたりと、損傷が激しい
・コース整備もなされており、見間違うような所は限られる

○ロープウェー「薬師山頂」駅〜安達太良山
・最初木道が続き、表登山道分岐より先は、小岩の並ぶ道となり斜度も上がる
・ケルンやロープ柵などもあることと、この区間ではまだ植生があるので、コースを間違うことはない

○安達太良山〜矢筈山〜鉄山
・火口縁だけあって樹木はなく、岩礫主体になるとガスの中では道間違いも起こりやすい
・加えて、西側の沼ノ原、東側のくろがね小屋上部いずれでも有毒ガスの発生が認められて立ち入り禁止となっており、コース間違いのないよう細心の注意が必要

○牛ノ背十字分岐〜くろがね小屋〜奥岳駐車場
・岩礫の下り、峰ノ辻以降は細かな礫の急坂となり、歩きにくい
・くろがね小屋は言わずと知れた、温泉付きの山小屋。入浴だけでも（＝410円/大人）と思ったが、混雑していたので残念ながらパスした
・くろがね小屋からは、昔から馬車を通していた道だけに幅あり、斜度なし。ただし、旧道に入るとただの山道。ぬかるみもひどく歩きにくかった

その他周辺情報

●買う、食べる
・岳温泉にコンビニエンスストアがある
・飲食やちょっとの買い物ならば、ロープウェー駅近傍の施設でも対応できる

●日帰り温泉
・登山口の奥岳には日帰り入浴施設「奥岳の湯」があるが、17:00までの営業（最終受付は1630）なので、今回は間に合わなかった。大人650円（H28.7現在）
・岳温泉には旅館が多数あり、日帰り入浴利用を扱っている所も多数ある。ただし、今回のように休日ともなると、通常は夕方まで外来入浴を受け付けている旅館でも対応してくれなくなるので、今回は銭湯的要素も持つ「岳の湯」を利用した。大人350円(H28.7現在)

写真

7/16 8:52

北アルプスの一端。山を見極められなかった【行きの航空機より】

7/16 9:15

磐梯山、安達太良山系、吾妻山と思いますが、いかがでしょうか？【行きの航空機より】

7/16 11:04

福島空港からは、あだたら高原へと一直線で向かう【あだたら高原駐車場にて】

7/16 11:05

ロープウェーとはいうが、ゴンドラリフトだ【あだたらエクスプレス乗り場前にて】

7/16 11:14

薬師岳付近にはガスが上がってきているのが見える【あだたらエクスプレスの中にて】

7/16 11:20

駅を出ると目の前が登山口【ロープウェー「山頂」駅にて】

7/16 11:22

薬師岳に立ち寄る。安達太良山はガスの中と思いきや…【薬師岳パノラマパークにて】

7/16 11:23

薬師岳に立ち寄る。ちょうど安達太良山が顔を出した【薬師岳パノラマパークにて】

7/16 11:29

表登山道分岐までは、こんな感じの木道が続く【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:36

シャクナゲ【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:40

表登山道分岐手前の広場にて。山頂は出たり消えたり【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:41

分岐の標柱。注意書きは手書きでびっしりと【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:51

マルバシモツケ【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:54

ウラジロヨウラク【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:55

振り返るとガスの中。登山道は人でいっぱい【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:56

あと0.6km。後の行き先標示のように、外されているものが多い【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:57

イワニガナ【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 11:58

松ぼっくりがいっぱい【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 12:00

大きなケルン。コースはロープに挟まれているが、曲折点には大きなケルンがある【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 12:02

山頂部が大きく見え始める【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 12:02

鉄山方面も。しかし後にあるはずの箕輪山が見えない【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 12:04

山頂下分岐に到着【薬師山頂〜安達太良山頂】

7/16 12:07

北側。中央に鉄山。その背後の箕輪山が見えない【安達太良山頂にて】

7/16 12:07

西側。船明神山方面【安達太良山頂にて】

7/16 12:07

山頂標柱。「八紘一宇」と書かれている【安達太良山頂にて】

7/16 12:09

南側。和尚山【安達太良山頂にて】

7/16 12:09

直下の分岐点付近を見下ろす。人が多い【安達太良山頂にて】

7/16 12:10

山頂部の標示等を見る【安達太良山頂にて】

7/16 12:19

分岐まで降りてきた。今日は小学生の団体登山で埋め尽くされている【安達太良山頂下分岐にて】

7/16 12:20

鉄山方面へのこれからいくルートを見る【安達太良山頂下分岐にて】

7/16 12:21

少し進んで安達太良山を振り返る。こちら側からはずいぶん険しい【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:27

沼ノ平。1997年の火山性ガスによる事故で4名の方々が命を奪われた【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:27

牛ノ背の分岐に到着【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:29

分岐から安達太良山を振り返る【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:31

矢筈山下に到着【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:33

矢筈山の頂から、安達太良山を振り返り見る【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:33

これから向かう鉄山【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:34

馬ノ背。牛よりは狭い。色合いもあって、ガスの中では迷いやすかろう【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:36

ふたたび沼ノ平。【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:37

反対側を見れば、くろがね小屋が見下ろせる。こちら側も【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:39

振り返って、矢筈山を見る【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:39

鉄山への登りを下から【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:47

鉄山の山頂下に到着【安達太良山頂下分岐〜鉄山】

7/16 12:47

鉄山の山頂から見る安達太良山【鉄山山頂にて】

7/16 13:09

次第次第に、箕輪山が姿を現す【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:12

鉄山避難小屋とその前に集まる団体登山の方々。一瞬早く出発された。すぐに抜いたが、最初のうちが広いところでよかった【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:14

避難小屋から箕輪山へ。最初のうちは荒涼とした中をいく【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:18

