女部田集落の学校跡付近から南西方向を見ると目に入るのが岸壁が「赤岩」。
赤岩の上には大日如来像が鎮座している。赤岩下の岩屋には朽ちた赤岩観音堂（日光庵）ある。参道は女部田集落からが通じているが、途中、崩落がひどく、荒れるがままになっている。背後の主稜線（西側）から尾根を越える踏み跡もある。
なお、赤岩観音堂は三峰神社の繁栄を築いた江戸時代の修験者「日光法印」が晩年を過ごした庵と伝えられている。日光法印は赤岩観音堂のある女部田出身で、27歳の時出家、修行の後、三峰神社に山犬信仰を持ち込み、その繁栄の基を築いた人物として知られている。