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三嶺(みうね) / さんれい(高知)

都道府県 徳島県 高知県
最終更新:ヤマレコ/YamaReco

天然記念物の笹原が美しい四国の名山

"三嶺"
"三嶺"

三嶺は日本二百名山の一座で、徳島県と高知県にまたがります。標高1894mは高知県最高峰で、徳島県においては剣山の次点です。
山名の読みは国土地理院によれば「みうね」ですが、「さんれい」も併存します。主に前者は徳島県側、後者は高知県側で用いられるようです。

山上は絶景の天然記念物

"三嶺山頂部"
"三嶺山頂部"

三嶺の東西に伸びる頂稜は、四国山脈の主尾根です。原が広がり抜群の見晴らしを誇ります。

"三嶺山頂"
"三嶺山頂"

山上から望めるのは剣山石鎚山、土佐湾などです。開放的な稜線歩きができることから、四国山地でも人気の高い山です。

"コメツツジ"
"コメツツジ"

笹の中には数種ののツツジが混生します。三嶺から西の西熊山天狗塚にかけての一帯は「三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落」として国の天然記念物に指定されています。

"三嶺山頂部
"三嶺山頂部

秋はツツジの葉が紅く染まり、景色はいっそう趣を深めます。特に三嶺を代表する眺めは、ぽつんと建つ三嶺ヒュッテと池です。奥の稜線伝いに次郎笈(じろうぎゅう)と剣山も望み、一幅の絵のような光景です。

シカの食害に悩む山

"シカの食害で立ち枯れたとされる木々"
"シカの食害で立ち枯れたとされる木々"

「四国で一番美しい」と評されることもありますが、一方で近年はシカによる食害が問題視されています。を含む草花の枯死が進み、剥き出しになった山肌からは土砂が流出しています。これらを食い止めるべく、自然保護活動も続けられています。

定番ルートは名頃から目指す

"登山ルート概要(名頃〜三嶺)"
"登山ルート概要(名頃〜三嶺)"

三嶺を目指す登山口や登山道はいくつもあり、多彩なルート選びが可能です。
最もポピュラーなのは、徳島県の名頃登山口からの道です。登山初心者でも比較的歩きやすいとされています。

"名頃登山口の駐車場"
"名頃登山口の駐車場"

名頃登山口には広い駐車場とトイレが設けられています。

"登山道"
"登山道"

出発からしばらくは広葉樹に囲まれた緩やかな登りです。

"ダケモミの丘"
"ダケモミの丘"

しだいに植生は変わり行きます。ダケモミの丘はダケモミを中心に針葉樹が茂ります。

"トラバースした登山道"
"トラバースした登山道"

見通しが良くなると、トラバースした道に入ります。目の前の情景は原に大岩のアクセントが効いており、とても印象的です。

"三嶺山頂部"
"三嶺山頂部"

山上は開放的で、まるで雲上の楽園のようです。

"三嶺山頂手前"
"三嶺山頂手前"

三嶺ヒュッテを過ぎればやっと、目指す山頂を見ることができます。その形は鋭く尖っています。

避難小屋に富む山域

"白髪避難小屋周辺"
"白髪避難小屋周辺"

山域に有人の山小屋はありませんが、三嶺ヒュッテ白髪避難小屋など、無人の避難小屋がいくつか建っています。それぞれの近辺には水場もあり、これらを利用した泊りがけの山行も可能です。小屋の周辺でテント泊をする登山者もいます。

"登山ルート概要(見ノ越〜剣山〜三嶺〜名頃)"
"登山ルート概要(見ノ越〜剣山〜三嶺〜名頃)"

いくつものピークを越える縦走登山も盛んです。日本百名山剣山から三嶺を巡る行程は、中級以上の登山者に高く支持されています。
登山口 名頃登山口
菅生登山口
天狗塚登山口
亀尻峠登山口
白髪山登山口
ヒカリ石登山口
周辺の山小屋 ※下記はすべて無人の避難小屋
三嶺ヒュッテ
白髪避難小屋
お亀岩避難小屋
八丁ヒュッテ
基本情報
標高 1893m
場所 北緯33度50分21秒, 東経133度59分15秒
カシミール3D
山頂
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

