お家で楽しむ高山植物
コロナ禍でお家時間が増えて、今後もどうなるかわからない。せっかく山行計画立てても台風や悪天候で中止したとき。年齢や病気でハードな山行ができなくなってきたときなどにおすすめの高山植物の楽しみ方。
山を楽しむ人たちの中でもとりわけ高山植物を愛でる方は多いと思います。
といっても山から盗むことは犯罪ですし、何より環境の違うところで育てることは難しく、山野草店で買い求めても、その世話などで山に行く時間が減っては本末転倒。
そこで高山植物のアーティシャルフラワー(造花)を紹介します。
山を楽しむ人たちの中でもとりわけ高山植物を愛でる方は多いと思います。
といっても山から盗むことは犯罪ですし、何より環境の違うところで育てることは難しく、山野草店で買い求めても、その世話などで山に行く時間が減っては本末転倒。
そこで高山植物のアーティシャルフラワー(造花)を紹介します。
アーティシャルフラワー(造花)とは
アーティシャルフラワーといわれますが簡単に言うと造花です。一般に造花というと紙や樹脂粘土製のものもありますが、ここで紹介するアーティシャルフラワーは多くの部分を布地で作ります。
生地を型紙に沿って切り、染料で染色し、鏝を当てて成形して組み立てて作るものです。
材料や道具も簡単なものであれば手芸店などで入手可能です。
高山植物ではありませんがバラなどは、抜型というすでに葉や花弁、萼がカットされた材料が売られています。これらを染料で染色して、鏝を当てて成形して木工用ボンドなどで接着しながら組み立てていきます。
バラ、スミレ、サクラソウなどある程度知名度のある花の抜弁は簡単に入手可能ですし、まずは書店でアーティシャルフラワーの書籍を買って作ってみるのもよいと思います。ほか、都市部ではアートフラワーの教室なんかもあるので利用されてみるのもいいかと思います。
生地を型紙に沿って切り、染料で染色し、鏝を当てて成形して組み立てて作るものです。
材料や道具も簡単なものであれば手芸店などで入手可能です。
高山植物ではありませんがバラなどは、抜型というすでに葉や花弁、萼がカットされた材料が売られています。これらを染料で染色して、鏝を当てて成形して木工用ボンドなどで接着しながら組み立てていきます。
バラ、スミレ、サクラソウなどある程度知名度のある花の抜弁は簡単に入手可能ですし、まずは書店でアーティシャルフラワーの書籍を買って作ってみるのもよいと思います。ほか、都市部ではアートフラワーの教室なんかもあるので利用されてみるのもいいかと思います。
高山植物を作る
バラやスミレ、ユリなどは材料が入手しやすく初心者向け(ユリなど大きな花は組み立てが簡単な一方、本物そっくりに見せるのはかなり高度な技術が要る)ですが、高山植物の場合、抜き弁など便利な資材がないので、最初の型紙から作る必要があります。といっても、市販の抜弁で代用可能な花もけっこうたくさんあります。サクラソウの抜弁であれば、同じくハクサンコザクラ、エゾコザクラ、ユキワリコザクラなどサクラソウ科の高山植物を作る際に一部をカットするだけで使えますし、スミレも基本的に市販の抜弁で十分本物そっくりに作ることができます。同じようにイワヒゲにスズランの抜弁、チングルマ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイなども市販の抜弁から代用可能なものもあります。
まずは、そのような市販の抜弁が代用可能な花から作るのをお勧めします。
まずは、そのような市販の抜弁が代用可能な花から作るのをお勧めします。
高度な高山植物
どうしても市販の抜弁では代用できない高山植物もけっこう多いかと思います。その場合には型紙から作っていく必要がります。
型紙を一から作る必要のある花は高山植物でも人気の種類が多いかと思います。
コマクサ、ミヤマオダマキなど距や曲線が多い花、ハクサンチドリ、トキソウなどの小さな野生蘭。
紙や生地で何度も試作をしながら型紙を作っていきます。
一見、実物の花をバラして作るのが手取り早いように感じますが、実際には組み立てるための糊代(糊代が本物の雰囲気を損なわないように最低限)や鏝を当てて生地が伸縮する分など、実物の花を分解してコピーしただけではできない部分が多いのです。
コマクサ、ミヤマオダマキなど距や曲線が多い花、ハクサンチドリ、トキソウなどの小さな野生蘭。
紙や生地で何度も試作をしながら型紙を作っていきます。
一見、実物の花をバラして作るのが手取り早いように感じますが、実際には組み立てるための糊代(糊代が本物の雰囲気を損なわないように最低限)や鏝を当てて生地が伸縮する分など、実物の花を分解してコピーしただけではできない部分が多いのです。
染色と部品作り
葉や花弁を型紙に沿ってカットしたのちに染色します。染料は手芸店にある布地用を用います。
こればかりは経験なのですが、葉柄となるワイヤー(針金)を先につけてから染色したほうがよいものと、先に染色を済ませてからワイヤーを取り付けたほうが良いものがあります。
こればかりは経験なのですが、葉柄となるワイヤー(針金)を先につけてから染色したほうがよいものと、先に染色を済ませてからワイヤーを取り付けたほうが良いものがあります。
花弁は基本的にワイヤーを取り付ける前に染色します。水気でワイヤーをとめている接着剤が弱くなる可能性があるので。
染色が終わると花の形作る最初の重要な作業である、鏝あてがあります。
鏝を当てることで、花弁の微妙な曲線を作っていきます。
染色が終わると花の形作る最初の重要な作業である、鏝あてがあります。
鏝を当てることで、花弁の微妙な曲線を作っていきます。
葉の場合は特に葉脈のとり方で本物そっくりになるか、ただの布の花になるか決まる重要なところです。
組み立て
いよいよ組み立てですが、一部の花は組み立て途中で鏝をあてて成形することもあります。コマクサの葉はボリューム感を出すために組み立てながら鏝をあてて様子を見ながら進めます。
ワイヤーには染色した紙テープを接着しながら巻いていきます。同時に花序をつくり、葉をつけて組み立てます。
仕上がり
仕上がりはお好きな楽しみ方で。鉢に植えるもよし、ボックスフレームのようなものにブーケ風に飾るもよし。僕の場合はできるだけ生育地に近い雰囲気で鉢に植えこんでいます。
高度な花や珍しい花
一番最初にも書きましたが大きくてシンプルな花ほど本物そっくりに作るのは難しいです。高山植物でいうとシラネアオイ、ニッコウキスゲなど。
今ではなかなか見に行くことができない海外の花を作るのも楽しいものです。
本業に加えてこの高山植物アーティシャルフラワーの教室もやろうかな?と考えてるけどさて高山植物の造花に需要があるか?みなさんの反応を見ながら今後も高山植物の造花作りをやっていこうと思います。
本業に加えてこの高山植物アーティシャルフラワーの教室もやろうかな?と考えてるけどさて高山植物の造花に需要があるか?みなさんの反応を見ながら今後も高山植物の造花作りをやっていこうと思います。
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