寄から雨山峠へ行くときに、いつも不思議に思っていたことは、地理院地図に記載されている経路と、現在使われている登山道はかなり違っている事である。(1)まず、寄から登ると、釜場平への経路が地理院ではAで、直接にC(現在テープが張られている場所)へ上がっている。つまり現在のベンチのある釜場平は通過してない。現在は数十メートル上の経路になっている。(2)次に異なるのは、いわゆるツルハシ尾根への取り付きのところから、地理院地図では寄本流へ降りるようになっている。現在このルートはない。(ツルハシ尾根から続く尾根を下って、本流の堰堤の上に出ることはできる。)そして、地理院地図の経路は、そのまま本流の左岸を沢沿いに続いており、本流の左股の先、沖太尾沢出合の先の鉄製の梯子を上った先で、現在の登山道(空中道標と黄色の新しい道標がある。)に合流している。本流右股を行くと、ちょうど道標(雨山峠へ0.6kmと危険。。。と書かれた道標がある。)のある登山道に合流する。
また、寄から登り始め、本流から離れて登山道に上がると、すぐに1970年の遭難慰霊碑がある。この時のルート(雨山峠~寄)がどれなのかという疑問がいつも頭をよぎる。地理院地図の登山道が当時のものと同じだとすると、(1)雨山峠から下山し、本流沿いに下り、経路Bを見逃して、そのまま本流を降り、堰堤を超えて(当時、堰堤はなかった。)大滝にて遭難したか、(2)ツルハシ尾根取付Bには上がったが、C点で経路を見逃して、そのまま尾根を降りて大滝にて遭難したかである。いずれにしてもこの疑問はいまでもわからない。
自分も、VRや沢を歩くので、常に遭難には十分注意しているつもりだが、実際、遭難の詳細はほとんど知らされないので、どのような時に遭難するのかということは、なかなか分かりにくい。今日、多くの人が、特に高齢の人たちが登山している事からすると、遭難の詳細を検討することは大事なことであると思っている。
山登りを始めた頃、地図やコンパスは持っているが、自分の位置が分からなくなって焦った記憶がある。今では、電子機器に全く頼るわけではないが、e-trexを持ってゆくので、自分の位置が分かり、地図の等高線の具合と比べて、どのような経路が可能かが容易に分かる様になった。やはり便利なものは使った方が良いと思う。まして高齢の人や初心者は必要であろう。
丹沢は、登山道でも分かり難い所が多く、今でも道迷いなど多くの事故例が発生する。「登山道なので」と侮って、くれぐれも準備なしで出かけるのはやめましょう。特に霧が発生したり、積雪時にはRFが特に難しくなるので、要注意です。
また、寄から登り始め、本流から離れて登山道に上がると、すぐに1970年の遭難慰霊碑がある。この時のルート(雨山峠~寄)がどれなのかという疑問がいつも頭をよぎる。地理院地図の登山道が当時のものと同じだとすると、(1)雨山峠から下山し、本流沿いに下り、経路Bを見逃して、そのまま本流を降り、堰堤を超えて(当時、堰堤はなかった。)大滝にて遭難したか、(2)ツルハシ尾根取付Bには上がったが、C点で経路を見逃して、そのまま尾根を降りて大滝にて遭難したかである。いずれにしてもこの疑問はいまでもわからない。
自分も、VRや沢を歩くので、常に遭難には十分注意しているつもりだが、実際、遭難の詳細はほとんど知らされないので、どのような時に遭難するのかということは、なかなか分かりにくい。今日、多くの人が、特に高齢の人たちが登山している事からすると、遭難の詳細を検討することは大事なことであると思っている。
山登りを始めた頃、地図やコンパスは持っているが、自分の位置が分からなくなって焦った記憶がある。今では、電子機器に全く頼るわけではないが、e-trexを持ってゆくので、自分の位置が分かり、地図の等高線の具合と比べて、どのような経路が可能かが容易に分かる様になった。やはり便利なものは使った方が良いと思う。まして高齢の人や初心者は必要であろう。
丹沢は、登山道でも分かり難い所が多く、今でも道迷いなど多くの事故例が発生する。「登山道なので」と侮って、くれぐれも準備なしで出かけるのはやめましょう。特に霧が発生したり、積雪時にはRFが特に難しくなるので、要注意です。
お気に入りした人
人
拍手で応援
拍手した人
拍手
old-diverさんの記事一覧
-
実際の沢名と堰堤や橋に刻まれた沢名との違いについて 36 更新日:2019年03月20日
-
雨山峠~寄への経路と地図について 42 更新日:2017年05月11日
-
丹沢の沢の名前について 28 更新日:2016年12月30日
※この記事はヤマレコの「ヤマノート」機能を利用して作られています。
どなたでも、山に関する知識や技術などのノウハウを簡単に残して共有できます。
ぜひご協力ください!
old-diverさん、なかなか詳しい考察、参考になりました。
雨山峠へのルートは高巻部分にも石垣が残っているので、地形図が不正確なのだと思います。私も1970年の遭難が気になって寄コシバ沢右岸尾根を下ってみましたが、径路跡は見当たらず、ひどく急な尾根下りで難儀しただけでした。
話は変わって、月曜の新聞によるとヤブ沢ノ頭から南西に約150メートルの岩場で逗子の59歳の方が死亡遭難したそうです。(4月30日入山、5月7日収容)私も近くのVRで迷ったことがあるので、気を付けてある歩きたいと思います。ヤマレコ内で遭難情報が共有できるといいなと思っていたところでした。
コメントありがとうございます。そうですか、遭難事故がありましたか。穴の平の頭へ抜けるルートでしょうかね。
昔の人々は隣村に行くのに、峠を越えてゆく楽なルートをまず第一に考えたように思えます。当然、峠(鞍部)の両側は沢状になります。したがってその沢の左岸や右岸に経路を作ったり、沢が歩けないところは、尾根ではなく巻き道を作ったように思えます。しかし、それらの経路は崩落しやすいので、今では残骸が残っているか、無くなったかのどれかの様です。確かに雨山峠への経路で釜場平附近にはそんな痕跡はなさそうですね。
old-diverさん はじめまして
国土地理院の地形図は、等高線はかなり正確でも、破線の道は現地調査が十分にできていなくて不正確ですね。
ヤマレコが「みんなの足あと」をビッグデータとして国土地理院に売り込むなどすれば、かなり改善する可能性はあります。今後、みちびきも含めた多種類で多数の測位衛星から受信できるようになると、GPSログとその集合体の「みんなの足あと」も、今よりずっと正確になり、実際の道の場所を特定するのに使えると思います。
shokunpapaさん、コメントありがとうございます。地理院の地図中の登山道の軌跡が、実際とかなり違っていることは、(1)最初から違っていたのか、(2)登山道が補修などされて変わったのか、いろいろあると思っています。そのほか、沢を歩いていていつも不思議に思うことがあります。等高線はそれほど狭くないのに、突如10m以上の直爆が現れることがあります。本来ならその部分は等高線が密になっているはずですが、そうなっていません。これも多分、細かく(例えば1〜5m程度のセグメントで)高度測定がされてなく、もっと大きな区分での測定から、その間を曲線補間しているからかな?などと思っています。もちろんGPSも、狭い峡谷などでは補足電波の少なさや、周りからの反射電波などで誤差が出ることは仕方ないと思っています。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する