3シーズントレッキングシューズとセミワンタッチアイゼンの相性について-ヤマレコ

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更新日：2015年01月28日　訪問者数：11000

3シーズントレッキングシューズとセミワンタッチアイゼンの相性について

スポルティバトランゴ S EVO GTX とペツルバサックレバーロックとの相性についてフィッティングの改善について記載しています。

あくまでも個人レベルのDIYですので、このカスタマイズによりアイゼンが外れてしまったり、思わぬ事故が起こる可能性がゼロでは無いと思いますので、あくまでも参考程度にご覧いただければと思います。

【※最初に、使用している靴は3シーズン用ですので厳冬期の森林限界を越えるような雪山登山の事はまったく視野に入れておりません。あくまでも2000m以下の、「冬靴で登るにはいささか大袈裟な雪山」での話ですので、その点を考慮に入れた上で参考になさってください。そう言った意味ではバサック自体がオーバースペックと言われればそれまでですが…】

私はこれまで、雪の低山登山に4本爪と6本爪の軽アイゼンを使用してきましたが、今回もう少し登れる山の範囲を広くする為に、将来（冬靴を手に入れた時）の事も考えて12本爪アイゼンを購入しました。
選んだアイゼンは、私が今使っているスポルティバトランゴ S EVO GTXにフィットするアイゼンということで、ペツルのバサックレバーロックに決めました。

しかし、最初の山行から踵に微妙な痛みを感じ、どうしたものかと検討しました。
が、今回少しの改良によってそれがほぼ改善されましたので、皆様にもご報告したいと思いメモを残すことにしました。

踵部レバーと靴とのフィッティング

トランゴS EVOとバサックレバーロックのレバーは完璧にフィットします。
しかし、その完璧さ故に痛みが発生しています。
バサックレバーロックの踵レバー部は踵より上の部分に調節ダイヤルがありますが、そのさらに上にアキレス腱の根元を押さえるような出っ張りがあります。
これが踵の上に擦れて痛くなっているようです。
これはシューズ側の踵周辺の生地の厚みが関係していると思います。
この靴は、3シーズンシューズですので、一応踵のコバは付いていますが、靴全体は冬靴ほど硬くなく、逆に軽くてソフトであるため、この部分が痛くなるのだと思われます。

レバーの内側

レバーの内側はこのようになっています。
この踵側に何か詰め物をすれば、上部の出っ張りに隙間をもたせられるのでは？
と考えました。

ゴムシートを購入

踵の部分にゴムシートを貼って厚みを持たせ、その分で上部レバーの部分に隙間を作ります。
ホームセンターに1mm厚のゴムシートで粘着付のモノがありましたので、これを使用しました。

ゴムシートを貼っていきます

丁度踵部分に合う大きさにカットします。
剥がれにくいように角は丸くカットします。
貼ってはフィッティングして、を繰り返し、都合2枚とあと、半分の大きさにカットしたものを上部にだけ貼り厚みは下の方で2mm増、上部で3mm増になるように調整して貼りました。
（写真は1mm厚を一枚だけ全面に貼った状態）

貼り終わった状態

上の部分だけは3枚厚。
下の方は2枚厚という風にして、踵にできるだけ自然にフィットするようにしました。

レバー部分に隙間を作ることができました

ゴムシートを挟むことでレバー部分のプラスチックが踵に当たらないように隙間を作る事ができました。
実際に、この状態で8時間の雪山山行（低山）を2回実施（合計で30km程度）しましたが、途中でアイゼンは外れる事もなく、また痛みを感じる事なく無事に山行を終える事ができました。

これならいつでもシートの貼り替えも可能ですし、冬靴を購入した際には取り払えば良い訳ですからとても便利だと思います。

3シーズンシューズにはコバが付いていてもベルトタイプの方が安全というご意見もございますので、私のセミワンタッチタイプの選択自体に問題があるかも知れませんが、もし同じ悩みを持つ方がおられたなら、ご参考になればと思った次第です。

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