ストックの話をしたいと思います。
今使用しているストックは、ヘリノックスのDL-135という機種で特徴は、
ダブルストック
グリップは、I型の細め
ジョイントは、レバータイプ
となります。
ストックの使用については、賛否両論喧々諤々という感じがしますが、
私の場合、正直言って登山にはストックは必需品で無くてはならない
ものとなっています。
上記の機種の宣伝ではありませんから、もし同等の機種があれば、
他のメーカーでもかまいません。
探していたら、たまたまこの機種だったということです。
私のストックの条件は、
まずダブルストックでなくてはなりません。
後述するような使い方をするためです。
グリップは私の手が小さく細めでないと力が入りません。
I型はやはり使い方の関係です。
グリップのゴムの部分ですが、なるべく太さが均等で長めでないとダメです。
なぜなら、場面に応じてストックを握る箇所を変化させているからです。
変化に富む登山道でアップダウンが交互に現れ、登り降りがめまぐるしい
場合、その度に立ち止まってジョイント調整なんてやってられません。
握る位置を変化させて対応します。
降りの場合はグリップは長めに持つ、急勾配の場合は短く持つ。
グリップのゴムの部分が短く本体の太さと段差がある場合、握りずらく
やってられません。
ジョイントは、以前回転式のジョイントのストックを使っていましたが、
いくら強く締めても徐々に緩んできて、突いたときにガクッと肩透かしを
くらって危ない時がありました。
ストックを地面に突いたときに上下方向の力だけではなく、回転する力も
かかるためだと思います。
今使用しているストックのレバータイプは、一度も緩みはありません。
下記のような使い方のときにも威力を発揮します。
私のストックの使い方は、
登山道の登りの安全でストックを振り回すことができる時に、
足と同様に登りの推進力として使います。
簡単に言うと、4つ足で登っている感じです。
これによって、足の体力をかなり温存できます。
ほとんど全身運動に近いです。
徐々に岩場、根っこも現れ勾配も強くなり始めてくると、
推進力で使う場合とストックに力をかげずバランスをとるだけ
のための場面が混在してきます。
さらに勾配がきつくなり、岩や根っこをつかんだほうが安全で
楽になり始めた場合、ストックを片手に持って対応できるならそうします。
問題は、いよいよ両手を使って登らないと危険な場面になった時です。
この場合、ストックは邪魔になり危険なものとなります。
このとき私はストックをたたみます。
たたむときに、回転式だと面倒ですが、レバー式だと簡単にすばやく
たたむことができます。
たたんだグリップのストラップに小さめで軽いカラビナを付けておき
そのカラビナ同士をすばやくつないで、ストックを首にかけてしまいます。
さらにストック先端がブラブラしないように、先端をリュックの両腰に
事前に用意したワッカに入れて固定します。
リュックの両腰に付けるワッカは、リュックの腰バンドとワッカを
強力なゴムバンドでつないでいます。
肩にかけたストックが少し自由な動きができるようにしてあります。
こうすることによって、両手を使って登らなければならない場面を切り抜け
また勾配の緩いストックを安全に使える場面になった時に、
ストックを元に戻して使います。
その繰り返しとなります。いろいろな場面が現れる縦走のときに
助かります。
しかし、両手を使って登らなければならない場面が長く続くようなら、
いよいよストックをリュックにくくり付けて登ります。
こういう箇所は、手と足を最大限に駆使して、体をくねらせて登る場面
となるので首にかけて固定していたとしても邪魔になることがあります。
たとえば赤岳の真行寺尾根の登りなんかは、間違いなくストックをリュック
にくくり付けて登らないと危険です。
下りも基本的には、同じ扱いになりますが、急降下で落差が大きい場合、
ストックにたより過ぎないようにしないと非常に危険なので、
バランスを取る程度にしています。
ストックに体重をかけて降りようとしたときに、ストックが滑ったり
地面に埋まってしまった場合、バランスを崩し滑落してしまいます。
T型のストックは使ったことがないのですが、なんとなく下りで
ストックに体重をかけてしまいそうな気がするのですが、気のせいでしょうか。
最近気づいたことなのですが、下りの安全な登山道では登りと同じく、
4本足で下ることができることに気づきました。
足が地面に着地するタイミングとストックを地面に突くタイミング
が合うと、膝への負担が減ることが分かりました。
ストックを地面に突く時に意識して強く突かなければなりませんが、
膝の疲れが相当違います。
この時、リズムカルにストックを振り回しますが、T型だとちょっと
無理がありそうだなと感じます。
ショックアブソーバー機能があるストックがありますが、
どう考えても膝への負担とは関係なく、突いたときの手と腕への負担
の軽減にはなると思いますが...
