山に持って行く道具ではありませんが、下界でのメンテに便利な物として「布用シリコンスプレー」を提案します。潤滑剤としてはCRC 5-56やWD-40等が知られていますが、それは金属用の油であり、服などの布に付けてしまうと、染みになったり、臭ったり、手に油が付いたりしてしまうので、布にはシリコン液がお勧めなのです。
そのままの商品名で入手できれば良いのですが、無い場合は、ファスナーの滑りを良くするスプレーで探すと吉。
　以下、活用法などを。。
＊ファスナーに塗布する：ファスナーの開閉が格段に楽になります。スライダー内部の摩耗も少なくなるので、結果的にファスナーの寿命も延ばせます。
＊ザックやスタッフバッグの口紐に：口紐がきつくてきちんと絞まらない場合、一杯に引っ張り出してスプレーし、2〜3回開け閉めすれば、絞まりやすくなるはず。
＊テントのフレームスリーブに：古いテントのスリーブは、時にフレームが通しにくくなりますが、そこでも使えます。スリーブの奥に吹き付けるのは難しいですが、フレームの先端に多めに塗布し、スリーブに通すだけでも効果はあります。
＊フレームのジョイントに：冬期など、フレームのジョイントが凍結して分解出来なくなる事もありますが、事前に塗布しておけば、分解しやすくなります。
＊重ね着しにくい場合に：服同士の相性が悪くて袖を通しにくい場合、スプレーすれば楽になります。
★注意点：スプレーする時など、床にシリコンがかかるととても滑りやすくなるので、転倒の危険が生じます。