5年ぶりの大雪で祖母山
- GPS
- 09:09
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 964m
- 下り
- 955m
コースタイム
天候 | 曇り/雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
雪の関係で、徒歩5〜10分位手前の広い場所に駐車。(プレハブ小屋が有るところ) |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道約7キロがダート的。今回のような大雪の場合は、基本4WD+スタットレスでないと通行不可。林道手前の県道?は、水道工事で日中通行できない時間帯あり。H23.3月頃まで(うる覚え) 県道に雪なくても、この林道には、しばらく残雪が残ると思います。冬タイヤorチェーン要。 北谷登山口にポスト・用紙有。 |
写真
感想
林道手前は、水道工事で日中通行できない時間帯がある。本日は、通行解除されていた。
いよいよ九州最終日となった祖母山。ここは、登山口まで来るのが大変だった。2日前に来たが、民家がなくなったところから除雪作業がされていないので、雪道を進んでいくと車が亀になり動かなくなる。
ということで数日時間を空け前日から登山口で待機する。
全体的に7kmある林道の半分くらいを通過したところから危険な状態になった。何が危険かというと、うまく説明できないが、道幅は車のすれ違いはできない狭い道。坂道になると亀になりタイヤがスリップするので、少し下がり助走をつける。ある程度スピードを付けてカーブの後の登り坂は、逆ハン気味で登っていくイメージ。
途中スリップして完全にいけないところあり、車からスコップをだし除雪作業を30m位した。この道路は、スコップがあれば絶対脱出できる自信があった。日光白根山で、ピッケルで3時間除雪作業をしても10mも出来なかったことを活かし、スコップを持参していた。スコップがなければ登山口近くまで行くことはできなかった。
車高が高い車で4輪駆動なら全く問題なく行けることを付け加えておく。他の登山口(尾平)も考えたが、標準タイムが通常時7〜8時間かかり、プラス雪で明るいうちに帰ってくる自信がなかったのでどうしてもここの登山口から登りたかった。
登山口にある程度近付いたところが広くなっていたのでそこに駐車スペースをスコップで除雪して車を駐車させる。登山口までどのくらい距離があるのか歩いて確認しに行くと、登山口には、車高が高い4WDが1台停まっていた。3名の登山者が下山してきて、国観峠で引き返してきたらしい。雪がなければ山頂まで行けたが、出発した時間も遅かったとのこと。
そんな話を聞き、翌朝は早めに準備し、夜明け前の林道を歩いたが、登山口では7時になり明るくなってきた。正直2時間30分で登れるコースだと思っていた・・・。
この時点で、山頂に着いたのは、6時間後の1時になるとは夢にも思っていなかった。
理由の上位3位は、‖領鷲埖∪祗ラッセルだろうか。登山口には、北谷登山口-祖母山の標準タイム5.3km160分の表示がある。
登山口は、無料駐車場があり20台くらい停められる。トイレも登山ポストもある。
風穴コースと千間平コースがあるが、千間平コースから風穴コースを通って帰る予定だった・・・。この時は。
7:26 1合目通過、 7:47 2合目通過すると水場がある。今は、水が満タンなので帰りに補給する。
やがて5合目の道標には、登山口まで2.65k、祖母山頂迄2.65kと記載があり距離的な中間地点だった。ここまで、ほとんど樹林帯で晴れていても景色は期待できないかもしれない。
三県境(大分県・熊本県・宮崎県)分岐前後から藪漕ぎの連続となる。雪の重みで登山道を草木が塞いでいる。
油断すると、顔に木の枝が当たりボキッと折れとても痛い。
10:33国観平に到着するがただ広くなっているところにお地蔵さんがあった。吹きさらしの場所で、とても寒い。昨日の登山者はここで敗退したとのことで、ここから先は確かにトレースが完全になくなり今までとは違う深い雪となり、登山道も見失うような状態が続く。昨日の人は、引き返し大正解だ。
基本、クマ笹をかき分けていく。8合目を過ぎると急登になってきた。9合目を超えると小屋と山頂の分岐がある。右が祖母山頂の本登山道コース、左が数字の9をもじってアルファベットのQ合目小屋と道標がある。勿論、山頂へ向かうが雪が深く、木の枝やササで道がふさがれていたので、引き返し小屋方面へ向かうと、70cmのピッケルはすっぽり雪に刺さってしまう。かなりのロスタイムになるので、ここで先ほどの分岐まで引き返し本登山道へ再挑戦する。山頂は、目と鼻の先なので最後のパワーを振り絞り四つん這いになり登っていくが、壺足の限界を感じた。9合目小屋の分岐の出でさらにラッセルして進むと、道標が何本もあり左に曲がると山頂が見えた。
山頂は少し広くなって、祠や三角点がある。ガスで景色はない。
さて、時間もPM1:00を回り風穴コースで下山しようとし下り始めた途端に断崖絶壁となった。この崖を降りるのか?道は完全に失いそうだ。踏み跡はなくラッセルがどのくらい続く?
