●BCスキー山行で、行く場所にもよるが、ロープを持参したほうがいい場合がある。単に万一のトラブルのときに使用するだけでなくて、確保がないと進行する気になれない局面に出くわした場合にも重宝する。しかし基本的には緊急用なので、できるだけ以下の要件を満たしたい。
・出来るだけ軽くて、カサにもならないこと。
・最低でも30メーター長ぐらいはほしいこと。
・垂直の確保ではないので、スタティックロープでもいいこと。
・エイト環やATCなどのデバイスが使えること(専用のデバイスでもいい)。
・ドライロープであること。
・デバイスを使った懸垂下降ができること。
・危険な場所での先行者の確保ができること(立木やSAB*確保によるスタカット進行など)
・滑落者を引上げるシステム(クレバスレスキュー)に使えること(3分の1引上げシステムなど)
*スタンディングアックスビレー
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・出来るだけ軽くて、カサにもならないこと。
・最低でも30メーター長ぐらいはほしいこと。
・垂直の確保ではないので、スタティックロープでもいいこと。
・エイト環やATCなどのデバイスが使えること(専用のデバイスでもいい)。
・ドライロープであること。
・デバイスを使った懸垂下降ができること。
・危険な場所での先行者の確保ができること(立木やSAB*確保によるスタカット進行など)
・滑落者を引上げるシステム(クレバスレスキュー)に使えること(3分の1引上げシステムなど)
*スタンディングアックスビレー
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●以上をまとめると、以下のようになる。
・finetrack フローティングロープ 6.5mm径×25m 22.4g/m 560g ダイニーマ
・BEAL RANDO Golden Dry Rope 8mm径×30m 37.0g/m 1110g ナイロン
・Mammut Rappel Rope 6mm径×30m 31.0g/m 930g アラミド
・Petzl RAD line Rope 6mm径×30m 22.0g/m 660g アラミド
(※ BEAL RANDOのみダイナミックロープで、ほかはすべてスタティックロープ。)
アルパインクライミングではふつう8mm径以上の(ダブル)ロープを使うので、 ここに紹介したロープの6mmという径は不安が残る。しかしマムートやペツルなどの信頼のあるメーカーが、懸垂下降用あるいはクレバスレスキュー用として開発した製品なので、かなりの不安が払拭できる。メーカー側の出荷検査も十分されているだろう。レスキューがらみの製品は、助けられる側だけでなく、助ける側の命も託すものなので、無名メーカーのロープやデバイスは使う気になれないのだ。
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・finetrack フローティングロープ 6.5mm径×25m 22.4g/m 560g ダイニーマ
・BEAL RANDO Golden Dry Rope 8mm径×30m 37.0g/m 1110g ナイロン
・Mammut Rappel Rope 6mm径×30m 31.0g/m 930g アラミド
・Petzl RAD line Rope 6mm径×30m 22.0g/m 660g アラミド
(※ BEAL RANDOのみダイナミックロープで、ほかはすべてスタティックロープ。)
アルパインクライミングではふつう8mm径以上の(ダブル)ロープを使うので、 ここに紹介したロープの6mmという径は不安が残る。しかしマムートやペツルなどの信頼のあるメーカーが、懸垂下降用あるいはクレバスレスキュー用として開発した製品なので、かなりの不安が払拭できる。メーカー側の出荷検査も十分されているだろう。レスキューがらみの製品は、助けられる側だけでなく、助ける側の命も託すものなので、無名メーカーのロープやデバイスは使う気になれないのだ。
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●”Mammut Rappel Kit”の入手は、Trekkinnからは出来なかった(在庫なし)。"Petzl Kit Rad System"の入手もTrekkinnからが便利だが、セットは高価だし構成パーツはすでに持っているので、結局このRad Lineロープだけを入手した。いずれも国内ショップ(インターネット)でも入手できると思うが、扱い店を探すのに多少苦労するかもしれない。
<Mammut Rappel Kit>
(予想)本体セット14,000+送料3,000+関税など2,000?=19,000円?
<Petzl Kit Rad System>
(予想)本体セット40,000?+送料?+関税など?=50,000円?
<Petzl Rad Line 30 m>
(実績)ロープ21,369+送料1328+関税など0=22,697円
Trekkinnの場合、インターネットによる個人輸入になるが、注文して受け取るだけで、特別の仲介などは不要だ。ただ、現在はユーロが強いので、対ユーロで円高のときに注文したほうが安くなる。
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<Mammut Rappel Kit>
(予想)本体セット14,000+送料3,000+関税など2,000?=19,000円?
<Petzl Kit Rad System>
(予想)本体セット40,000?+送料?+関税など?=50,000円?
<Petzl Rad Line 30 m>
(実績)ロープ21,369+送料1328+関税など0=22,697円
Trekkinnの場合、インターネットによる個人輸入になるが、注文して受け取るだけで、特別の仲介などは不要だ。ただ、現在はユーロが強いので、対ユーロで円高のときに注文したほうが安くなる。
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●以降、Petzl Rad Line のテストと評価 ――――――――――
●現在、取得したPetzl Rad Line 30mでいろいろテスト中だが、最初に書いた要件はほとんど満たされそうだ。上に記述した疑問点、つまりMICRO TRAXIONやTiBlockの対応ロープ径については、確かにその対応範囲にはいっていないものの、MICRO TRAXIONで5kNをペツルが保証していた。TiBlockについては記述がなかったが、3分の1引上げシステムでは負荷が半分になっている部分だし、実際のロープ径は7mm前後あるので問題なかろうと考える。また、心配なことのひとつにドライ性があったが、ロープの密度が高いようで、いまのところカチカチにはなったことはない。
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Nano8使っています。耳使えば6mmダブルで体重70kgいい感じのフリクションです。
hutchさん、想像通りでした。しかし、実績が聞けて、ありがとうございます。このマムートのセット、メーカー側で在庫がなくなっていて、どこかのショップ在庫だけになっているみたいですね。
このマムートのセットの6ミリロープは少々重いので、Petzl Rad Line ロープとNano8の組合せで、いい線いきそうです!
クマ
kuma-sanお久しぶりです。記事について興味深く読ませて頂きました。
細くても懸垂下降やビレイ器が使用できるロープを携行することが望ましいことは分かっているのですがBCの場合、不慣れな人も多いので僕は最近細引き6mmで作ったロープラダー5mを持参しています。沢、ツリーホールへの転落、林道法面の下降などはこれでことたりるかと。6mm×20mを個人装備にしているのでラダーの回収や延長は現地でできると思っています。
積極的にロープを使う場面が想定される時は8mm×20mのダイナミックロープの方を持っていくつもりでしたが、6mmダブルでフリクションがとれるロープがあるのですね。勉強になります。
いずれにしてもレスキューするほうにもされるほうにもなりうる可能性があるため、装備は定期的に使うことを想定して練習が必要だと思います。
マメタさん、ごぶさたです。
細引き6mmで作った自作のロープラダー5mと、6mm×20mを個人装備にされているのですね。さすがです。特に林道に降りる場所が、崖や人工壁になっていて、左右の逃げ場所もないとき、立木を支点にした懸垂下降が重宝されます。でもメンバー全員が慣れていないと難しいですね。
山スキーの場合、ロープに動的荷重かかるケースはまずないので、静的荷重で耐えてくれれば、6ミリロープを積極的に使っていこうと考えています。
クマ
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