ツィナールロートホルン(Zinalrothorn) / Zinalrothorn
最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 | 4221m |
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場所 | 北緯46度03分48秒, 東経07度41分26秒 |
ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn” ; 4221m)は、スイス中南部、ヴァリス(Wallis/Valais)山群のうち、ツェルマット渓谷(“Mattertal”)と、ツェルマット渓谷の西側で、同じく南北に走る、ツィナール渓谷(“Val du Zinal”)との間を画する、ヴァイスホルン山群(“Weisshorn gruppe” (独))と呼ばれる大きな山脈の中の、一峰である。
ツェルマット付近から西側を望むと、北側のヴァイスホルン、南側のマッターホルンが特に目立つが、その間を繋ぐ稜線上にある2つの岩峰状の4000m峰のうち、北側の峰がこの山である。
この山の周辺には、4000m峰が多い。この山の南側、約3kmの位置には、オーバーガーベルホルン(”Obergabelhorn” ; 4063m)がある。北 約5kmの位置には、この山群の最高峰であるヴァイスホルン(“Waisshorn ; 4505m)がある。 また南西方向 約7kmの位置には、ダンブランシュ(”Dent Branche” ; 4358m)がある(文献2)、(文献4)。
この山は、全体には岩山で、山頂部からは3つの岩稜が分岐している。具体的には、北稜(nordgrat)、南東稜(SE−grat)、及び南西稜(「ロートホルングラート」;“Rothorngrat“ とも呼ばれる)である。いずれも中難度のロッククライミングルートとして登攀されている。
特に南西稜(ロートホルングラート)は、ツェルマット周辺の山々の中では、最も美しい岩稜、とされる(文献3)。
また、この山の中腹以下は、周辺をいくつかの氷河に囲まれている。北側には、モミング氷河(“Glacier de Moming”)が、西側には、ツィナール氷河(“Glacier de Zinal”)と、その源頭部にあたる、モンテ氷河(“Monte de Glacier”)が、東側には、ホッホリッヒ氷河(“Hohlicht Glacier”)が、南東稜と南西稜の間の南側には、トリフト氷河(”Trift Glacier”)がある(文献2)、(文献4)。
この山は、初登攀される頃までは、この山の北側にあるモミング氷河(“Glacier de Moming”)を元として、モミング(“Moming”)と呼ばれていた、という。その後、この山の北西側山麓にあるツィナール(“Zinal”)という村落の名前を取って、現在のツィナールロートホルンという名前になった、という。(文献2)、(文献3)。
なお山名のうち、ロート(rot)とは、ドイツ語で「赤い」という意味(英語の “red” の同義語)である(文献2)。
しばしばこの山は、単に「ロートホルン」(“Rothorn”)とも呼ばれる(文献1)。
地質学的には、この山の山体は、主に片麻岩でできている(文献1)。
ツィナールロートホルンの初登頂は、1864年8月に、 L. Stephen , F.C. Grove , J. Anderegg(guide) , M. Anderegg(guide)、による4人パーティによって、ツィナール村から、ツィナール氷河を経由して北稜(North ridge)を登攀するルートによって、達成された。
また、現在一般的な登攀ルートである南東稜からの登頂は、1872年に初登攀されている(文献1)、(文献2)、(文献3)。
ツィナールロートホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
登攀ルートはツェルマット側から拓かれている。ツェルマットから西側へと斜面を歩き、ロートホルン小屋(“Rothorn hutte”;3177m)まで登り一泊する。
小屋からは、南東稜から派生する枝尾根に取りついて登攀して南東稜(SE-grat)に合流する。ここから急峻な岩稜である南東稜を登攀し、頂上に至る。
ツェルマットからロートホルン小屋まで、登りで約5時間、標高差は約1700m。
ロートホルン小屋から頂上まで、登りで約4−5時間、標高差は約1050m。
登攀ルートのルートグレードは、フレンチグレードで、AD(ー)。
岩場のピッチグレードは、部分的には掘福次砲魎泙漾多くが機銑供
但し、ルートが凍結しているとほとんど登攀不可能となる。
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「ツィナールロートホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項(文献3)、
及びスイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Zinalrothorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Zinalrothorn
