信濃川水系魚野川万太郎谷本谷
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,531m
- 下り
- 1,292m
コースタイム
天候 | 両日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
土合駅の駅前に自動車をデポして、電車で土樽駅に移動することも可能。 いずれにしても、電車の本数は少ないので要注意。 自動車を一切使わない方が行程は融通が利くかもしれない。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一の滝の巻きはちょっと怖いところがあるので注意。 三の滝の二段目や詰めはラバーソールのフリクションが威力を発揮するので、ラバーソールの方がよいかと。 |
その他周辺情報 | 下山後は土樽の岩の湯で入浴。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
長袖インナー
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴
ザック
行動食
非常食
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
携帯
時計
ツェルト
カメラ
ハーネス
ヘルメット
確保機
ロックカラビナ
カラビナ
スリング
ロープスリング
アッセンダー
渓流シューズ
トポ
ルート図
|
---|---|
共同装備 |
ファーストエイドキット
ロープ
|
感想
1 序
お盆に予定されていた上の廊下遡行のための準備遡行として、
万太郎谷本谷に行ってきた。
渡渉があるわけではないけれど、知人が上の廊下に行く前に
万太郎谷本谷で練習したと聞いたため。
上の廊下の参加者で万太郎谷に来たのはnamemaniaだけだったため、
準備遡行とは評価できないけれど、谷川の銘渓を十分に楽しむことはできたと思う。
2 計画段階
計画に際して困ったのが、交通手段と下山方法。
土合駅に車をデポして上越線の始発で土樽に移動し、
ロープウェーで下山するという方法が多いように見受けられるが、
これだと入渓がやや遅くなり、いいビバーク地点がない可能性もある。
土樽駅に車をデポしてロープウェーで下山する方法だと、
早く入渓できるものの、土合駅で電車を逃すと悲惨なことになる。
土樽駅に車をデポして茂倉新道等を用いて下山すれば電車の時刻を
気にする必要はなくなるが、体力的に結構大変。
といろいろと迷った結果、マイコ氏の別荘が苗場にあることもあり、
土樽駅に車をデポしてロープウェーで下山する方法をとることにした。
なお、土合駅の始発で土樽駅に移動する方法をとる場合、
東京を始発の新幹線で出るのと同じ電車になる。
3 1日目
入渓点までは土樽駅からだいたい1時間程度。
魚野川/万太郎谷沿いの道をひたすら歩いて行く。
吾策新道の入口の道標を横目に歩いて行くと、沢床に降りていく舗装路がある。
これを降りていくと2つめの堰堤の下に出る。
堰堤はスリット状で容易にクリアできるが、
左岸を簡単に巻くこともできる(踏み跡あり。)。
ここを過ぎていくとすぐに3つめの堰堤があるが、作業用の重機が入っていたので、
沢沿いの道をそのまま進んでもよいのかも。
この堰堤もスリット状で容易にクリアできる。
万太郎谷本谷の堰堤はこれが最後。
堰堤を過ぎてしばらくはゴーロ状であるが、程なくしてナメが現れる。
ナメ滝はどれも大きな釜を有する。
上の廊下の準備遡行という見地からは、本当は泳いで突破するべきなのだけど、
何となく巻いてしまった。難しい巻きはない。
関越トンネルの換気塔をすぎてしばらく行くと
オキドウキョウ(オキドキョウ/オキドウキョ)のトロ。
簡単に巻けるという話ではあるけれど、流石にここも巻くのはどうかと思ったので、
セオリーどおり右岸をへつって途中から左岸に泳いで渡る。
ここは特に問題なし。
すぐ次のトロは、namemaniaの泳力では突破できなかったのでおとなしく巻いた。
左岸を簡単に巻ける。
なお、ここで先行パーティに追いついた。
井戸小屋沢出合を過ぎてしばらく進むと、出口に二条3mくらいの滝のかかるゴルジュ。
右壁をごく小さく巻き気味に登れるようであるが、
どうもスタンスに信頼をおけず、時間をかけるとビバーク適地が
なくなるのではないかとの懸念もあり、右岸を巻いてしまった。
ここから先は、谷川の沢らしい開放的な渓相が続く。
数mのナメ滝と大きな釜が多数出てくる。
いま思うと、ラバーソールだったのだから、もっと積極的に突っ込んでも良かったかも。
そうこうするうちに一ノ滝。セオリーどおり左岸を巻く。
一部トポにあるようなルンゼでもリッジでもなく、
普通の斜面に踏み跡がついている。
ある程度登ると斜面をトラバースするが、このトラバース部分は不明瞭であった。
途中、灌木や笹を乗り越えて進む箇所があったが、灌木や笹が引っかかって
悪戦苦闘しているうちに足下が滑って腕力でこらえる場面もあった。
初心者を連れて行く沢ではないけれど、仮に連れて行くようであれば
ロープを出してもいいかもしれない。
一ノ滝を過ぎても基本的に渓相は同じ。
ただ、巨岩が増えてくる(と記憶)。
さほど難しくはなく、淡々と進むと二ノ滝。
二ノ滝もまたセオリーに従い、左岸側の灌木帯とのコンタクトラインを登る。
階段状で難しくない。
二ノ滝を過ぎて少し進むとイシクラ谷出合。
イシクラ谷に少し入ったところ、ちょうどよいスペースがあったので、
この日はここでビバーク。
4 2日目
この日の目標は、土合発13時49分の長岡行きに乗ること。
そのため、6時頃出発する。
本流に戻ってしばらく進むと三ノ滝。
ここで先行パーティに追いついたが、すぐに取り付く様子ではなかったので、
先に取り付かせてもらう。
リードはクライミング大好きのSLのW。
下段は右壁に凹角状のところがあり、ここから登る。
ややホールドやスタンスは少なめ。
残置ピトンがあるので、ルートはわかりやすい。
スラブ状になってから、ラバーソールでもあまりフリクションが利かなかった。
終了点にも残置ピトンがあるので、これで確保可能。
上段は、水流中はヌメりそうなので(実際ヌメった。)、
本流と左岸側から流入する小沢との間の乾いたスラブを直上した。
フェルトソールのtanooとマイコ氏はかなり苦戦していたが、
ラバーソールの2人は、Wはもちろんnamemaniaも、苦労せずにクリアできた
(上段は滑る気が全然しなかった。)。
三ノ滝を過ぎると小滝の連続。ぐいぐいと標高を上げる。
ヌメリがひどいという記録にも接していたのでフェルトソールを持って行って、
三ノ滝の上で履き替えたが、ラバーで問題がなかったような気がする。
肩の小屋直下まで詰める場合、水流が尽きてから岩場を登る時間も結構長いので、
ラバーソールの方が楽だと思う(また履き替えた。)。
あえぎながら肩の小屋に着いたのが11時頃。
一休みして下山を開始するが、渋滞のため、天神平着は13時過ぎ。
ムリかなと思いつつ土合口から早足で土合まで歩き、何とか2分前にホーム着。
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