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最終更新:ベルクハイル
ブライトホルン 写真一覧へ ブライトホルン
ブライトホルン
ブライトホルン
ブライトホルン
基本情報
標高 4164m
場所 北緯45度56分27秒, 東経07度44分51秒
カシミール3D
この項で説明するブライトホルン(Breithorn;4163m)は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の一峰である。
スイスとイタリアの国境稜線上に位置しており、その東側の主稜線にはカストール(Castor;4228m)、ポリュックス(Pollux;4092m)があり、さらにリスカム、モンテローザ山塊へと国境稜線が長く続く。一方、ブライトホルンの西側はやや離れた位置に、独立峰的にマッターホルン(Matterhorn;4478m)がそびえている。

ブライトホルンは、4000m峰ではあるが、すぐ近くのクラインマッターホルン(Klein Matterhorn;3883m)までツェルマット側からロープウエーが通じており、ヨーロッパアルプスの4000m峰の中では比較的登りやすい山である。

ブライトホルンの山容は、クラインマッターホルン辺りから見ると、なだらかな雪のドームのように見えるが、実際は約2.5kmもある東西に長い稜線を持つ山であり、その稜線の北側(北壁)は険しい岩壁となっている。
また、その東西に長い頂上稜線部にはいくつかの小ピークがある。一般的に言われるブライトホルンの山頂(主峰)は、それらの小ピークと区別する場合には、“Breithorn (Westgipfel)” (「ブライトホルン西峰」の意味のドイツ語)と表記される場合がある(文献2)。

ブライトホルンという山名のうち、「ブライト(Breit)」は、ドイツ語で「広い」(英語の”Broad”に相当)という意味である。上記のように東西に長い稜線を持つことから名付けられた名前である(文献2)。

「ブライトホルン」という山の名前は、ヨーロッパアルプスではかなり一般的に使われており、スイス国内やオーストラリアには他にも5−6つ、同じブライトホルン(Breithorn)という名前を持つ山がある。それらの山は本稿のブライトホルンと区別する必要がある場合、例えば“Breithorn(Lauterbrunnen)”(ラウターブルンネンのブライトホルン)などと、地域名を付けて呼ばれることが多い(文献2)。


ブライトホルンの初登頂は、1813年に、H.Maynard, J. Couttet, J.Gras, J.B. Erin, J.J. Erinによるパーティによってなされた。

ブライトホルンへの一般的な登攀ルートは、ロープウエーのクラインマッターホルン(駅)から、ブライトホルンプラトー(Breithorn Plataue)と呼ばれる、なだらかな氷河の面(クレヴァスあり)を歩き、ブライトホルンパス(Breithorn pass)と呼ばれる最低点に至る(この付近もなだらかな雪面なので、明瞭なコル状ではない)。そこから、最大斜度 約35度のブライトホルンの西面を登って頂上に至る。このコースのほぼ全てが氷雪歩きであり、岩登りの技術を必要とする箇所はない。
 他には、難度の高い北壁を登攀するルートもあるが、エキスパート向けである。
また、ブライトホルンの長い頂上稜線部を縦走するルートも歩かれる。

クラインマッターホルンからブライトホルン山頂まで、登りで約2時間。標高差は350mだが、いったん下ってから登りにかかるルートなので、累積の標高差はもう少しある。
登攀ルートの難易度は、PD(―)。但し、なだらかな雪面を歩くルートのため、視界が悪い場合は、ルートロスする危険性がある。


※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、 及びウイキペディア英語版の、"Breithorn" の項(文献2)を参照して記載した。

※ ウイキペディア英語版の、ブライトホルン(Breithorn)の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Breithorn
山頂

山の解説 - [出典:Wikipedia]

ブライトホルン(、大きい山の意)は、スイスとイタリアの国境にあるペンニネアルプス山脈の山。標高4164m。マッターホルンとモンテローザのおよそ中間、テオドゥル峠の東のアルプス主系に位置する。大部分は氷河に覆われ、主峰の東側に中ブライトホルン、東ブライトホルン、ブライトホルンツヴィリンゲ、ロッチャ・ネーラなど、いくつかの副峰がある。主峰はしばしば西ブライトホルンの名で区別される。最も近い村はヴァレー州のツェルマットとヴァッレ・ダオスタ州のアヤスである。
アルプスの4000m級のなかでは、最も登りやすい山とされる。ツェルマットから登山道の起点である3820m地点まで、クライン・マッターホルンのケーブルカーで行けるためである。イタリア側(南側)の標準ルート(南南西)は、35度の雪の斜面を登るまで、氷河の高原が続く。しかし、慣れていない登山者が雪庇や悪天候に遭遇すると、厳しい困難に直面する場合がある。さらなる挑戦を望む熟練した登山者には、ブライトホルンの尾根を半分トラバースする選択肢もある。
1813年にヘンリー・メイナード、ジョゼフ=マリー・クッテ、ジャン・グラス、ジャン=バプティスト・エラン、ジャン=ジャック・エランが初登頂した。
2019年8月、「24時間テレビ42」内で土屋太鳳が生中継での登山挑戦することが発表された。

この場所を通る登山ルート

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