※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
ツェルマット付近から西側を望むと、北側のヴァイスホルン、南側のマッターホルンが特に目立つが、その間を繋ぐ稜線上にある2つの岩峰状の4000m峰のうち、北側の峰がこの山である。
この山の周辺には、4000m峰が多い。この山の南側、約3kmの位置には、オーバーガーベルホルン(”Obergabelhorn” ; 4063m)がある。北 約5kmの位置には、この山群の最高峰であるヴァイスホルン(“Waisshorn ; 4505m)がある。 また南西方向 約7kmの位置には、ダンブランシュ(”Dent Branche” ; 4358m)がある(文献2)、(文献4)。
この山は、全体には岩山で、山頂部からは3つの岩稜が分岐している。具体的には、北稜(nordgrat)、南東稜(SE−grat)、及び南西稜(「ロートホルングラート」;“Rothorngrat“ とも呼ばれる)である。いずれも中難度のロッククライミングルートとして登攀されている。
特に南西稜(ロートホルングラート)は、ツェルマット周辺の山々の中では、最も美しい岩稜、とされる(文献3)。
また、この山の中腹以下は、周辺をいくつかの氷河に囲まれている。北側には、モミング氷河(“Glacier de Moming”)が、西側には、ツィナール氷河(“Glacier de Zinal”)と、その源頭部にあたる、モンテ氷河(“Monte de Glacier”)が、東側には、ホッホリッヒ氷河(“Hohlicht Glacier”)が、南東稜と南西稜の間の南側には、トリフト氷河(”Trift Glacier”)がある(文献2)、(文献4)。
この山は、初登攀される頃までは、この山の北側にあるモミング氷河(“Glacier de Moming”)を元として、モミング(“Moming”)と呼ばれていた、という。その後、この山の北西側山麓にあるツィナール(“Zinal”)という村落の名前を取って、現在のツィナールロートホルンという名前になった、という。(文献2)、(文献3)。
なお山名のうち、ロート(rot)とは、ドイツ語で「赤い」という意味(英語の “red” の同義語)である(文献2)。
しばしばこの山は、単に「ロートホルン」(“Rothorn”)とも呼ばれる(文献1)。
地質学的には、この山の山体は、主に片麻岩でできている(文献1)。
ツィナールロートホルンの初登頂は、1864年8月に、 L. Stephen , F.C. Grove , J. Anderegg(guide) , M. Anderegg(guide)、による4人パーティによって、ツィナール村から、ツィナール氷河を経由して北稜(North ridge)を登攀するルートによって、達成された。
また、現在一般的な登攀ルートである南東稜からの登頂は、1872年に初登攀されている(文献1)、(文献2)、(文献3)。
ツィナールロートホルンへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。
登攀ルートはツェルマット側から拓かれている。ツェルマットから西側へと斜面を歩き、ロートホルン小屋(“Rothorn hutte”;3177m)まで登り一泊する。
小屋からは、南東稜から派生する枝尾根に取りついて登攀して南東稜(SE-grat)に合流する。ここから急峻な岩稜である南東稜を登攀し、頂上に至る。
ツェルマットからロートホルン小屋まで、登りで約5時間、標高差は約1700m。
ロートホルン小屋から頂上まで、登りで約4−5時間、標高差は約1050m。
登攀ルートのルートグレードは、フレンチグレードで、AD(ー)。
岩場のピッチグレードは、部分的には掘福次砲魎泙漾多くが機銑供
但し、ルートが凍結しているとほとんど登攀不可能となる。
本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)の「ツィナールロートホルン」の項(文献1)、
ウイキペディア英語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項(文献2)、
ウイキペディア ドイツ語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項(文献3)、
及びスイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)(文献4)
を参照して記載した。
※ ウイキペディア英語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項
https://en.wikipedia.org/wiki/Zinalrothorn
※ ウイキペディア ドイツ語版の、ツィナールロートホルン(”Zinalrothorn”)の項
https://de.wikipedia.org/wiki/Zinalrothorn
※ スイスの公的なインターネット地形図(Swiss Topo)のサイト
https://map.geo.admin.ch/
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