パフォーマンスを上げ、疲れを軽減するレンズ！-ヤマレコ

HOME > ヤマノート > パフォーマンスを上げ、疲れを軽減するレンズ！

更新日：2016年09月22日　訪問者数：1749

パフォーマンスを上げ、疲れを軽減するレンズ！

サングラスのレンズって重要なんです！！

サングラスは眩しさよけのために使う程度で、それほど重要アイテムとして考えていない方も多いかと思います。「UVカットになっているのを持って行けばいいかな～」と軽く考えてしまいがちですが、とっても重要アイテムなんです。
皆さんもご存知の様に、紫外線が極端に強い雪山では雪目というリスクがあります。ただ、今回はそう言った危険性を防ぐと言う視点では無く、掛ける事でプラスになるレンズがある事をご紹介します。

紫外線など有害光線のカットは当たり前。人のパフォーマンスを上げるレンズとは。

サングラスのレンズには、外からの光線を波長別に選択的に通し、見え方を調整してくれるレンズがあるのです。ここで注意頂きたいのは、レンズの色の違いだけで変わるのでは無いと言う点です。単純に赤系のレンズはコントラストが上がると思いこんでいる人がいますが、それは違います。しっかりと波長を調整されたレンズである事で、初めて本当の機能を持ったレンズとなります。下記の3パターンを例にご紹介します。
（補足）グラフを見る際の補足として、可視光線（眼で見える光）は400～780nmの波長域の透過率を表すものです。紫外線は10～400nmの波長域。750nm～1mmの波長域は赤外線となります。そのため下記のレンズの波長グラフでは有害な400nm以下の波長は全てカットしています。逆に780nm以上の害がない赤外線はカットしていません。

A:光を均一に抑えて眩しさを防ぐダークグレーレンズ

透過率：15％
左の波長の通り、均一に光を落しています。そのため単純に光量を抑えるので、自然な見え方となります。一般的なサングラスに近いものとなります。

B：光を選択的に通すコントラスト系レンズ

透過率：17％
上記のレンズと透過率はほぼ同じですが、こちらは機能性を持たせたレンズとなります。人間の色の知覚となる三原色＝「赤」「緑」「青」が区別しにくくなる領域の波長をピンポイントで抑制。網膜が本来感じている色を脳が正確に識別できるようにして、ストレスのない見え方を実現したコントラスト系レンズです。対

C：スポーツのパフォーマンスも向上させる超コントラストレンズ

透過率：57％
上記二つと比較すると明るめのレンズとなります。Bと同じ用に波長を選択的に通し対象物をクッキリと立体的に見せます。霧や雨や曇天などのように色コントラストが低い条件のもとで解像度がアップするよう設計されています。悪天候時のスキー、街中、森や田畑に囲まれた場所でのドライビング、サイクリングに適し、また日陰から日向へなど強力な光の変化に対しても眼のスムーズな適応を容易にします。裸眼時よりも反応スピード上がるという実験結果も出ています。

この様にレンズには様々な機能を持ったものがあります。透過率だけを見て選んでも、本当の機能は分からないのです。またレンズ素材の特性の違いも個々にあり、良いものを選べば割れにくかったり、歪が無いなど多くのメリットが出てきます。是非レンズ特性にも目を向けてサングラスを選んでみて下さい！

＜参考＞上記のレンズはIC Japanというレンズメーカーが扱う、スポーツ向けに特化したレンズの一部です。NXTと言う割れにくい素材で、機能性を持たせたラインナップを多数展開しています。（度付きレンズも対応）　
メーカーサイト：http://www.ic-j.co.jp/lens/index.html

山は1,000m標高が上がる毎に10％紫外線が強くなる！！

しかも登山者にとっては一番うれしい状況である、快晴で空気が澄んだ時はさらに紫外線が強くなる傾向があります。もちろんこれは無雪期での話です。雪山ではさらに大幅にアップします。
ドイツでは無雪期でも1000m当たり50%以上も増加したとの観測結果があるそうです！
＜気象庁WEBサイト参考＞

目をサポートする事は頭・体をサポートする事につながるのです！！

ご説明したように、サングラス用のレンズと言っても、眩しさを抑えるだけなく、目をサポートしてくれる機能を持ったレンズがある事を知って頂けたかと思います。目をサポートする事は、脳のサポートにつながります。そして脳のストレスを軽減する事で、精神的なストレスの軽減につながり、最終的には疲労軽減にも大きな役割を果たしてくれるのです。晴天の3,000m稜線などを長時間歩いた後などに、頭や目の痛みなどを感じる方も多いと思います。それは強い光と紫外線によるダメージが原因の場合が多いのです。

高機能レンズを使ったサングラスを使えば、物理的な風・砂埃を防ぎ、そして紫外線から目を守るだけでなく、登山者のサポートをしてくれるアイテムとなるのです。これは、お店などで一瞬掛けただけでは分かりませんが、ダメージが蓄積する野外での長時間の使用で違いが出てくる重要な機能なのです。脚を守るインソールと同じく、長時間使った時にその違いが明確になります。今回は触れませんでしたが、レンズのひずみも重要な要因です。ひずみがあるレンズは長時間使用すると逆に疲れてしまいます。廉価品はどうしても外れが多いので注意して選んでみて下さい。

多くの方が良いサングラスと出会える事を願っています！

by Monte-Paz Products　山ではサングラスを使いましょう！
ヤマレコ：http://www.yamareco.com/montepaz
公式WEBサイト：http://montepazproducts.com/