越山は、山容的には越美稜線上のコブ程度で目立つ山ではないが、地形図上にも山名が記載され、「ぎふ百山」にも選定されている三等三角点峰（点名：赤岩）である。また、点の記には俗称「土蔵の頭」と記載されているが、明治期のものであり現在では耳にする事が無い。
登山道が無くバリエーションコースのみだが、登山者の殆どは根尾川を渡り南尾根を辿っている。このコースは、取り付きから尾根に登るまでが非常に急峻で厭らしさを感じるが、南尾根上に出れば所々に薄い踏み跡も見られて他のヤブ山よりは歩きやすい。なお、冬季は国道157号が通行止めになるので、春〜秋の登山が現実的である。
また、取り付きへのアプローチの根尾川の渡渉であるが、多くの方が地形図上で林道が川を横断している辺り（699ｍ北付近）の堰堤や川を渡渉しているが、それより400ｍ程上流に堰堤工事用の旧作業道が川を横断しており、こちらの方が容易にアプローチ出来る。駐車は作業道入り口の少し先の国道上に数台分の十分なスペースがある。こちらはmaripo氏の記録が参考になる。