景信山は標高727mの山で、東京都八王子市と神奈川県相模原市の県境に位置しています。高尾山を起点に北西へのびる奥高尾縦走路を構成する一座で、東京近郊のハイキングコースとして注目されています。
山名は、八王子城主・北条氏照の重臣である横地将監景信に由来するとされます。彼は武田氏の来襲に備えてこの山域を警備しており、のろし台を築いたそうです。

富士山と関東平野を見晴らす山頂

ピークからは関東平野が一望で、スカイツリーや東京タワー、筑波山などを見ることができます。丹沢や奥多摩の山々も望め、相模湖方面を見遣れば壮麗な富士山が目を引きます。

広々とした山頂部には、ベンチとテーブルがいくつも並びます。景色を堪能しつつ、ゆっくりと休憩を取ることができます。

ぜひ食したい山の幸

茶屋「三角点かげ信小屋」があり、週末のみ営業しています。定番はなめこ汁で、疲れた身体を癒すようなほっとする美味しさです。山菜の天ぷらも名物で、これをお目当てに訪れるハイカーも多いようです。

また茶屋では、予約をすれば餅つきを体験することができます。和気あいあいと餅をつく人々は、景信山ならではの光景です。

いつでも登山者を受け入れる山

季節を問わず登山者が多く、春は山頂の山桜、冬は植物の根元に霜柱が巻き付いた「氷華」が見どころです。
また初日の出を拝む登山や、ナイトハイクによる夜景観賞などでも親しまれています。

コンパクトな周回コース

3時間11分／5.6km
小仏バス停（20分）→景信山登山口（56分）→小仏峠（52分）→景信山（48分）→景信山登山口（15分）→小仏バス停

お手軽に登頂するルートは小仏からです。（登山口：小仏バス停）

湖畔を起点にひとめぐりするコース

7時間42分／15km
相模湖駅（58分）→千木良バス停（113分）→城山（18分）→小仏峠（52分）→景信山（43分）→白沢峠（23分）→堂所山（29分）
→明王峠（42分）→大平小屋（32分）→子孫山ノ頭（52分）→相模湖駅

より長い山行に挑戦したい場合は、相模湖駅から出発して周回するルートがおすすめです。（登山口：相模湖駅）

高尾山〜陣馬山縦走の要衝

8時間11分／17km
高尾山口駅（120分）→高尾山（73分）→城山（70分）→景信山（66分）→堂所山（80分）→陣馬山（82分）→陣馬高原下バス停

高尾山から陣馬山への縦走は、奥高尾縦走路では最も人気の行程で、景信山はそのほぼ中間地点にあります。（登山口：高尾山口駅、陣馬高原下バス停）