2014年12月の日記リスト
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2014年 12月 30日 16:23山岳小説レビュー(書籍)
正直、「山野井泰史」というクライマーの名前は聞いたことしかなかった。初めて見たのは某公営放送の「白夜の大岸壁に挑む」という番組だった。この小説の舞台であるギャチュンカン踏破の後で、ご夫婦が凍傷で手足の指をなくされてからの挑戦であった。世界的なクライマーであるのに目立つことが嫌いな性格というか、山に登
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2014年 12月 20日 23:13山岳小説レビュー(書籍)
まず言いたいのは物語前半の舞台となる山小屋が北八ヶ岳の「雨池」のほとりにあると言うこと。雨池周辺に山小屋は無いので、架空の小屋である。ロープウェイから坪庭を抜けて、実在の「縞枯山荘」も登場する。自分の歩いた場所が登場するのは、何か嬉しい(笑)
物語はそれぞれハンディを持った若者がこの小屋で仕事をす
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2014年 12月 17日 22:47山岳小説レビュー(書籍)
エヴェレストピーク付近に突如衛星が落下、引き起こされた雪崩が登山隊を襲う。この雪崩に巻き込まれ、行方不明になった友人を探すため衛星の回収作戦に参加する主人公。大国アメリカの謀略。テロを企てる秘密組織。高所(デスゾーン)での繰り広げられる息詰まる死闘・・・
トム・クランシーやクライブ・カッスラーが大
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2014年 12月 13日 16:31山岳小説レビュー(書籍)
山屋の本としてEBST3に入る作品。ノンフィクション。
厳冬の北アルプスで消息を絶った3人の山仲間。その山岳会の残されたメンバーが中心となっての遭難捜索、遭難者発見までを時間を追って丁寧に描かれてある。それぞれの人間関係、時には厳しい言葉も投げかけられ、時に意見の違いから方針を違える・・・山で死ん
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2014年 12月 09日 20:55山岳小説レビュー(書籍)
先に読んだ「春を背負って」で笹本氏に興味を持ち、次に手に取った作品。
「K2未踏ルートに挑んでいる途中パートナーを事故でなくして失意の日々を送る主人公。運命に導かれるように公募登山隊のガイドとして、再びヒマラヤに向き合うことになる。それぞれ思惑を持った人間関係、トラブル、アクシデントを越えてピーク
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2014年 12月 04日 19:02山岳小説レビュー(書籍)
2014年初夏に公開された同名映画の原作。
この本を読むまで著者の「笹本稜平」氏については全く無知であった。
今年初めて登った「金峰山」「瑞牆山」に連なる稜線の山「国師ヶ岳」「甲武信岳」の間にある架空の山小屋が舞台。
山小屋に集まるそれぞれ事情を持った人々、出来すぎ感のあるエピソードもみんなま
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