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最終更新:koji-oidon
@剣ヶ峰付近 写真一覧へ 伊豆岳?朝日岳?
伊豆岳(観音岳・阿弥陀岳)
基本情報
標高 3749m
場所 北緯35度21分45秒, 東経138度44分02秒
カシミール3D
観音岳・阿弥陀岳
山頂

山の解説 - [出典:Wikipedia]

八神峰(はっしんぽう)は、富士山頂にある8つの峰の総称。八神峰の他にも富士八峰(ふじはっぽう)や、仏教でいう八葉蓮華から由来した八葉(はちよう)という名称で呼ばれることもある。8という数字は仏教に由来するが、富士山頂には数え方によっては9から13程度の峰(ピーク)があり、どれを含むかは厳密にははっきりしていない。
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の「富士山域」の一部である「山頂の信仰遺跡群」の一部として世界文化遺産の構成要素に含まれている。
噴火口(大内院)の縁を形成する峰のうち顕著に高い頂にそれぞれ命名されている。中でも剣ヶ峰は日本最高峰として代表的な存在である。富士山の絵画で見られる山頂部の突起の描写はこの八神峰である。本来はこれら八神峰すべて登拝することをお鉢巡りという。これら各峰は仏教関連の名称より由来しており、また中央の大内院に本尊の大日如来を当てはめ『八葉九尊』と呼ぶのが一般的であった。さらに山頂だけではなく、山内各所にも多くの神仏があてはめられており、各山小屋にも仏像が置かれていた。しかしながら、当時の資料でも複数の名称があり混乱していた。
延宝8年(1680年)の『八葉九尊図』は、江戸時代初期に書かれた吉田口・下浅間(現北口本宮富士浅間神社)から見た図であるが、中央に両界の大日如来を配置し、駿河口表(大宮・村山口)頂上から右回りで阿弥陀・文殊・釈迦・普賢・薬師・観音・勢至・地蔵を配置しており、各峰の名称もこれに対応していたと考えられる。
しかし例えば、中谷顧山が大宮・村山口から登山し、須走口から下山して、享保18年(1733年)に記した『富嶽之記』では、地蔵嶽・阿弥陀嶽・観音嶽・薬師獄までの4峰は『八葉九尊図』と同じだが、他は大日岳・浅間ヶ獄・剣之獄・雷之獄の4峰となっている。芙蓉亭蟻乗が文政6年(1823年)に記した『富士日記』では6峰が『八葉九尊図』と同じだが普賢獄や勢至獄は存在せず、代わりに弥勒獄や如来獄が記載されている。また新庄道雄が文化13年(1816年)から天保5年(1834年)にかけて記した『駿河国新風土記』の須山村浅間社の項では釈迦獄と薬師獄の2峰は記載されているものの、他は浅間ヶ獄・剣峯・駒ヶ獄・鋸ヶ獄・中将獄の5峰の計7峰となっており、同時期でも全く異なる名称を使っていたことがわかる。日本橋から吉田口の案内である万延元年(1860年)の『富士山道しるべ』においては、八葉蓮華を一ノ嶽地蔵・二ノ嶽阿弥陀・三ノ嶽観音・四ノ嶽釈迦・五ノ嶽弥勒・六ノ嶽薬師・七ノ嶽文殊・八ノ嶽大日如来と説明しているが、一方で地名の案内は薬師ヶ獄・観音ヶ獄・駒ヶ獄・文殊ヶ獄・剣の峯・馬背山・雷ヶ嶽・釈迦ヶ嶽となっており、どの峰にどの仏が祀られているのか、峰の名前や仏像の説明で一部はわかるもののはっきりとはしていない。
1874年(明治7年)から1875年(明治8年)にかけて、神仏分離令により仏教由来の名称である「八葉」から神道にふさわしい「八神峰」となり、それぞれの峰の名称が変更された。しかし、その後も混乱は続き、このため同じ峰でも複数の呼称が存在している状態が続いた。例えば、1900年(明治33年)発行の『大日本地名辞書』 では古来とも現在とも異なる名称が記載されている。その後、深田久弥が1940年(昭和15年)に記した『富士山』では現在とほぼ同じ名称になっており、それ以降、1971年(昭和46年)の学術書『富士山 富士山総合学術調査報告書』など、学術系の文献ではほぼ統一されており大きな変更はなかった。これら従来の名称も当時の富士山本宮浅間大社が提供した資料によるものとされる。ただし、各登山地図など世間的には浅間岳を駒ヶ岳の別名とし、本来の浅間岳は名称不明とする資料も多かった。
近年になると、富士山本宮浅間大社が遅くとも2005年(平成17年)ごろに山頂の久須志神社前へ設置した案内図(後述する問い合わせを受けた時期にホームページにも掲載されている)では「大日岳(朝日岳)と成就岳の位置が逆」「大日岳ではなく別名の朝日岳が正式名称になっている」「伊豆岳がない」という従来との違いがあった。世界遺産登録に向けて標識の統一のため名称の整理の動きがあり、2009年(平成21年)3月に環境省および静岡県と山梨県・地元自治体の土木部などで結成された「富士山標識関係者連絡協議会」(後の「富士山における適正利用推進協議会」)が浅間大社に問い合わせた結果、浅間大社では以前からこの名称を使っていたという回答を受けたことから、2010年(平成22年)3月に制定されたガイドラインを基に頂上など各所へ設置した標識・案内地図も「大日岳(朝日岳)→成就岳」「成就岳→朝日岳」に変更された。さらに昭文社も浅間大社に問い合わせ、各登山地図の表記も2014年(平成26年)より同じく変更された。今後はこちらで定着するとみられるが、2016年(平成28年)6月22日に開館した山梨県立富士山世界遺産センターや、2017年(平成29年)12月23日に開館した静岡県富士山世界遺産センターでは旧来の名称を使っており、いまだに混乱が見られる。
名称について、古い資料では「嶽」と書かれているものも多いが、現代では一般的に「岳」と記載されている。また、資料によって「ヶ」の有無はまちまちであるが、現代では一般的に剣ヶ峰と駒ヶ岳のみで使われている。以下「歴史的な八神峰」の節を除き、旧称においても基本的には「嶽」ではなく「岳」と記載する。

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