登山の時は長い距離を歩き、里山に虫の撮影に行く時はオートバイに乗って行く時もよくあるので出来るだけ荷物は小さく軽い方が良いですね。EL-NIKKORと各種周辺パーツ、お手軽にオートフォーカスなどを使えるNEXの純正16-50mmズームレンズ、この2系統で比較的コンパクトに写真の道具を持ち出し、まかなっています。
このEL-NIKKORは元々は暗室で使う為のレンズで解像性能が高く、昆虫などの接写にも適しています。絞った時は背景によってはボケがうるさくなる場合がありますが、他の所有しているレンズよりは味わい深い画像を得られる事と、ヘリコイドなどの組み合わせによって色々な倍率を出せ、無限遠も出せるので気に入って使っています。
レンズ自体は非常にコンパクトです。
このようにミラーレスカメラと組み合わせて使用しています。
組み合わせは、ボディ→マウントアダプター→(延長鏡筒、接写時)→ヘリコイド(伸び縮みしてレンズを前後に動かしてピントを合わせるパーツ。接写時二つ以上重ねてレンズとセンサーとの間の距離を稼ぐのにも使います。)→ヘリコイドの前面にネジ径を変換する為のリング→レンズ
このような組み合わせが基本となっています。
EL-NIKKORのマウントサイズはM39なのでM42サイズのヘリコイドに取り付ける為にM42→M39変換リングを使用しています。
ヘリコイドはBORGというメーカーが出しているM42サイズのものを使用しています。レンズは比較的安価なのですがこのヘリコイドが若干高価です。S.M.Lの3サイズが有り、それぞれ定価が12190円、13238円、14905円となっていました。50mmで無限遠を出す場合はSサイズを使用します。
ボディとレンズやヘリコイドなど各種パーツを接続するマウントアダプターは千円台から1万円弱位で各種出ています。高いものは精度が高かったりするようですが僕は安いものを使っています。
ヘリコイドと変換リング
無限遠を出す時の組み合わせはかなりコンパクトになります。少し短すぎるので最短に縮めると無限遠の合焦点を通り越してボケてしまいます。丁度良いスペーサーをかませれば良いのですがあまり気にせずそのまま使っています。
接写の時は被写界深度(ピントの合う範囲)が非常に狭く、また鏡筒を伸ばせば伸ばすほど暗くなりシャッタースピードを落とさなくてはならないです。ISOを上げる事でシャッタースピードは稼げますがあまり上げるとノイズが目立ち画質が落ちます。更にまた、ピントの合う範囲を広げる為に絞るのもシャッタースピードが落ちる事になります。
手ブレが出やすくなりますので使える時はこのような一脚や三脚を改造したグリップも使います。どこかに支点を作るとずいぶん手ブレは抑える事が出来、歩どまりが上がります。
しかしめんどくさいのでなかなか出して取り付けて使おうと思えないのでした。息を止め、脇を締め、がんばってカメラだけで撮ろうとしてしまいます…
レンズを2連に接続して使うと非常に高い倍率が出せます。このような事は父が考え出して教えてくれ、僕は真似をしているだけなのですが^^;
どちらもEL-NIKKORでボディ寄りに105mm、先に50mmを逆さまにつけています。
これでコケなどを覗くと別世界のような光景が見られます。ブレを抑えるのはいよいよ至難の技になってきます…
[EL-NIKKOR105mm]→ [40.5→52変換リング]→[52リバースリング]→[40.5→52変換リング]→[EL-NIKKOR50mm逆向き]
変換リング、同じ物2つとリバースリング。
このような部品が色々な有ると何かと組み合わせて使えて便利です。
単体で逆さまにもします。リバースと云われていて引き伸ばしレンズの解像性能をより引き出せる方法です。
引き伸ばしレンズとしての使われ方ではこの向きが光の進む方向になるので本来の性能を発揮するのはこちら向きとの事です。
39と40.5のリバースリングの市販品を使用するか、両側がこのサイズの雄ネジになるようにアダプターを組み合わせて自作します。
リバースしてレンズの後ろ側が出っ張っているので適当なリングを組み合わせてカバーを作りました。これでレンズキャップもつけられます。
山行では大きいものはカモシカから小さいものは数ミリの虫まで、そこに生息する生き物を見ることを楽しみにしています。その山域にしか生息していない生き物に出会えた時は嬉しいものです。写真を撮り出したら時間がどんどん過ぎていってしまいます。しかしそれが山に足を運ぶ目的でもあるので止められません。
せいぜい脚力を鍛えてそれをカバーできるようにしていければなぁと思っています。
フジノンEPという引き伸ばしレンズも有り、EL-NIKKORとはまた違う硬調な描写をします。
これも今度はもっていきたいなあ。
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