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モンテローザ/ノルトエント(Monte Roza / Nordend) / Nordend 、 ノルトエント

最終更新:ベルクハイル
基本情報
標高 4609m
場所 北緯45度56分32秒, 東経07度52分12秒
カシミール3D
モンテローザという山は、スイス中南部のヴァリス(Wallis/Valais)山群の最高峰であるとともに、スイスとイタリアの国境稜線上に位置する。モンテローザは一つの山というより、巨大な山塊であり、モンテローザ山塊(Monte Rosa Massif)とも呼ばれる。

モンテローザの主稜線は、北東から南西方向走向をもつ、5kmほどの長い稜線である。その主稜線には多数のピークがある。
主稜線上の主要なピークを北東側から順に述べると、ノルトエント(Nordend;4609m)、ディフイールシュピッェ(Durfourspitze;4634m/主峰)、ツムシュタインシュピッツェ(Zumsteinspitze;4563m)、ジグナールクッペ(Signalkuppe;4556m)、パロットシュピッツェ(Parrotspitze;4436m)、ルートヴィッヒスヘーエ(Ludwighohe;4341m)、シュヴァルツホルン(Schwarzhorn;4332m)、バルメルホルン(Balmenhorn;4167m)、ヴァンサンピラミッド(Venscent Pyramide;4215m)などのピークが挙げられる(文献1)、(文献2)、(文献3)。

この項ではモンテローザ山塊の一峰である、ノルトエント(Nordend;4609m)ピークについて述べる。

ノルトエントピークは、モンテローザ山塊の主峰である、ディフイールシュピッェから、北に約1kmの位置にあるピークである。ピーク名の「ノルトエント」(Nordend)とは、英語の“North end“と同義で、その名の通り、モンテローザ山塊の北側の端にあるピークである(文献2)。

この山の初登頂は、1861年にE.バクストン、T.F.カウエル、ミシェル・カイヨ(guide)、ビンター(guide)による4人パーティによってなされた(初登頂ルートは文献類に明記されていないので不明)。(文献1)

ノルトエントピークは、モンテローザ山塊の北の端にあってアクセスが困難な山である。主峰のディフイールシュピッツェに距離的には近いが、2つ一緒に登るのもかなり困難である。ディフィールシュピッツェ(主峰)に比べ登攀者も少ない。(文献1)。

ノルトエントピークへの一般的な登攀ルートについて、(文献1)に基づいて説明する。まず登山鉄道のゴルナーグラート駅(Gornergrat;3133m)からスタートし、モンテローザ小屋(Monte Roza hutte;2800m)に至り、一泊する。
小屋からはまず、モンテローザ氷河(Glacier Monte Roza)をたどって、ディフィールシュピッツェへ向かうルートをたどり、途中からやや東向きにルートを取って、険しい北西側の氷雪面を登攀して、稜線に至る。そこからすぐ北に進むと、ノルトエントピークに達する。

ゴルナーグラート駅からモンテローザ小屋まで、約2−3時間。
小屋からノルトエントピークまで、登りで約6−7時間、標高差は約1800m。
登攀ルートの難易度は、フレンチグレードで、PD。
大部分が氷雪のルートで、頂上付近のみ岩場あり。
頂上付近の岩場のピッチグレードは、機銑供(以上、(文献3)

なお、ノルトエントピークの標高について、(文献1)、(文献2)、(文献3)いずれも、4609mとしているが、スイス政府のインターネット地形図では、4608mと記載されている。



※ 本稿は、「アルプス4000m峰登山ガイド」リヒャルト・ゲーゲテ著、島田 訳、山と渓谷社 刊 (1997)(文献1)、ウイキペディア英語版の、“Nordend” の項(文献2)、及び、ウイキペディア英語版の、"Monte Rosa" の項(文献3)を参照して記載した。

※ ウイキペディア英語版の、ノルトエント(Nordend)の項

https://en.wikipedia.org/wiki/Nordend
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