硫黄岳・・・雪山初心者に捧ぐ超初心者のほろ苦雪山デビュー記!
コースタイム
09:30 美濃戸口(トイレ) -
10:00 やまのこ村駐車場(準備)-
10:20 美濃戸 -
12:00 赤岳鉱泉 -
14:40 硫黄岳頂上 -
16:00 赤岳鉱泉 -
17:00 やまのこ村駐車場
天候 | 登山口:晴れ 森林限界〜頂上:曇り・吹雪(風速15m/s以下) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ツアーのため茅野からはツアー主宰者自家用車にて美濃戸手前のやまのこ村駐車場移動(駐車場代1台1,000円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・やまのこ村までの車道は一部陽の当らない場所は凍結しているものの走行には問題なし、駐車場も広く十分に駐車可能 ・コースはトレースもしっかり付いており、また、道標やテープもしっかり付いているので道迷いは心配なし ・積雪は23日現在、くるぶしから森林限界を超える直前のひざ下くらいまで ・当日朝9時茅野駅集合で日帰り硫黄岳という雪山初心者には少々ハイペースの山行ではあったが、なんとかなったことを考えるとコース状況は良好であったと言える?笑 |
写真
感想
・わたくし、ヤマに登りだして2年、遂に!雪山デビューしてまいりました!
・しかし!やはり雪山、夏山とは違うことが山ほどあるし、トラブルったら自分だけでなく他の人に迷惑をかけることになるので、ここはちゃんと講習を受けて!と
机上講習を探すも、う〜ん、東京と違って名古屋ではなかなか見つからず、登山用品店や書籍、雑誌で情報収集をして道具の準備をし、ヤマ友に教えてもらった
山岳ガイド・風の谷さんの雪山初心者ツアーでいきなりではありますが実地講習を受けることに♪
・以下、雪山にこれから臨む!という方に雪山デビューをほろ苦く果たした僕からの人の振り見てわがふり直す的なアドバイスを贈ります!
(あ〜、失敗だらけではずかし〜っ!笑)
・12月末に標準を合わせ、着々と道具を揃え、気分は高まるばかり!
(道具については、レンタルするなどいろいろ揃える方法はあるのでしょうけれど、これから長く続けるだろうことを考え、しっかり吟味して買い揃えました)
・前日は茅野駅徒歩1分のちのステーションホテルに夜中に到着して宿泊、おっきなお風呂で体を癒し、体調も万全!最近はなかなかヤマに行けていなかったので
少々体は怠けていたとは思うも、週1〜2回10キロほど走ったり歩いたりしていたので大丈夫かな〜?と自分なりには思っていました・・・が、予想以上に
へなちょこりんな自分に当日は打ちひしがれることに・・・
・いよいよ当日、茅野駅で風の谷・山田ガイドさんと合流、美濃戸に移動、移動の車の中から八ヶ岳が青空の下で輝いているのを見上げてかなりテンションは上がる!
・準備をして美濃戸から赤岳鉱泉までサクサク歩いていき、山田さんからは日帰りで硫黄岳は少々ハイペースを強いられるので頑張って!と励まされながら、そして、
山田さんの楽しいトークもあり、ルンルンでここまでは楽しくスノーハイク!
・赤岳鉱泉からジョウゴ沢分岐を経ていよいよ本格的な登りに、やはり雪上での歩行は初めてなので緊張!またキックステップの繰り返しで若干足が重くなってくるも、
まだまだ大丈夫。しかし、まだ森林限界を超える前に練習のため12本刃のアイゼンを付けてからが大変、慣れないガニ股歩行、重くなる足元で段々と足がパンパンに・・・
・途中、このアイゼンのフィット具合だったらもしかしたら外れるかも、お家に帰ったらもうひと穴狭めておいてくださいね〜と言われた矢先、見事に片足のアイゼンが
外れる・・・あ〜、グループの皆さま、お待たせして申し訳ありませぬ〜!と慌てて慣れないオーバーグローブ、曇ったサングラスで作業しかけたら、
間違ってゲーターのベルトを引っ張りまたベルトを締め直したり、左右間違えてアイゼンを付けてみたりと、焦りに焦って大汗かいてフィッティング終了・・・
その後、登攀を続け全然息も上がらず体は平気なのに足だけが動かない・・・自らのへなちょこ度合いにうんざり・・・
・いよいよ森林限界を越え眼前に硫黄岳が!吹雪で全容は見えないものの夏に来た時の山頂の光景を思い出しヒィーヒィー言いながら高度を稼いでいく、
もちろん目出し帽をつけてはいるもやはり肌が露出しているところは痛い!
・なんとかピークに到着、いや〜、キツかった〜!けど、ウレシイ!・・・な〜んて想いに浸っている間もなく、ピーク滞在数分後には下山に入る、下りはまだ足の
踏ん張りは利くのでこれまた駆けるようにサクサク降りて行ったのですが、アイゼン歩行での高速下りは難しい!思った通り、スパッツを軽くひっかけて転んだり、
そしてもっと大失敗なのは、調整するかも?と切らずにいったアイゼンのベルトが巻きつけておいたけれどもこの頃になるとピロピロ出てきてそのベルトにもアイゼンを
引っ掛ける・・・
・ま〜、そんなこんなでなんとか赤岳鉱泉まで降りてきて、やっと一息・・・もう喉もお腹もカラカラ、ハイペース登攀なので全行程を通してゆっくり時間を取っての
休憩はなく、途中水分補給や行動食を採っていたのですが、この頃にはもうお腹ペコペコ!今年一年を通してこんなにお腹が減ったことはない!というくらいで、
残しておいたバームクーヘンをこれまでにないくらいの勢いで食べる・・・笑
・ヘッドランプをつけなきゃかな〜と思いながらも結局やまのこ村にはまだ手元足元は見える状態で到着、本当にガイドの山田さん、ご一緒したみなさん、
ありがとうございました!感謝!
