最終更新:ヤマレコ/YamaReco
ユウバリを冠する花々が彩る名峰

夕張岳は北海道夕張市と空知郡南富良野町にまたがる、標高1668mの山です。夕張山地の南端に位置し、山域は「富良野芦別道立自然公園」に指定されています。
日本二百名山に選定されているほか、花の百名山、新・花の百名山にも名を連ねる、花の名山のひとつです。高山植物が咲き誇る時期には、その豊かな花々を目当てに全国から多くの登山者が訪れます。
蛇紋岩が生んだ個性的な山容

夕張岳一帯には、風雨による浸食を受けやすい蛇紋岩が広く分布しており、長い年月をかけてなだらかな平原が形づくられてきました。

周囲の蛇紋岩が浸食される一方、硬い変成岩が削られずに残り、ガマ岩や釣鐘岩、男岩などの個性的な岩峰となり稜線に点在しています。こうした地質の違いが、夕張岳ならではの山容を生み出しています。
また「夕張(ゆうばり)」という地名はアイヌ語の「ユーパロ(鉱泉の湧き出る所)」に由来するとされており、かつて山のふもとでは鉱泉が湧き出ていたことがうかがえます。
希少な固有種の宝庫

「花の名山」と謳われる夕張岳ですが、植物の多様性は蛇紋岩と密接に関係しています。蛇紋岩はマグネシウムを多く含む一方でカルシウムや窒素が乏しく、この厳しい土壌環境に適応した植物だけが生き残ってきました。
夕張岳の固有種であるユウバリソウは、淡青色から白色の小花を穂状に密につける希少な植物です。環境省から絶滅危惧IA類に指定されています。

ほかにも、ユウバリコザクラやエゾノクモマグサ、シソバキスミレなどの固有種をはじめ、ユウバリリンドウなど珍しい高山植物が数多く見られます。

山域で確認される植物は600種以上にのぼり、北海道の山岳で見られるほぼ全ての高山植物が揃っているとも言われています。
1988年(昭和63年)には夕張岳でのスキー場開発構想が明らかになりましたが、貴重な自然環境を守ろうとする活動が広がり、計画は断念されました。1996年(平成8年)には「夕張岳の高山植物群落および蛇紋岩メランジュ帯」が、国の天然記念物に指定されました。

前岳から山頂へ向かう途中には、前岳湿原やひょうたん沼などの湿原が広がります。木道が整備された区間があり、のんびりと景色を眺めながら高山植物を楽しめます。
山頂は360度の大展望台

山頂は視界を遮るものがなく開けており、山頂標識と一等三角点が置かれています。大雪山や日高山脈、羊蹄山など北海道を代表する山々を360度にわたって見渡すことができます。

また山頂のそばには夕張岳神社が鎮座しており、登山者を静かに迎えています。
東西から伸びる2つの登山道

夕張岳には、西側と東側から登る2つのルートがあります。西は夕張市から入る「大夕張コース」で、東は南富良野町から入る「金山コース」です。なかでも、多くの登山者に利用されているのが大夕張コースです。
一方の金山コースは、藪漕ぎや雪渓のトラバースを要する箇所があり、途中に水場もありません。体力と経験が求められる上級者向けのルートです。
定番の大夕張コース

大夕張コースの登山口へのアクセスは鹿島林道を経由します。林道は夏季のみ開通していますが、道幅は狭く大型車は通行できません。

大夕張コースは中盤まで「冷水(ひやみず)コース」と「馬の背コース」に分かれています。

冷水コースは、沢の流れや水音を感じながら登るルートです。

途中には「冷水の沢」と呼ばれる水場もあります。

片や馬の背コースは夕張岳ヒュッテを起点に、尾根筋を辿るルートです。

両コースは中腹で合流します。途中の望岳台は芦別岳や遠く樽前山を望む展望地です。

そこから先は見晴らしが良く、ガマ岩、男岩などの奇岩や、ひょうたん沼といった湿原地帯の池塘などを満喫しながら山頂へと向かいます。
| 登山口 |
大夕張登山口 夕張岳金山登山口 |
|---|---|
| 周辺の山小屋 | 夕張岳ヒュッテ |
基本情報
| 標高 | 1667.8m |
|---|---|
| 場所 | 北緯43度05分58秒, 東経142度15分03秒 |
| 山頂 |
|---|
山の解説 - [出典:Wikipedia]
Infobox 山|名称 = 夕張岳カムイシリ
|画像 = [[File:釣鐘岩と夕張岳(A bell rock ^ Mt.Yuubari) - panoramio.jpg|300px]]
|画像キャプション = 夕張岳の山頂を西から望む。中央左は釣鐘岩。
|標高 = 1,667.72
|座標 =
|所在地 = 北海道夕張市・空知郡南富良野町
|山系 = 夕張山地
|種類 =
|初登頂 =
|地図 =
夕張岳(ゆうばりだけ)は、北海道のほぼ中央部を南北に走る夕張山地の南端に位置する標高1,668 mの山。夕張市と空知郡南富良野町にまたがり、山域は北側の芦別岳と共に「富良野芦別道立自然公園」に指定されている。
夕張岳は『花の名山』として知られ、初夏から夏にかけての花のシーズンには全国から多くの登山者が訪れる。この山独自の固有種の他、北海道の山岳にあるほぼ全ての高山植物が見られるとされ、田中澄江により花の百名山、及び新・花の百名山に選定されている。また日本二百名山、北海道百名山にも選定されている。かつてアイヌによりこの山に魔物が棲む部落がある伝えられ、「カムイシリ」(神の山)として恐れられていた。
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