しかし、ショックアブソーバー機能があるストックを使ったことが
ありますが、ほとんど恩恵に与ったことがありません。
逆に早々に機能が壊れてしまいました。
しかも、地面を突いたときにフニャっとなり、地面からのダイレクトな
反応が低下してしまい、地面に突いた瞬間の力加減の調整が難しい
とも感じました。
ラバーキャップについてですが、カバーキャップについても賛否両論が
ありますね。
ストックを使い始めたころ(4年前くらい)は、キャップをしない人も結構
いたようで、登山道にはいたるところに石突の穴がたくさん開いていました。
私もキャップしないほうが、滑らず安全だと考えキャップをしていませんでしたが、
理屈ではなくどうしても登山道の石突の穴が気になって仕方ありませんでした。
そうこうしている間に、「ストックにはラバーキャップをしましょう!」
という声があちこちで聞かれるようになり、私も必ずキャップをしています。
最近は、登山道も穴が少なくて気分が良いですね。
キャップをすると滑る問題については、滑らないような使い方をすることだと
思います。そうすることによって逆にストックにたよりすぎないように
なっているかもしれません。
ただし、雪山でラバーキャップはしません。
登山道に穴が開きませんから。
そういえば雪山でストックかピッケルかという場面がありました。
最近はストックを使い途中まで進み、急勾配となったところで
ピッケルを使うことにしています。
両方持つので重くなってしまいますが、安全な雪道でストックを
うまく使い足の体力を温存するほうがメリットは大きいと思います。
心配なことがあります。
レバー式のレバーが長年の経年変化でもろくなった場合、
いつかレバーにヒビが入り、トラブルに遭遇するのではないか?
ということです。
この問題については、ストックも消耗品だと考えて定期的に
買い替えをしないといけないと考えていますが、安価なものではないので、
そうは分かっていても...なかなか決心がつきません。
ストックについていろいろ書いてみましたが、これからも
使い方に変化があるかもしれませんし、別の発見があるかもしれません。
人によって目的も使い方もかなり違うと思いますが、
ストックは奥が深い道具だと思いました。
今使用しているストックは、ヘリノックスのDL-135という機種で特徴は、
ダブルストック
グリップは、I型の細め
ジョイントは、レバータイプ
となります。
ストックの使用については、賛否両論喧々諤々という感じがしますが、
私の場合、正直言って登山にはストックは必需品で無くてはならない
ものとなっています。
上記の機種の宣伝ではありませんから、もし同等の機種があれば、
他のメーカーでもかまいません。
探していたら、たまたまこの機種だったということです。
私のストックの条件は、
まずダブルストックでなくてはなりません。
後述するような使い方をするためです。
グリップは私の手が小さく細めでないと力が入りません。
I型はやはり使い方の関係です。
グリップのゴムの部分ですが、なるべく太さが均等で長めでないとダメです。
なぜなら、場面に応じてストックを握る箇所を変化させているからです。
変化に富む登山道でアップダウンが交互に現れ、登り降りがめまぐるしい
場合、その度に立ち止まってジョイント調整なんてやってられません。
握る位置を変化させて対応します。
降りの場合はグリップは長めに持つ、急勾配の場合は短く持つ。
グリップのゴムの部分が短く本体の太さと段差がある場合、握りずらく
やってられません。
ジョイントは、以前回転式のジョイントのストックを使っていましたが、
いくら強く締めても徐々に緩んできて、突いたときにガクッと肩透かしを
くらって危ない時がありました。
ストックを地面に突いたときに上下方向の力だけではなく、回転する力も
かかるためだと思います。
今使用しているストックのレバータイプは、一度も緩みはありません。
下記のような使い方のときにも威力を発揮します。
私のストックの使い方は、
登山道の登りの安全でストックを振り回すことができる時に、
足と同様に登りの推進力として使います。
簡単に言うと、4つ足で登っている感じです。
これによって、足の体力をかなり温存できます。
ほとんど全身運動に近いです。
徐々に岩場、根っこも現れ勾配も強くなり始めてくると、
推進力で使う場合とストックに力をかげずバランスをとるだけ
のための場面が混在してきます。
さらに勾配がきつくなり、岩や根っこをつかんだほうが安全で
楽になり始めた場合、ストックを片手に持って対応できるならそうします。
問題は、いよいよ両手を使って登らないと危険な場面になった時です。
この場合、ストックは邪魔になり危険なものとなります。
このとき私はストックをたたみます。
たたむときに、回転式だと面倒ですが、レバー式だと簡単にすばやく
たたむことができます。
たたんだグリップのストラップに小さめで軽いカラビナを付けておき
そのカラビナ同士をすばやくつないで、ストックを首にかけてしまいます。
さらにストック先端がブラブラしないように、先端をリュックの両腰に
事前に用意したワッカに入れて固定します。
リュックの両腰に付けるワッカは、リュックの腰バンドとワッカを
強力なゴムバンドでつないでいます。