・というかんじで、ハイペースな日帰り硫黄岳で雪山デビューした訳ですが、以下、雪山超初心者の僕が百聞は一見に如かずで学んだことを少し書きますね!
◆ちゃんと雪山に行く前にはガイドさんや経験者からの事前学習を!・・・装備、ヤマの環境、求められる技術、体力など夏とはまた違うことがいっぱいあるので、
ちゃんとアドバイスを受けましょう、少しでもイメージは膨らみます
◆できれば事前に雪上歩行・登攀の訓練を!・・・やはり冬登山靴、アイゼンを付けての歩行・登攀は慣れてないと大変、体力、筋力、ペースによるかもしれませんが、
イメージなしでいきなり臨むと、予想以上にその差のショックが大きい・・・笑
ちなみに、足の重さはこれまた想像以上でした、夏やLOWAのTAHOE GTXを履いているのですが、今回冬登山靴に選らんだLa SPORTIVAのNepal EVO GTXにアイゼンは
Black Diamondのセラッククリップを装着すると、その重量差は両足で1.1kg、やっぱりこの差はずっと歩いてるとかなり効いてきます・・・
◆フィッティングは十二分に!・・・もちろん靴とアイゼンのフィッティングは事前に行ったつもりでしたが、フィッティングが甘く今回のように外れてしまいます、
ちゃんとフィッティングできているかきちんとガイドさんや経験者に確認してもらいましょう、登攀中に外れると最悪です・・・
◆なんでもオーバーグローブを着けた状態でできるように!・・・そりゃフィッティングしてもアイゼンが外れたり何か作業をすることが出てきます、そうした
場合でもオーバーグローブをした状態できないとインナーに雪がついてしまい濡れと冷えの原因になります。濡れた時の替えのインナー手袋ももちろん持って
行きましょう!手袋は、インナーとアウターが一体になったものよりも絶対!絶対!ぜ〜ったい!にインナー薄手+ウールの中厚手+オーバー手袋を個別に買って
装着する方がコスト面でも使い勝手でもいい!そのように事前に言われてそうしたのですが、実際に試してみてホントにそう思いました!濡れた時もインナーを
替えればさらさらぬくぬくですし
◆アイゼンのベルトはきちんと処理しておく!・・・当たり前ですが、引っ掛けます!僕は短く切りすぎたら困るかも?と思って今回は調整のために切らずに
あまったベルトは巻いておいたのですが、ほどけて見事にアイゼンにひっかけました。なので、アイゼン購入時にちゃんと靴とのフィッティングを済ませ、
その時点でいらないベルト長は切っておく!
◆こけたらすぐ立つ!・・・これまた絶対!絶対!ぜ〜ったい!にはじめはアイゼンをスパッツにひっかけると思います、でも、こけたらすぐ立つ!これはしつこく
言われました、あと、アイゼン歩行の場合、靴の下にアイゼンの刃分だけ足が長くなっている訳ですので、目視で足元を確認して足を運ぶ場合、その長くなった分を
考慮しておかないと足元の石や氷にひっかけて足元が不安定になります!
◆体力・筋力強化に励む!・・・思っていた以上に下半身の筋力を求められました、経験を積めばもう少し楽に上がれる歩行技術を習得できるのかもしれませんが、
あって困ることはない体力と筋力ですので、日頃からのトレーニングが大切ですね
っというかんじですかね、ま〜、どれもこれもものの本や雑誌には書いてあることです、でも、やっぱり僕は実地で経験しないと心からの理解はできなかったかな?と
思います、何事も経験ですね。その最初の経験を安全に確実に行うためには、やはり最初はガイドさんや経験者にきちんと指導してもらうことが大切だとホントに
思いました。これが少しでもこれから雪山に臨む!という方のお役に立てればウレシイです!同じ過ちはしないでくださいね〜!笑
お世話になった風の谷・山田さん、ツアーをご一緒させていただいたみなさん、ホントにありがとうございました♪
DJR さん 初めまして。
山田さんのツアーなのにアイゼンのベルト点検
されなかったですか?私はラッキーなことに
kamog先生にヤマレコ日記で切るように言われ
大丈夫でした。
晴れていればなんでもないところなんですが
いろいろ大変でしたね。ツアーだから晴れの日に
当たるのが難しいですね。
yasuhiroさん、はじめまして!
コメントありがとうございます!
そうなんですよ〜、点検してればよかったのですが。。。
それでも、付けるときにでも切れば良かったですよね、失敗、失敗。。。
でも、自分の体で痛感したものは絶対に忘れないですね!
他の方にもちゃんとアドバイスしてあげられますし
いや〜、でも、yasuhiroさんが先日登られたような天気で僕も登りたかった〜、素晴らしい景色ですね!あ、あと日帰りじゃなくて泊まりで。。。日帰りはきつかった〜!
これからも少しずつ経験を積んで頑張ろうと思っております
またアドバイス頂ければ嬉しいです!
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