箕輪山へは、緑に包まれた中を行く【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:23

シャクナゲ【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:25

マルバシモツケ【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:27

これもシャクナゲ【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:32

ミヤマシシウド【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:37

いったんは現れた箕輪山が、再びガスに消されていく【鉄山〜箕輪山】

7/16 13:43

山頂に到着。そして、三角点を探しに行ってみる。しかし、このあたりで踏み跡が不確かになってきたので、あきらめた【箕輪山山頂にて】

7/16 13:59

山頂の方向標示。山名もこれくらいしか書いたものがない【箕輪山山頂にて】

7/16 13:59

山頂部の"岩の寄り合い”【箕輪山山頂にて】

7/16 14:13

帰り道。笹平分岐にて【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:13

笹平から分かれる僧悟台コースは、整備しないらしい。そのうち点線になっていくのであろうか【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:16

鉄山側の斜面では、日陰がぬかるんでいた【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:21

鉄山から箕輪に向かう場合ここから藪に突入する【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:27

避難小屋付近より、振り返って撮影。すでに箕輪山はガスの中に消えつつあった【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:26

避難小屋を改めて見る。しっかりとした建物だ【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:27

避難小屋の中。火山だけあって、ヘルメットなども備え付けられている【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:41

馬ノ背にて鉄山を振り返る。半分ガスだからまだいいが、すべてガスの中だと、沼ノ平に降りてしまわないか不安【箕輪山〜牛ノ背分岐】

7/16 14:50

牛ノ背にて矢筈山を振り返る【牛ノ背分岐にて】

7/16 15:02

峰ノ辻に到着。背後は安達太良山【牛ノ背分岐〜くろがね小屋】

7/16 15:04

篭山もガスの中に薄く見えるだけ【牛ノ背分岐〜くろがね小屋】

7/16 15:06

くろがね小屋への道には、小屋が整備しているのかこんな標示が居並ぶ。もっともそれほどまでに頑迷な訳ではないのだが【牛ノ背分岐〜くろがね小屋】

7/16 15:16

くろがね小屋上部より、立ち入り禁止となった馬ノ背方面を見る【牛ノ背分岐〜くろがね小屋】

7/16 15:23

くろがね小屋。温泉付きの山小屋は珍しい【くろがね小屋にて】

7/16 15:25

日帰り入浴をお願いしようかとも思ったが、混雑状況を見てやめた【くろがね小屋にて】

7/16 15:27

サンカヨウ【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 15:31

八幡滝を経て塩沢温泉に至るルートが分岐する【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 15:43

峰ノ辻直登ルートが分岐する【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 15:53

花の名前は…【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 15:56

勢至平にも道が。観賞用だろうか【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:01

馬車道と旧道の分岐。人はもっぱら旧道を行くようだが、ぬかるみの急坂になるので、時と場合によっては馬車道をいく方がいいのかもしれない【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:14

途中で旧道と馬車道が交わる三カ所ともに写真のような丁寧な標示が建てられている【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:14

これも同様【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:14

旧道はぬかるみの急坂【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:24

旧道と馬車道の一番下の分岐【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:26

あだたら渓谷自然歩道に入っても周回して帰ることができるようだ【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:33

奥岳登山口に到着。コースごとの目安距離も示されている【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

7/16 16:36

奥岳にある「岳の湯」。最終入場時間が1630となっており、辛くも間に合わなかった。【くろがね小屋〜奥岳登山口〜あだたら高原駐車場】

撮影機器：

EOS Kiss X6i CANON

感想

otoh

　今週末は劔岳に行こう、と決めてあれこれと準備を進めていたが、どうも天候が芳しくない。金曜日まで、天気予報とにらめっこしたが、回復の兆しもない。せっかくの三連休、山のために予定も空けてあるのだからと、直前まで検討した結果、福島県方面を目指すことに決めた。
　日付が変わり、当日となってから航空券やレンタカーを手配し、寝不足のまま伊丹へと向かった。
　航空機の中からは、雲海の上に安達太良山系を確認することができたので、山頂部だけは隔絶された「ハレ」の世界かなあと想像。それを頼りに曇天の下レンタカーを走らせる。
　広大な駐車場に駐めるやいなや、ロープウェーへ。山頂部はガスの中だから、と一般客を断っている乗り場のおじさんの言葉が気になるが、登山姿のこちらには一言もない。
　降りて、一応薬師岳にも挨拶がてらに立ち寄ると、その瞬間に安達太良山が顔を出した。“乳首”と呼ばれる理由がよくわかった。
　山頂部付近は団体登山の小学生で賑やかだ。山頂には山名標識を確認できず、ついでにいえば、近隣以外の視界もない。鉄山は見えるのに、箕輪山すら見えない。
　喧噪を避けて、昼食を先延ばしにして鉄山へ。昼食を進めるうちに、箕輪山が顔を出した。ちょっと視界を期待しつつ、箕輪山へと急ぐ。
　残念ながら、箕輪山に到着する頃には、山頂部は再びガスの中へ。三角点探しにでも行ってみるかと思ったが、踏み跡は途中から険しさを増し、拒まれてしまった。
　帰りは牛ノ背分岐までを急ぎ、時間を見ながらくろがね小屋経由を決断。それにしても、すでに時間も遅く、人影が少ない。
　くろがね小屋では、予定よりも大幅に早く来ているので、温泉に入れてもらおうと思ったが、すでに結構混雑しており、入浴のみの客の相手が回ってきそうもない。こちらにも拒まれてしまった。
　降りてみたら、まだ1630を回ったところ。ひょっとしたら奥岳の湯にも入れるのかな、と思って駆け寄ってみたが、こちらも最終受付は1630。
　なんとなく、ちょっとずつ間に合わない感のある山行きであった。