三嶺(みうね/さんれい) は、四国山地のうち、「剣山地」の中核部に位置する、標高 1894 mの山である 。
三嶺の山頂部は徳島県と高知県との県境部に位置しており、行政区画的には、山体の北側は徳島県 三好市(旧;東祖谷山村(ひがしいややまそん))に、山体の南側は高知県 香美市(かみし)(旧;物部村(ものべむら))に属している
この山は、「日本二百名山」の一つに選定されている 。また「四国百名山」の一つにも選定されており 、しばし ば、四国を代表する名山のひとつ、とも呼ばれている
「四国山地」の東部は、一般的には「剣山地」と呼ばれている。この「三嶺」は、剣山地の中核部に位置する山で、主峰「剣山」(つるぎさん、1955 m)からは直線距離にして西に約 12 kmの距離に位置する
「剣山地」の山、及び徳島県の山としては、主峰「剣山」(標高;1955 m)、「ジロウギュウ」(1930 m) に次いで、第3位の標高である 。また、高知県内の山としては最も標高が高い山でもあり 、四国全体でみても第8位の標高である
地形的に見るとこの「三嶺」は、「剣山」から「ジロウギュウ」を経て西へと長く伸びた稜線上に位置している。この稜線は更に西へと続き、「西熊山」(にしくまやま、1816 m)、「天狗塚」(てんぐづか、1812 m)へと延びており、その稜線上には「剣山」から「三嶺」を経て「天狗塚」まで縦走路が続いている
「三嶺」の北側は、秘境とも呼ばれ、平家の落人伝承でも知られる、祖谷川(いやがわ)上流部の深いV字谷が作る「奥祖谷」(おくいや)地域に面しており、祖谷川からの比高は約1200 mに達する。その「奥祖谷」地域の深い谷を挟んだ北側には、「矢筈山」(やはずやま、1849 m)を始めとした「矢筈山系」とも呼ばれる、1600〜1800 m台の山々が立ち並んで、この「三嶺」などと対峙している
一方、この山の南側は、太平洋へと注ぐ物部川(ものべがわ)の支流である、「上韮生川」(かみにろうがわ)の源流域であり、その北側に「西熊山」(にしくまやま、1816 m)があることにちなみ、「西熊渓谷」と呼ばれている。このゾーンは、西に「綱付森」(つなつけもり、1643 m)、東に「白髪山」(しらがやま、1730 m)があって、三方を山に囲まれており、人里離れた山深い地域となっている
「剣山」が、8合目付近の「見ノ越」(みのこし、約1500 m)と呼ばれる峠まで自動車道が通じ、さらに「見ノ越」から9合目付近まで登山用リフトがあるなど、やや観光地化され、ハイキングにも適した山であるのとは対照的に、この「三嶺」は、自動車道も山麓までしかなく、登頂するには徳島県側、高知県側いずれからも、1000 m以上の標高差を登る必要があり、本格的な登山に向いた山、とされている
この山は、「剣山」などと共に、その大部分が「剣山国立公園」の指定範囲に含まれている 。
また、この山の上部は、隣接する「天狗塚」、「白髪山」などの稜線部と共に、林野庁が指定した「三嶺風景林」(面積;1511 ヘクタール(ha)) に含まれている 。それとともに林野庁が指定した「四国山地 緑の回廊(剣山地区)」の範囲にも入っている 。
さらには、山頂部に広がる笹原は、西に位置する「天狗塚」付近も含め、「三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落」という名称で、1994年に、国による天然記念物に指定されている 。
これらの自然保護施策のおかげもあって、自然が比較的良く残されている山である。ただし後述のとおり、この山を含めた一帯は近年、シカによる食害が広範囲に広がり、かつての美しい自然風景が失われつつある(詳細は「シカによる食害」の項を参照のこと)。
この山は、剣山地の中でも標高が高いことや自然が豊かな点に加え、例えば、剣山あたりから望むと、やや尖った山頂部をもつ秀麗な姿をしている点もあって、登山者には人気の高い山である
笹原となっている山頂部の一角に尖峰状の頂上があり、頂上からの展望は素晴らしいものがある。まず東には稜線が続いている「剣山」、「ジロウギュウ」など剣山地中核部の山々があり、北には深く刻まれた祖谷川上流部の谷を挟んで対岸に「塔丸」(とうのまる、1712 m)があり、その奥には「矢筈山」(やはずやま、1849 m)を始めとした、「矢筈山系」とも呼ばれる剣山地北部の山々が立ち並んでいる。また西には峰続きにピラミダルな「天狗塚」や、その奥には四国山地の重層たる山々に加え、遠望が利く日には「石鎚山脈」の高峰群も望める。南側は、「白髪山」や「綱付森」など、剣山地南部の山々が望め、遠望が利く日には、その山々の奥に、土佐湾までが望める
山頂部には二等三角点が設置されている。三角点の公式名称は、山名と同じく「三嶺」、標高値は、1893.58 m(作業年月;2024年12月)となっている 。
また山頂の近くには、「三嶺ヒュッテ」という無人小屋があり、装備が十分なら泊ることができる。この小屋の近くには小さな池 もある。山頂部の一帯は、前述のとおり「三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落」という名称で、国による天然記念物に指定されており 、山上の別天地のような景観となっている

付近の山

この場所に関連する本

この場所を通る登山ルート

「三嶺」 に関連する記録(最新10件)

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2026年07月20日(日帰り)