わからない道より、完全に踏み跡が残っている来た道を引き返せば、万一、日が落ちても登山口まで帰れる自信があったので距離は長いがピストンに変更した。
ラッセルした急登も下山は早い。アップダウンを繰り返し、藪漕ぎが続く。木の枝が胸に刺さる感じにあたったが、木の枝が折れてくれた。
暗くなる前に帰りたかったので、急ぎ足で3時間かからないで下山することができた。午後から雪が降ってカメラもレンズが曇り写真はあまり撮らなくなった。
登山口に近付くにつれ、雪がぼた雪になり、帰りの林道が心配になる。
水場でお水を補給し、やがて登山口に出て駐車場まで戻る。林道ラッセルの可能性があったため、服装はそのまま、登山靴を履いたまま車に乗り込み雪降る中、少しでも早く林道を出たかった。車の腹を、「ザザッ、ザザッ」と時折擦りながら進むが、ほとんど下り坂なので調子がいい。しかし、すれ違いができない林道でマサカの対向車が来た。
前日から登山口に入る車だ。すぐに下がってくれて有難かった。その車は、少し広くなったところまで下がり、タイヤで数回ラッセルして道を作った。4WDの九州のナンバーだったが手際が良い。
結局、スコップは使用せず。広い道まで出れた。帰り道の道路は、雪は減少していたが要所要所に雪は残っていた。
今回の遠征は、5年ぶりの大雪で九州内の高速道路や一般道も通行止めになり、九州内を行ったり来たりしてしまった。
屋久島に行けなかったのが心残りである。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ilbonさん こんばんわ。年末の九州は寒波で
大変だったようですが 「祖母山」は九州とは
思えない雪ですね そこにもってきて
you tubeを見てて もしかして「つぼ足」?
と思ってましたが すごい体力ですね
miccyanさん、こんばんは。
九州は、大寒波でした。鳥取の方が、凄かったのでしょうかね。
前日敗退した人から、雪は膝までの情報を得ていたのでワカンは、車の中でした。
皆様方のように体力は、ほとんどないので標準タイムをいつもオーバーしてます。
いゃ〜祖母山もしっかり雪積りましたね。
you tubeを拝見させて頂き作品の素晴らしさに感動いたしました。(哀愁をおびたサウンドが雪山にピッタリ!)
ルートこそ違いますが、昨年の11月に行った事もあり山頂の様子が良くわかります。雪山はまた格別ですね!
今後もヤマレコ楽しみに拝見させていただきます。
98%位樹林帯のイメージでしたが、“雪の祖母山”苦労した分、良い思い出になりました。
youtube観て頂き、更に褒めて頂き有難うございます。
PCに入っている無料ソフトで作っていますので是非kuniyanさんも作品を作って下さい。
11月とは、ついこないだですね。多分、推奨コースで、本にも出ている東側のルートでしょうね。標準タイムが7〜8時間かかるので、敬遠していました。
良かったら、また遊びに来て下さい。
ilbonさん、祖母山の記録、読ませてもらって「いつか行きたいな!」と思いました。
学生時代、同じコースを腰まである雪をみんなでワイワイ言いながら、時々道を間違いながら7〜8人で交代してラッセルした思い出があります。その時は無風快晴で緊迫感は皆無でした。そしてQ合目小屋に泊まりました。
帰りは風穴コースを早々に断念されて本当によかったと思います。好条件の時期でも道に迷う人や怪我をする人が多い、と聞きます。
この日に頂上まで日帰りされただけでも凄いと思います 。
コメント有難うございます。
学生時代に、雪山ですか。登山歴長いですね。
Q合目小屋泊まられたんですね。自分たちは、段々左にそれて行き雪深くなったので、見ることなく引き返した小屋でした。
冬の小屋泊りの経験がないので、まだ未体験ゾーンです。
風穴コースは、距離が短い分、急と考えていましたが、いきなり崖で風が吹き荒れているのでビックリしました。
お褒めの言葉大変ありがたいのですが、標準タイム登り2時間30分コースなので、westup さんは、もっと早く回れると思います。
はじめまして、ilbonさん。
昨年末からの九州の雪山お疲れさまでした。
これだけの大雪の中、霧島、九重、阿蘇、祖母をまわることは、なかなかできないです。
本格的に冬山に出かけるには、4WD&チェーンは必須のようですね。
Youtube見させて頂きました。BGM とHNを見ると韓国語を勉強されているのですね 。
年甲斐もなくたまにK-POP(KARA、Girls' Generation)を中国のHPからダウンロードして聞いているchengfuでした 。
九州の山は、ilbonを中々受け入れてくれませんでした。
霧島で、色々お話しを聞くと九州の雪山は珍しいそうなので総合的には、良かったのかな と思っています。
今回九州の山を、掻い摘んで回らさせて頂きましたが、まだまだ良い山が沢山ありそうですね。
2駆の場合は、FF+冬タイヤorチェーン+スコップで今回の山行が出来ました。ホームセンターの800円位の角スコップ最高でした。
韓国語は、初めは簡単だったのですが、昨年壁にぶつかりストップしてます。
ソニョシデもユナしか分かりません。
中国語は、全て漢字なのでなんとなく分かる文字も沢山ありますが、スペシャルな漢字が出てくるのでこちらは、本当に奥が深そうですね。
YouTube見ました。
文中にもありますがこの雪質でツボ足とは・・・大変だったようですね。
私はスノーシューが大好きなのですが、九州程度の雪だとスノーシューでは少なすぎる場合もありそう(今まで九州の雪は1回のみ)でツボ足、スノーシュー、軽アイゼン、etc 道具の選択には苦労しそうです。
コメントされている方々を見ると私のところにも来ていただいている方がいらっしゃるので、みんな雪が好きなんだなと
と思ってilbonさんのプロフィール見ると神奈川から遠征なんですね すすごい
YouTube見て頂き有難うございます。
あの時は、雪深い場所もありましたが、今は祖母山も踏み固められていることでしょうね。
スノーシュー山行もいいですね。
ブーンとで行きました。
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