二口本流は禿沢/小松原沢にあらず
仙台市近郊の沢登りで人気のある二口渓谷の本流の名前についてです。以前は「禿沢」と言われていましたが、近年ネットに「小松原沢」の名称で記録を載せる人が増えています。その理由や根拠は不明です。
地元の秋保山友会の知人に確認したところ、銚子大滝を擁するのが本流で名称は禿沢、その手前の左又が「小松倉沢」だと話していました。日本登山大系、山と高原地図、山想会遡行図(1965年9月)も同じで本流は禿沢、左又が小松倉沢です。登山大系の筆者にも先日、再確認しました。
一方、秋保ビジターセンターに置いてある1枚紙の「大東岳二口渓谷概念図」に小松原沢の名称があります。概念図には禿沢・銚子滝も記されていますが沢の水線が入っていないので、手前の小松原沢を本流と勘違いされているのではないのでしょうか。この概念図は地元の登山家の渡辺勝氏(故人)の図面を、1978年に秋保町観光課が書き写して作成したものです。渡辺氏の原図「大東岳二口渓谷近傍」をこのほど入手して比べてみました。原図には禿沢・銚子滝の文字の箇所に水線が記入されています。
つまり、渡辺氏の原図によれば、本流は禿沢・銚子滝、左又は小松原沢となります。秋保町が概念図を作成する際に、本流の水線を書き落としたと思われます(他にも沢名の書き写し間違い複数あり)。近年、この概念図により小松原沢の名前が広まったのかも知れません。
以上から、二口の本流は禿沢、左又は小松倉沢であり、小松原沢は小松倉沢の別名と思われます。
沢登りの記録欄にも載せましたが、参考までに原図の写真を添えます。
地元の秋保山友会の知人に確認したところ、銚子大滝を擁するのが本流で名称は禿沢、その手前の左又が「小松倉沢」だと話していました。日本登山大系、山と高原地図、山想会遡行図(1965年9月)も同じで本流は禿沢、左又が小松倉沢です。登山大系の筆者にも先日、再確認しました。
一方、秋保ビジターセンターに置いてある1枚紙の「大東岳二口渓谷概念図」に小松原沢の名称があります。概念図には禿沢・銚子滝も記されていますが沢の水線が入っていないので、手前の小松原沢を本流と勘違いされているのではないのでしょうか。この概念図は地元の登山家の渡辺勝氏(故人)の図面を、1978年に秋保町観光課が書き写して作成したものです。渡辺氏の原図「大東岳二口渓谷近傍」をこのほど入手して比べてみました。原図には禿沢・銚子滝の文字の箇所に水線が記入されています。
つまり、渡辺氏の原図によれば、本流は禿沢・銚子滝、左又は小松原沢となります。秋保町が概念図を作成する際に、本流の水線を書き落としたと思われます(他にも沢名の書き写し間違い複数あり)。近年、この概念図により小松原沢の名前が広まったのかも知れません。
以上から、二口の本流は禿沢、左又は小松倉沢であり、小松原沢は小松倉沢の別名と思われます。
沢登りの記録欄にも載せましたが、参考までに原図の写真を添えます。
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