肩にかけたストックが少し自由な動きができるようにしてあります。
こうすることによって、両手を使って登らなければならない場面を切り抜け
また勾配の緩いストックを安全に使える場面になった時に、
ストックを元に戻して使います。
その繰り返しとなります。いろいろな場面が現れる縦走のときに
助かります。
しかし、両手を使って登らなければならない場面が長く続くようなら、
いよいよストックをリュックにくくり付けて登ります。
こういう箇所は、手と足を最大限に駆使して、体をくねらせて登る場面
となるので首にかけて固定していたとしても邪魔になることがあります。
たとえば赤岳の真行寺尾根の登りなんかは、間違いなくストックをリュック
にくくり付けて登らないと危険です。
下りも基本的には、同じ扱いになりますが、急降下で落差が大きい場合、
ストックにたより過ぎないようにしないと非常に危険なので、
バランスを取る程度にしています。
ストックに体重をかけて降りようとしたときに、ストックが滑ったり
地面に埋まってしまった場合、バランスを崩し滑落してしまいます。
T型のストックは使ったことがないのですが、なんとなく下りで
ストックに体重をかけてしまいそうな気がするのですが、気のせいでしょうか。
最近気づいたことなのですが、下りの安全な登山道では登りと同じく、
4本足で下ることができることに気づきました。
足が地面に着地するタイミングとストックを地面に突くタイミング
が合うと、膝への負担が減ることが分かりました。
ストックを地面に突く時に意識して強く突かなければなりませんが、
膝の疲れが相当違います。
この時、リズムカルにストックを振り回しますが、T型だとちょっと
無理がありそうだなと感じます。
ショックアブソーバー機能があるストックがありますが、
どう考えても膝への負担とは関係なく、突いたときの手と腕への負担
の軽減にはなると思いますが...
しかし、ショックアブソーバー機能があるストックを使ったことが
ありますが、ほとんど恩恵に与ったことがありません。
逆に早々に機能が壊れてしまいました。
しかも、地面を突いたときにフニャっとなり、地面からのダイレクトな
反応が低下してしまい、地面に突いた瞬間の力加減の調整が難しい
とも感じました。
ラバーキャップについてですが、カバーキャップについても賛否両論が
ありますね。
ストックを使い始めたころ(4年前くらい)は、キャップをしない人も結構
いたようで、登山道にはいたるところに石突の穴がたくさん開いていました。
私もキャップしないほうが、滑らず安全だと考えキャップをしていませんでしたが、
理屈ではなくどうしても登山道の石突の穴が気になって仕方ありませんでした。
そうこうしている間に、「ストックにはラバーキャップをしましょう!」
という声があちこちで聞かれるようになり、私も必ずキャップをしています。
最近は、登山道も穴が少なくて気分が良いですね。
キャップをすると滑る問題については、滑らないような使い方をすることだと
思います。そうすることによって逆にストックにたよりすぎないように
なっているかもしれません。
ただし、雪山でラバーキャップはしません。
登山道に穴が開きませんから。
そういえば雪山でストックかピッケルかという場面がありました。
最近はストックを使い途中まで進み、急勾配となったところで
ピッケルを使うことにしています。
両方持つので重くなってしまいますが、安全な雪道でストックを
うまく使い足の体力を温存するほうがメリットは大きいと思います。
心配なことがあります。
レバー式のレバーが長年の経年変化でもろくなった場合、
いつかレバーにヒビが入り、トラブルに遭遇するのではないか?
ということです。
この問題については、ストックも消耗品だと考えて定期的に
買い替えをしないといけないと考えていますが、安価なものではないので、
そうは分かっていても...なかなか決心がつきません。
ストックについていろいろ書いてみましたが、これからも
使い方に変化があるかもしれませんし、別の発見があるかもしれません。
人によって目的も使い方もかなり違うと思いますが、
ストックは奥が深い道具だと思いました。
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両手を使うときにストックを首にかけ、ザックの腰バンドのわっかに固定するという部分は、なるほどと思いましたが、何かの拍子に首吊り状態になる危険はないでしょうか? それでも、ザックを降ろして、ストックをザックのサイドポケットに入れる手間が省けて、とても参考になりました。具体的なわっかの写真があれば、と思いました。
コメントありがとうございます。
ちょうど写真を掲載しようかと思っていたところでした。
モデルがいないので、ちょっと分かりずらいですが...
首吊りになるような場合は、たぶん滑落して体が何度も回転した時に首に巻きつく可能性はあると思います。
登山中、木の枝や岩に引っかかった場合は、首から離れる状態になるので平気ではないかと思います。これまで危険を感じたことはありませんが、登山は予期せぬことが起こりますからね。
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